先に結論から言ってしまうと、
今回のマカオ・香港の旅で食べた全料理の中で、一番美味しかったものは、
ここマカオの「三元粥品専家」という老舗粥店で食べたお粥である。
ところが、実は、私はお粥が大嫌いである。
どれくらい嫌いか?というと、
都内でかなり有名な中華粥店に連れて行ってもらったときも、
少ない量なのに、それすら手がつけられず、残してしまった。
肝臓の病気で1ヶ月入院した時、普通食が食べれないために
出してもらったお粥も断固拒否し、結局、点滴で過ごしたくらいである。
何がイヤって、白米がやわらかいのが気持ち悪い。
とはいえ、リゾットや雑炊は大好きで、やっぱり「粥」だけがダメなのだ。
そんな私がなぜ粥屋なんかに入ったのかと言うと、
当初は、ひとえにメシクエの取材のためであった。
自分でも、食への探求心に驚きというか、いい根性してるなと思う(笑)。
地元でも有名な老舗の粥屋であることは知っていたので、
とりあえず入ってみたかった。
まあ、私が食べれなくても、一緒にいた友達が食べてくれるだろう。
で、やっぱり最初は見た感じやっぱりあの「お粥」なので、
食べるつもりもなかったのだが、あまりに隣りの友達が美味そうに食べているので、
一口食べてみたところ、「あれ??・・・すごく美味い。」
正直、毎日、このお粥でもいい。
生まれて初めて、お粥を美味いと感じ、完食した。
5分前に香港麺を食べていなかったら、おそらくお代わりしていただろう。
もしマカオにあと1週間滞在していたら、毎朝と毎夜食に来ていたはずだ。
ためしに帰国後、もう一度都内の有名粥屋に行ってみたが、
やっぱり美味しくなくて、「うげ・・・」となってしまったので、
ここの店の粥が特別に美味しいのだと思う。
■今日のカメ
■「三元粥品専家」

香港麺の「祥記麺家」と同じ「福隆新街」通り沿いにあります。
■店内の様子

■なんとか席ゲット。

■メニュー

英語メニューはないので、漢字から中身を想像w。
漢字が分かる国の人間で良かった。
■調理場

テイクアウトも可能。
■「特製金銀丸粥」

肉団子は2種類で、牛肉(金?)と豚肉(銀?)でした。
■混ぜると、卵。

コクがあって、それでいて食べやすい、絶品の中華粥。
日本の粥と違って、米の形状が残っておらず、粥というより、「米ポタージュ」に近い。それがうまい!!
■油条

でも、個人的には、これはいらんかったw。
今回のマカオ・香港の旅で、絶対食べようと思っていた「香港麺」。
空港に着いて真っ先に堪能したが、
やっぱり地元の麺専門店でも食べてみたい。
マカオの町の中心部から1本路地裏に入ったところに、
「福隆新街」というローカルフードが集まる通りがある。
その中でも、看板に「麺」を掲げ、「麺」をウリにしていた
「祥記麺家」という地元の麺屋に入った。
海老ワンタンと豚肉ワンタンの入った
ハーフ&ハーフ的な香港麺を食べる。
空港のファストフード店でも十分美味しかったが、
麺を専門にしているだけあって、茹で加減、スープ、ワンタン、
どれをとっても美味しかった。
日本にも香港麺の店、増えないかなあ・・・。
この麺、好きだわ、私。
■今日のカメ
■「祥記麺家」

