先日、某大手ゲーム会社さんの30周年記念イベントがあり、お招きいただいた。 おそらく色んな会社さんからお祝いに多数のお花が来ると思われたので、私からはイベントの際のスーツの胸に付けていただくお祝いのコサージュを作らせていただいた。 コサージュはただ束ねているわけではなく、服に付けることを想定して、一度ドライフラワーを細かく分解して、ワイヤーやフラワーテープで根本を加工して、胸側が平らになるように小さなブーケのように束ねて、バランス良くピンを付けていく。結構緻密で細かい作業が続く。 こんな感じで完成。 ほんのり赤と、ほんのり青と、上品で付けてても飽きないようなコサージュを作った。 既製品ではないので唯一無二であり、ドライフラワーなのでこのままこの先も使っていただける。 O様、30周年本当におめでとうございました!! アレンジメントに使った花は下記の通り。 ・プロテア ・レッドブルーニア ・千日紅 ・ラグラス ・ドラセナコンパクタ いつも応援ありがとうございます。 ついに「メシクエLV34」の本が出ました!! ■「お人良し (おひとよし) 〜女性プロデューサーが365日外食するわけ〜」 【Amazon書籍10部門で1位!】 【Amazon書籍5部門でベストセラー!】 Kindle版は100円にて購入できます! ミシュランフレンチ「シンシア」オーナーシェフ石井さんの3時間に及ぶ、食と料理の対談も収録。 ↓↓ ■「メシクエLV34」インスタ メシクエには載せていないお店や内緒の話はインスタでやってます! コチラ↓↓ #
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| 2024-09-08 08:06
| フラワーアレンジメント
西荻窪に古くからあった床屋さんをリノベーションした店内で、レトロモダンな感じがとても落ち着く。 夜のディナーの前半はコース、後半はアラカルトのワインビストロになっており、 この日は少し遅めの時間のアラカルトでお邪魔させてもらった。 まずは、メロンのポタージュから。 中にはストラッチャテッラと、ワインとハーブで作った甘酸っぱいソース。 メロンのいい香りと爽やかな甘さが心地よい、美味しい冷製スープ。 自家製の鴨ハムとブラウンマッシュルームとイチジクのサラダ仕立て。 チーズの盛り合わせ。 黒毛和牛のステックフリット。 たっぷりのフライドポテトの上に、豪快に焼き上げた黒毛和牛ステーキと、赤玉ねぎの特製ソースの組み合わせ。 なんか夜遅くにガッツリ肉が食べたくなる時がある。笑 沖縄とかは夜に〆ステーキを食べる文化があり、夜中でもステーキハウスが営業してたりするんだけど、東京で遅い時間に美味しいステーキ食べれるお店は貴重。 ■「douiliet ドゥイエ」 いつも応援ありがとうございます。 ついに「メシクエLV34」の本が出ました!! ■「お人良し (おひとよし) 〜女性プロデューサーが365日外食するわけ〜」 【Amazon書籍10部門で1位!】 【Amazon書籍5部門でベストセラー!】 Kindle版は100円にて購入できます! ミシュランフレンチ「シンシア」オーナーシェフ石井さんの3時間に及ぶ、食と料理の対談も収録。 ↓↓ ■「メシクエLV34」インスタ メシクエには載せていないお店や内緒の話はインスタでやってます! コチラ↓↓ #
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| 2024-09-07 08:06
| 西荻窪
ここメシクエでもたびたび登場している高円寺の鮨の名店「鮨波やし」さんから毎月ご依頼いただき、お店に飾っていただいているアレンジメントを作っている。 暦ではそろそろ秋なのだが、まだまだ外は暑いので、グリーンや白を使った爽やかなアレンジメントを作る。 ちょうど師匠の花屋に大ぶりなバラの実が入荷されていたので、それを使う。 「バラ」はまさにローズの、あの薔薇。 バラはこんな感じのたっぷりの実を付ける。秋になると色づき、赤くなり、オレンジ色になって中にタネができる。 お花をやっている人にはお馴染みではあるが、お花に詳しくない方には意外と驚かれる。 涼しげな白いクルクマと、綺麗なグリーンのケイトウ、アクセントに青紫色のケイトウも使う。 こんな感じで完成。 