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世界初の「機能性ディスペプシア」治療薬、登場!

「機能性ディスペプシア」という病気を知っていますか?
英語では「functional dyspepsia」というので、頭文字をとって「FD」ということもあります。

“胃痛や胃もたれ、膨満感、みぞおちの痛みなど消化器の不快な症状が3ヶ月~6ヶ月程度あるのに、
胃の内視鏡検査(胃カメラ)や腹部超音波検査(腹部エコー)などの検査ではほとんど異常がみつからない”

近年、そのような症状の多くを「機能性ディスペプシア」と診断するようになりました。
日本人の10~20%にみられるという報告もあり、日常生活に支障をきたすケースも少なくないそうです。
私も他人事ではなく、薬を飲んでおります(>_<)
しかし、はっきりした異常がないため「気のせい」と言われたり、適切な診断がされず、
辛い症状を我慢している人や、医療機関を転々とする人がいるのも現状です。

これまであまり研究が進まなかったこの病気に、世界で初めて、治療薬が登場!
その記者発表であるメディアセミナーで、
「機能性ディスペプシア」の症状や診断基準、従来の治療とこれからの治療、新しい薬の効果について、
島根大学医学部内科学講座第二の木下芳一教授にお話を伺いました。
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食べ物がいつまでも胃の中に停滞しているような感じ(胃もたれ)や、
食事をするとすぐに胃がいっぱいになり、それ以上食べられなくなる(早期膨満感)など、
もし思い当たる症状が長く続くようであれば、医療機関を受診してみてください。
原因は1つではなく、胃の動きが悪い、食べた物を十二指腸に運ぶのが遅いなどの胃の運動異常や、
胃酸が多い、胃が刺激に対して敏感になっている、ピロリ菌感染による胃粘膜の炎症などが考えられていますが、
これらに大きく関わっているといわれているのが、ストレス!
心理的な要因も引き金となって胃に症状が表れているのは間違いないようです。

治療の中心は、食事療法と薬物療法。
食事は、脂肪分の多いものを控え、一度の量を少なく何度かにわけて摂るほうが負担が少ないそうです。
薬は、胃の動きを改善させる薬、胃酸を抑える薬、胃の粘膜を保護する薬のほか、
胃の不調や食欲不振を改善する漢方薬や、必要であれば抗うつ薬や抗不安薬も使われています。

今回、世界に先駆けて発売になった薬は胃の運動を改善させる薬ですが、
改善させるための作用が、従来の薬と異なります。
臨床試験では、とくに胃もたれに対して高い効果を発揮しました。
服用を止めたあとも3~4週間効果が続く人が多かったという結果も出ています。

大小数々のストレスにさらされている現代社会、「機能性ディスペプシア」は増えていくであろうとのこと。
新しい薬の登場によって、起きている症状をよりダイレクトに消失させる治療が可能になってきました。
胃もたれや胃の不快感で苦しんでいる皆さんにとって朗報となることを期待したいですね。

*同じような症状は胃がんや胃潰瘍などほかの病気でも出ることがあります。
 症状が続くときは自己判断せず、医療機関を受診することをお勧めします。

by mori-mado | 2013-06-07 23:36 | 医療キャスターのおしごと | Comments(0)

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