割と遅くまでやっています。
この日も入ったのが、23時過ぎくらいだったので。
■店内の様子

英語メニューがあり、スタッフの1人だけ英語が少し話せる程度。日本語はNG。
■調理場

■海老&豚肉ワンタン麺

ああ、美味しい・・・。
東京で香港麺を食べたい方は、三宿の「香港麺 新記」がおススメ。割と、本場の味に近いです。
マカオで一番よく見かける料理は、中華だ。
ポルトガル統治時代の影響で、ポルトガル料理も多いのかと思ったら、
そんなことはなく、メインは中華で、ポルトガル料理店を探す方が大変。
おそらく、理由は高いから、ではないかと思う。
今回、どうしてもポルトガル料理が食べたくて、
マカオで割と有名らしいポルトガル・マカオ料理店に行ってみたが、
ホテル近くの中華の定食屋で支払ったお金の10倍くらいになった。
そして、正直、味も、町の定食屋の方が上であった。
思えば、客も欧米の観光客ばかりで、
地元の人と思われる人は1人もいなかった。
せっかく大事な食文化ではあるのに、
いまや観光料理化されてしまっているのかもしれない。
■今日のカメ
■「Solmar ソルマー」

■店内の様子

■テーブル

■パン

■笑えるメニュー(爆)

「カレーな羊はつかまります(ライス付)」って、何だよ(爆)。
■ジャガイモとケールのスープ

クセは無く、飲みやすい。
■バカリャウのコロッケ

コクがなく、味の薄いイモコロッケと言う感じ。左はソース。
■「ポルトガルチキン」

ココナッツ風味のカレーの中に大きい骨付きチキンとじゃがいもがたっぷり入っている。
味は・・・うーん、このカレー風味、例のB級おでん屋でも食べたのだが、あまり好きではなく、まずいというほどではないが、微妙かな。
■マカオ風炒飯

いま、マカオの若者の間で、「おでん」が流行っているらしい。
しかも、カレー風味のおでんらしい。
いわゆる、「B級グルメ」というやつだ。
場所は、セナド広場裏にある、原宿のような通りの一角。
早速、行ってみると、人気のようで同じようなおでんのお店がいくつも並んでいた。
串刺しにされたおでんネタの中から、好きなものを自分でボールに取る。
おでんネタは、主に、すり身系の練り製品が多い。
選んだら、ネタを入れたそのボールをお店の人に渡す。
すると、串刺しにされているものを、串から外して(笑)、茹でてくれる。
待つこと2分ほど。
茹でたおでんネタの上に、特製のカレーだれをかけて、完成。
味は・・・と言うと、
まずくはなんだが、確かに「B級」という感じ。
何かが足りないけど、腹の足しにはなる。そんな感じかな。
■今日のカメ
■マカオおでん屋

この周りは、おでん屋だらけ。
■お店の様子

おでんのネタは、自分で自由に取ります。
■おでんのネタ①

■おでんのネタ②

■ボールに取ります。

■茹でてもらう。

■カレーおでん

コクは無いけど、やたらスパイシーなカレーソースがかかったおでん、という感じ。
個人的には、イマイチ・・・。全部で400円弱くらいだったかな。
マカオのスウィーツと言えば、有名なのは「エッグタルト」。
ポルトガル領時代にやってきたポルトガルのお菓子が変化し、
今のエッグタルトの形になったとか。
マカオのたいていのカフェやパン屋、ケーキ屋にあるポピュラーなお菓子だ。
せっかくなら、マカオの地元の人に人気がある美味しい店で食べようと、
ちょっと遠出をしてみたのだが、残念ながら、営業時間が過ぎていて、
そこで食べることが出来なかった・・・。
困った時のスターバックス。
去年、マレーシアに行った時、スタバに月餅を発見したことを思い出し、
もしや・・・と思ったが、ちゃんとエッグタルトを置いていた!
そして、かなり美味しかった。満足。
海外に行っても、安心して食べれる共通の味を保ちつつ、
国や地域の特性や嗜好もちゃんと取り入れてる。
スタバ、バンザイ!
■今日のカメ
■スターバックス