和の生け花のような感じと、洋のアレンジメントをミックスしたような和洋折衷フラワーアレンジにした。 アレンジメントに使った花は下記の通り。 ・バラの実 ・クルクマ ・ベルノニア ・ウンリュウヤナギ ・ケイトウ(グリーン、青紫) ・アセビ いつも応援ありがとうございます。 ついに「メシクエLV34」の本が出ました!! ■「お人良し (おひとよし) 〜女性プロデューサーが365日外食するわけ〜」 【Amazon書籍10部門で1位!】 【Amazon書籍5部門でベストセラー!】 Kindle版は100円にて購入できます! ミシュランフレンチ「シンシア」オーナーシェフ石井さんの3時間に及ぶ、食と料理の対談も収録。 ↓↓ ■「メシクエLV34」インスタ メシクエには載せていないお店や内緒の話はインスタでやってます! コチラ↓↓ #
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| 2024-09-07 08:05
| フラワーアレンジメント
独自の「水分・熟成・酸化」に調整を施した 「CRAFT MEAT」(クラフトミート)を生産・販売している「CRAFT MEAT&LAB.」(クラフトミートラボ)さんで貸切ディナー。 「CRAFT MEAT&LAB.」さんは主に肉の卸や販売をメインとしているが、無類の肉好きである店主の平田さんが肉を徹底的に勉強、研究し、 今もその研究を続け、美味しい肉を生み出し続けているクラフトミートの研究所、兼、成果発表の場ということで、 友人や知人を中心に月の数日だけ1日1組限定でディナー会をしている。 私(=魔王)の貸切会の時は、オーナー平田さんが玄関に魔王のウェルカムボードを出してくれるので、初めて呼ぶ方もこのボードを目印に迷わず来てくてる。笑 1品目は、クラフトミートのコンソメをガストロバック(減圧加熱して味を染み込ませる調理法)させた豆苗のナムルから。 最近の私は、この豆苗ナムルが好きすぎて、オーナーの平田さんに特別に自分だけの豆苗皿を1つもらっている。写真奥がみんなで分ける分、手前が独り占めさせてもらっている分。笑 ここ「メシクエ」でも何度も書かせてもらっているが、豆苗史上、そして、ナムル史上でもNo.1だと思う。 こんなに旨味がある豆苗、こんなに美味しいナムルある?くらい美味しい。 2品目は、肉の違いではなく脱水方法の違いによるハラミユッケの食べ比べ。 こちらは通常の塩水での脱水によるハラミのユッケ。 こちらはスタッフの高安さんが布を使って圧力で脱水を掛ける原始的なやり方で脱水を行ったハラミのユッケ。 こういう食べ比べは、肉の研究をし、肉の卸をし、肉のラボをやっている「CRAFT MEAT&LAB.」でしか体験できないもの。 3品目は、牛脂で素揚げしたギアラ、アワビダケ、ゴーヤなどの旨味が染み込んだ焼き野菜。牛脂で焼いた目玉焼きを潰したソースでいただく。 4品目は、「CRAFT MEAT&LAB.」さん名物のクラフトミートとブラウンマッシュルームのしゃぶしゃぶ鍋。 これも好きすぎて、お邪魔する度に必ずリクエストしている一品。 部屋中にいい香りが広がる、ブラウンマッシュルームがっぷり入った鍋スープが驚くほどものすごく美味しい! 今回の鍋のクラフトミートは、マクラ、ツラミ、シマチョウ、シビレ、4ヶ月熟成の豚の豚モモとウデ。 肉の美味しさは言うまでもなくなのだが、このブラウンマッシュルームのスープが絶品!! ・・・と、ここまでがコースの前半戦。 ここからは、コースの後半戦の参加型研究「CRAFT MEAT&LAB.」の真骨頂になるので、みんな飲み物持ってキッチンに移動。 今日は何度もお邪魔している常連ばかりなので、「CRAFT MEAT&LAB.」の研究テーマは2つで、「肉寿司」と「肉の脱水」。 まずは、クラフトミートを使った肉寿司の研究から。 これは、店主平田さんも、私もそうだが、これまで本当に美味しい肉寿司に出会った記憶がない。 見た目先行型というか、シャリとちゃんと融合して美味しい肉寿司がほぼ無くて、 肉寿司とメニューにあると、敬遠して、むしろ頼まないことが多い。 