長崎新聞「インフォメーション」

長崎新聞掲載 11月24(木) うず潮 
タイトル「インフォーメーション」 宮下由美子

デンマーク首都コペンハーゲンに出かけた。
旅の目的はパンを囲む文化を知るためである。
同時に長年「長崎の街づくり」に関わっている方から、
長崎の街との相違点や取り込めるヒントはないかと課題をいただいた。

空港から地下鉄でコペンハーゲン駅に到着すると、
さすがに北欧の中心都市にふさわしい天井が高く、
斬新なデザイン、オブジェで圧倒される。
街にでると、ストロイエという世界初の歩行者天国は、
買い物客で大いににぎわっていた。
ところどころにごみが散乱していて、少し気になった。

長崎でもバスと市電の共通カードがみられるが、
こちらではそれらに加え、
美術館、博物館等の文化施設の
フリーパス券が発行されている。
また、平地が多いため、自転車専用レーンが設けられており
多くの市民が活用し、さらに、観光用無料貸し出しの
自転車もあちこちに見られる。

街中がカラフルな花で溢れ、
建物の壁面にも生花がいくつも飾られていた。
10月、日中も気温が10度以下で、
冷え込みが激しく夜7時以降は
飲食店を除くデパート等が店じまいをする。
浜ん町より早い。
 
ある男性に道を尋ねた。
地図を丁寧に見てくれ、周辺にいる人も巻き込んで
「知ってるかいこの店?」と何人にも聞いてくれた。
彼の様子を見ていると、親切で物腰がやわらかく、
街を誇りに思っていることが伝わった。
最後に「どこから来たの?」と聞かれたので、
「ジャパン・ナガサキ」と答えると、
笑顔で日本が大好きで、東京・京都・長崎を
旅行した事があると話してくれた。

帰崎し、この半月で、3度日本人の観光客の方と接した。
龍馬館は千葉からお越しのご夫婦、
映画館のカフェは福岡の女性など。
私も案内したあと、「どちらから来られたんですか」と聞くようになっていた。

街づくりはもちろん、建物や町並みなどのハード面は大切です。
しかし、それだけでは十分ではありません。
市民一人ひとりが温かい気持ちで
おもてなしの心で接することが大切だということを
デンマークの青年に教えられた気がした。


by yumikomiyamiya | 2011-11-24 00:00

宮下由美子


by 宮下由美子 (みやしたゆみこ)
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