コーヒーの味は一緒だが、清掃や接客レベルは低い。日本のスターバックスの方がちゃんとしてる。
■ブルーベリーエッグタルト

逆に、日本のスタバのスウィーツは甘すぎて、ちょっと苦手。
■「義順牛妨公司」

牛乳プリンがメインなのに、夜10時くらいで満席でした。
■店内の様子

カフェと定食屋の中間みたいな雰囲気。
■牛乳プリンとマンゴー

とにかく、甘い・・・。
牛乳が濃厚なのは分かるが、ちょっと牛乳独特の臭みもある。
■35元

夜が来た!
夜になると、俄然やる気が出ることは何度もお伝えした通りだが、
あまりに夜と昼のテンションが変わるので、
前世ドラキュラなのではないかと疑われる今日この頃。
まずは、夜の市場へ。
肉や魚のニオイに香辛料の香りが入り混じる、アジアっぽい市場。
仔豚の足を買うお客さんに遭遇。
仔豚の足を出刃包丁で叩き切る店主。
日本では見られない光景。
その足で、カジノホテルが集まる場所へ。
マカオと言えば、カジノ。
成沢家は全く博才のない一家なので、日本でも海外でもギャンブルをしないが、
社会見学に、マカオのカジノは見てみたい。
他の国でも色んなカジノを見てきたが、
マカオのカジノは、良く言えば庶民的、悪く言えば高級感がない。
セキュリティーも他の国のカジノより甘く、ゲーセンの延長のように見えた。
客は、日本含め、海外の観光客が多いのかと思ったら、
9割くらいが中国からの客。
さすが、ギャンブル大好き中国人。
噂にたがわぬ盛況っぷりだった。
正直な感想を言うと、カジノに高級感もなく、
客のマナーが悪く、入りにくい印象を受けたので、
海外の観光客、特に欧米人はここでは遊ばなそうだ。
現に、町にはいるのに、数軒回ったカジノで欧米人をほとんど見かけなかった。
マカオは、海外からの観光客よりも、
経済成長著しい自国・中国人を受け入れ、満足させるための
大型エンターテイメントアイランドになっている気がする。
良いか悪いかは別として、単純な感想。
■今日のカメ
■「栄地街市」

7階くらいある古い雑居ビルに、野菜、肉、魚、生活用品、惣菜、土産など、色んな店が入っている。
■魚屋

魚屋だけでも10軒以上あります。
■八百屋

■肉屋

■豚足

■仔豚の足

■カジノ街

ミッキーのいない、エレクトロニカルパレードと言った感じw。
■グランド・リスボア

■貴金属店がいっぱい

■マカオ・タワー

メシクエにしては珍しく「メシ」に関する話が少なかった、
世界遺産ツアーもこれで最後。
いよいよ、ラストは、世界遺産「モンテの砦」。
ここも「砦」というくらいで、町の外れの高台にあり、
世界遺産「ギア要塞」についで、足腰に響いた場所だった。
ちょうど日が落ちるグッドタイミングに間にあった。
こんなにゆっくりと、真っ赤な夕陽を見たのは、どれくらいだろうか・・・。
■今日のカメ
■住宅街を通ります。

こんな感じの住宅街を抜けていきます。
■「大砲台斜港」

■砦が見えてきた。

■入口

■砦の中の様子

■大砲

■大砲、アップ

■夕陽

モンテの砦は、せっかく高台にあるので、夕方に来るのがおすすめ。
■リスボアホテル

なお、夜、真っ青にライトアップされたリスボアホテルの様子は、コチラ。
たった一日で、こんなにたくさんの世界遺産を見たのは、
おそらくマカオが初めてだと思う。
世界遺産を見過ぎて、だんだんありがたみが薄くなってきてしまった(苦笑)。
ただ、世界遺産「聖ポール天主堂跡」は、貫録があって、良かった。
細い道に、すごい人混みのお土産物屋通りを通り、
急に道が開けたと思った目の前に、突如、巨大な教会が現れる。
なかなかカッコイイ。
ちなみに、この教会、火災で焼失してしまい、
現在は、教会の正面の壁(ファサード)のみが残っている。
この「正面しかない」ところも、またカッコイイ。
■今日のカメ
■世界遺産「セナド広場」

ライトアップされた夜景はコチラ。
■世界遺産「聖ドミニコ教会」

ライトアップされた夜景はコチラ。
■お土産通り

両脇にギッシリお土産物屋が並び、すごい人混み。
■見えてきた!

