阿古真理氏
2018年 02月 22日
ネットで阿古真理さんの記事を偶然見つけて(確か、小林カツ代さんと栗原はるみさんのことについての記事)
なんて面白い分析なんだと思ったことがきっかけで、こちらの本にたどりつきました。
私の旧家族はサラリーマンの夫&専業主婦の妻、の組み合わせ、典型的な高度成長期のザ夫婦でした。
母はパートもせっせとしていましたが、それでも料理は毎日毎日、工夫して「豪華そうに見える」ものを
作っていたような気がします。母世代、そのまた上の昭和一桁、10年代生まれの世代の食事背景等々。
あまりに面白いので、これを読まないと今夜は終わらない、というぐらいになって、布団の中まで持って行きました。
その料理を作る女性の時代背景とか、料理なんだけれど、経済が大きく絡んでいたり
大人の思惑がぷんぷんする時代背景にとても興味があります。
そして、こんなに内容が凝縮された書籍を拝読するたびに、人生なんて
あっという間の「点」にすぎないのだな、と思わずにはいられません。
自分にとって自分は人生のメインパーソナリティーであるのでしょうが、
長い様々な歴史から見ると「点」にもおよばない
「行間のような数十年」なんだな、と思ってしまいます。
大きなうねりの中で、こうしている今も、日本の食生活が変化し続け、またそれは
食事だけ、台所だけの問題ではなくて、様々なつながりがあっての曲線なんだなと
感じました。阿古真理さん、素敵な本をありがとうございます。もう1回、読みたいと思います。
by yumikomiyamiya
| 2018-02-22 12:35
| 読書メモ