そんな中、店主の平田さんが独自の「水分・熟成・酸化」に調整を施し、肉寿司に合うクラフトミートを研究し、さらに単に肉を乗せるのではなく、 クラフトミートを凍らせ、カンナで削って(かなりの力仕事)、カンナも研ぎ方を何度も研究をし、ついに、フワフワの食感と、嫌な脂っこさを完全排除して、肉の良さだけが残る美味しい肉寿司を作り上げた。 さらに肉寿司は春から進化を遂げて、単にクラフトミートだけでなく、クラフトミートの中に車海老を入れるという食のキメラ的な魔改造をし(笑)、肉とシャリを繋ぐ風味を加えて、より美味しい肉寿司になった。 間違いなく、人生で食べた肉寿司のNo.1だと思う。 逆に言うと、本来肉寿司は、ここまで研究し、ここまでやらないと美味しいという領域にはいかない、それくらい肉は強いし、そのままではシャリに融合しない。 もちろん、このままでも最高峰で美味しい肉寿司なのだが、そこにそれぞれが好きな調味料を選んで加え、より自分好みの美味しい肉寿司にしていく。 私はこの「肉寿司」研究には何度も参加させてもらっているので、自分なりの一定の答えが見つかっており、それがこの組み合わせ。 シャリの上に卵黄と穴子のツメ(タレ)をかけて、肉を乗せて、その上に無糖のヨーグルトと美味しいバルサミコ酢をかけたマイ肉寿司。絶品!! 私の貸切会では、必ず誰かが誰かに「マイベスト肉寿司」を食べてもらうというのをやっていて、その人なりのマイベスト肉寿司の調味料を平田さんに伝えて、平田さんに作ってもらって、指名された人がいただく。 その人なりのちゃんと想いが込められた美味しい肉寿司になってて、違いがあって面白い。 下記は他の人が私に指名した肉寿司。チーズがアクセントになってて、これも美味しい。 こんなことが出来るのも、肉の研究をし、肉のラボをやっている「CRAFT MEAT&LAB.」ならでは。 続いて、この日2つ目の研究は、「肉の脱水」。 クラフトミートを作るのに欠かせないのが、「脱水」という仕事。 今回は、同じ短角牛のサーロインを砂糖水で脱水したもの(左)と、スタッフの高安さんが布で圧力脱水したもの(右)の2種類をいただく。 どちらが良い悪いはなく、あくまで好みの問題で、今回の肉に付いては砂糖水脱水の方が好みだった。 〆は、ブラウンマッシュルームの絶品スープで炊き込んだ炊き込みご飯。 中にはこれまで出てきたお肉の切れ端を全部入れて、しば漬けやキュウリをアクセントに。 このご飯が美味しすぎて、あっと言う間にみんなでお代わりをして、完食。 この日もとても楽しく、勉強になって、そして美味しい素晴らしい会だった。 ■「CRAFT MEAT&LAB.」 いつも応援ありがとうございます。 ついに「メシクエLV34」の本が出ました!! ■「お人良し (おひとよし) 〜女性プロデューサーが365日外食するわけ〜」 【Amazon書籍10部門で1位!】 【Amazon書籍5部門でベストセラー!】 Kindle版は100円にて購入できます! ミシュランフレンチ「シンシア」オーナーシェフ石井さんの3時間に及ぶ、食と料理の対談も収録。 ↓↓ ■「メシクエLV34」インスタ メシクエには載せていないお店や内緒の話はインスタでやってます! コチラ↓↓ #
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| 2024-09-06 08:08
懇意にさせていただいている予約の取れない高円寺の大人気鮨店「波やし」で癒しのオア鮨タイム。 まずは、お造りと、大好きな穴子ボーン(超大盛)から。 お造りは、ボタン海老、塩釜の本鮪中とろ、カツオ、イカゲソなど。 「波やし」さんの穴子ボーンが美味しすぎて、特別にいつも山盛りでもらっている(通常は小皿につまむ程度)。 焼物は、鮪のハラミ、サバのハラス、たいら貝の磯部の3種。 絶品茶碗蒸しは、ノドグロ、ズワイガニ、ホタテが入って、小さい器の中にものすごく濃厚な出汁が出ている。 個人的に「波やし」さんの茶碗蒸しが茶碗蒸しのNo.1だと思っている。 毛蟹は、特別にカニ身とカニ味噌付きの甲羅もいただく。 カニ身もさることながら、カニ味噌が甘くて、とても美味しい。甲殻類、最高。 魚介たっぷりのばくだん、箸休めのおしんこサラダ。 穴子の白焼きと、一口ミニステーキと、名物の酢飯リゾット。 酢飯リゾットは干し貝柱と干し海老の出汁に、ほのかな酸味が加わり、病みつきになる味。 にぎりはおこのみで、しんこと車海老から。 