■世界遺産「聖ポール天主堂跡」

■舞台のセット裏みたいw

後ろはこんな感じで、鉄筋で支えられています。
■天主堂跡からの眺め

天主堂跡の、2階窓枠からの眺め。もうそろそろ日没。
■道の模様①

■道の模様②

■道の模様③

■道の模様④

■バーガー屋

食べてみたかったが、あまりに待ち人数が多く、その割にお店のレスポンスも悪いので、あきらめて別の店へ。
■「大玩町」

■買ってみた。

うーむ、何がそこまで人気なのか全く分からん。
世界遺産「鄭家屋敷」を後にして、また歩く。
5分くらいすると、また次の世界遺産がやってくる。
次は、教会だ。
ポルトガル領だった頃の影響が大きいのか、
マカオの世界遺産は、教会系の建物が多い。
クリーム色だったり、エメラルドグリーンだったり、
どれもかわいらしい色をしていて、お菓子の家みたいだ。
今日のメインイベントは、「ギア要塞」。
「ことりっぷ」先生も「必見!」とイチオシしている世界遺産だ。
しかし、このギア要塞、「要塞」というだけあって、高台にある。
しかも、徒歩で行けない距離ではないが、町の中心からちと離れている。
今日一日、朝からかれこれ10個近くの世界遺産を見て回り、
私の足腰が限界にきていたので、タクシーを使うことにした。
賢明な大人判断だ。
これがなかったら、仮にどんなに素晴らしい世界遺産でも、
きっと見に行っておらず、ここに写真を掲載することもなかったと思う。
■今日のカメ
■町の様子

■教会入口

■世界遺産「聖ローレンス教会」

見学は無料。
■晴天ナリ。

■教会の中の様子

■イエス様

■世界遺産「ドン・ペドロ5世劇場」

中国初の西洋式劇場、だそうです。
■世界遺産「聖オーガスチン教会」

この頃の教会は、全部クリーム色なのかな・・・。
■すぐお隣

■教会の中の様子

■お菓子みたいw

■イエス様

■犬のトイレ、完備

■いざ、要塞へ

タクシーを使うも、高台途中までしか行けず、残りは自分の足で。
ここが一番見て回るのにキツかった場所。
■世界遺産「ギア要塞」

ギア教会とギア灯台が並んでいます。
■平和のハト

■灯台

■大砲

こんな感じで、当時は侵入を防いでいたんでしょうね。
■ギア要塞からの眺め

かなり高いことが分かると思います。同時に、ここまで登ってくるのに、どんなに疲れたか、も(笑)。
マカオ最古の寺院「媽閣廟」を後にして、次の世界遺産へ移動。
マカオは、町が小さいので、体力にさえ自信があれば、
徒歩で30もの世界遺産を余裕で回ることができる。
さて、いつもだと「ワクワク、ドキドキ」重視なので、
あまりガイドブックを参照しないのだが、
いかんせん、たった3日間でマカオと、その先香港まで行かねばならぬため、
1分1秒無駄にできず、持っていった「ことりっぷ」先生の教えを忠実に守りながら
最短ルートで世界遺産を回り続けた。
おそらく、かなり忠実に回ったので、掲載されていた30個は全部見たと思うが、
写真が残っていなかったり、記憶にないものは、
残念ながら、超個人的に関心が薄かったのだと思う。
■今日のカメ
■町並み

奥の右手にちょっと黄色い壁が見えるが、それが世界遺産。
■世界遺産「港務局」

かつて、インドの兵士の宿舎だったらしいです。
■路地裏のアパート

■小さな社①

■小さな社②

■ヨーロッパ風の町並み

■世界遺産「リラウ広場」

大きな木とベンチがあり、のどか。
■ここにも。

■世界遺産「鄭家屋敷」

■鄭家屋敷の様子

■邸宅