車海老のバフンウニ乗せと、キスの昆布締め。 中とろとアジ。 海老マヨとねぎとろ。 いつもお邪魔する度に、二番手の若ちゃんが玉子好きな私のために特製玉子焼きを1本アツアツで焼いてくれる。 その時にメッセージを焼き付けてくれるのが恒例なのだが、今回はなぜかドラクエの武器の「はかいのはやぶさ」。笑 なんでこのメッセージが焼かれていたのか、今だ謎w。 いつも応援ありがとうございます。 ついに「メシクエLV34」の本が出ました!! ■「お人良し (おひとよし) 〜女性プロデューサーが365日外食するわけ〜」 【Amazon書籍10部門で1位!】 【Amazon書籍5部門でベストセラー!】 Kindle版は100円にて購入できます! ミシュランフレンチ「シンシア」オーナーシェフ石井さんの3時間に及ぶ、食と料理の対談も収録。 ↓↓ ■「メシクエLV34」インスタ メシクエには載せていないお店や内緒の話はインスタでやってます! コチラ↓↓ #
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| 2024-09-05 08:08
| 高円寺
常連さんからお誘いいただき、銀座の人気鮨店「鮨 竜介」で食事。 大将の山根さんは銀座鮨の名店「銀座久兵衛」にて長年修業をされていた方。 能登の岩もずくと、ヒラメのお造り。 ヒラメはトリュフ塩で。 房州の蒸し鮑と戻り鰹。 このこ(ナマコの卵巣)の茶碗蒸しと、カニクリームコロッケ。 にぎりは、マダイとアオリイカから。 本鮪の赤身と中とろ。 大とろとこはだ。 ムラサキウニと煮ハマ。 車海老と穴子(ツメと塩)。 最後は、赤身と中とろの鉄火巻きと、玉で。 鮨は本当に好みと相性なので、良い悪いもないということを前提に話すと、 とても綺麗で美しいお鮨であった一方で、ちょっと物足りなさを感じるというか、お腹の量だけの話ではなく、満足感に欠けていたかなという感じ。 人の満たされ方には色々とあって、もちろん味や内容や量もあるだろうけど、ワクワクする体験だったり、居心地の良い雰囲気や会話だったり、複合的な要素が絡んでいると思うのだが、美味しいお鮨だったのに、終わった後の感じ方として満足感が足りなかったのは残念ではあった。 ■「鮨 竜介」 いつも応援ありがとうございます。 ついに「メシクエLV34」の本が出ました!! ■「お人良し (おひとよし) 〜女性プロデューサーが365日外食するわけ〜」 【Amazon書籍10部門で1位!】 【Amazon書籍5部門でベストセラー!】 Kindle版は100円にて購入できます! ミシュランフレンチ「シンシア」オーナーシェフ石井さんの3時間に及ぶ、食と料理の対談も収録。 ↓↓ ■「メシクエLV34」インスタ メシクエには載せていないお店や内緒の話はインスタでやってます! コチラ↓↓ #
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| 2024-09-04 08:05
| 銀座
懇意にさせていただいていた明治神宮前の人気ビストロ「kiki Harajuku」が同じ場所でリニューアルオープンし、 日本料理をベースとしたイノベーティブフュージョン「野田」となったので、お邪魔させていただいた。 「野田」の料理は、日本料理にハーブを合わせる唯一無二の独創的な料理。 店内に入る前に、まずお店の前で、本日のコースに使われるハーブの説明をいただく。 50種近いハーブをお店で育てていて、そのうちの30種くらいが今回の料理に使われるとのこと。 スタッフさんがその場で摘み取って味見をさせてくださり、ハーブの香りや効能などを説明くださる。 店内は4席のカウンターと4人テーブル1つの、プライベート感のあるゆったり食事ができる空間。 この日は野田シェフの料理を目の前で感じられるカウンターアリーナ席にて。 1品目は「麺」というタイトルの料理。 赤茄子を麺状にして葛粉と合わせ、きゅうりと一番出汁を合わせたスープに、アカウニ、お店で育てたホーリーバジル、大葉の組み合わせ。 繊細な日本料理にハーブというは言葉だけ聞くと驚くかもしれないが、驚くのは組み合わせではなくその味で、香り豊かなハーブを感じつつも、ちゃんと日本料理の繊細さと、美味しさが共存しているのがすごい。 この料理で言えば、麺の食感、茄子の味わい、ハーブの香り、出汁の旨味がちゃんとバランス良く、お皿の中にいる。 1品目から驚かされて、1品目からもうワクワクが止まらない感じ。 ドリンクは、アルコールペアリングと、ノンアルペアリングが選べる。 「kiki Harajuku」の頃から野田さんの作るノンアルドリンクが大好きだったので、この日もノンアルペアリングで。 1、2品目に合わせるノンアルドリンクは「マンゴートマトジュース」。 マンゴーとトマトに、ハーブ、玉ねぎ、セロリ、ニンニクなども入っていて、ジュースではあるのだが、上品なコンソメスープを飲んでいる感じでもあり、これをトマトジュースと言っても良いなら、今までの飲んだトマトジュースのNo.1だった。 ちなみに、別の方が頼んだアルコールペアリングの1杯目は、焼酎「ぷぅ」に生のジャスミンの花で香り付けしたもの。ジャスミンの花がめちゃくちゃいい香り! 2品目は、「天麩羅」。 シロイカをポレンタとカダイフで天麩羅にして、上にはこのこ(ナマコの卵巣)を乗せている。 ちなみに、メニューにはあえて料理の詳細や食材は書かれておらず、いわゆるオーソドックスな日本料理の名前だけが並んでいる。 いい意味で、脳がバグるというか、この先も、私の脳が思っている日本料理を清々しく裏切ってくれるのが心地いい。 3品目は、「海苔巻き」。 お店で育てているハーブの他、キウイ、きゅうり、アボカド、シャインマスカットなど、全て緑のもので統一されている。別皿の「かえし」を付けていただく。 一見、野菜や果物のように見えるが、食べると、ちゃんと寿司の「海苔巻き」の味がするし、海苔巻きになっていて驚く。とても美味しい。 合わせるドリンクは、シャルドネとエルダーフラワーの煎茶。 アルコールを飛ばしたシャルドネに、エルダーフラワーを使ってお茶に仕上げたドリンク。すごくいい香りで、今回のノンアルペアリングの中で一番好みだった。 アルコールペアリングはこちら。 4品目は、「焼き霜」という料理。 夏の日本料理の定番とも言える鱧の焼き霜なのだが、野田さんの手にかかると、見たことも食べたこともない別の料理に変わる。 焼き霜をパッションフルーツとお店で育てたバジルのサラダと合わせ、香り良くまろやかな梅ソースと共にいただく。 この時期、特に日本料理屋さんにお邪魔すると、どこでも鱧が出てきて、だいたい鱧の料理は一緒の仕立てになりやすいのだが、正直毎日食べ歩いている私でも初めてと思えるような料理だった。そして、珍しいだけでなく、ちゃんと美味しい。 5品目は、「う巻き」。 いわゆる「う巻き」は玉子焼きの中に鰻が入っている料理を指すが、「野田」のう巻きは17時間かけて作る高加水パンにたっぷりと卵液を浸して、まるでフワフワの玉子焼きかのようなフレンチトーストの中に鰻を挟み、最後にバターで焼き上げたもの。 店内にう巻きとは思えないバターのいい香りが広がる。 ここまで来ると、もうメニューには騙されないぞ!というか(笑)、私の想像は超えてるんだろうなとは思っていたが、この料理は遥か斜め上をいっていた。 そして、私のう巻き史上No.1のう巻きだった。 美味しすぎて、お代わりさせてもらったくらい。他の追従を許さないというか、おそらくこのう巻きは他は超えてこないんじゃないかと思う。 ノンアルドリンクは、お店で育てているオレンジタイムの蒸留水とヒマラヤン紅茶の組み合わせ。 ほのかに山椒のような清涼感があるドリンクで、う巻きにとてもよく合っている。 6品目は、「擦り流し」。 岐阜県長良川の天然鮎を骨も肝も全てすり流して、なんとほうじ茶と合わせたもの。 鮎の焼いた香ばしさや骨などを擦り流した粉っぽさが、ほうじ茶の焙煎香とすごく良く合ってて、正直私は鮎はそこまで好みではないのだが、鮎の苦手なところを一切感じないというか、私でも美味しくいただける料理だった。 7品目は、「握り」というタイトル。 自家製の青梅醤油とホーリーバジルに漬けた中とろのづけと、赤紫蘇のシャリ、ラベンダーで香り付けしたガリの組み合わせ。 和食の中でも特に繊細なにぎりに、ふんだんにハーブを使っているのだが、これがすごいバランスになっていて、ちゃんとにぎりだし、ネタである中とろの味も残っている。 合わせるノンアルドリンクは、梅と白ワインのミルク烏龍。 青梅と、アルコールを飛ばした白ワインと、名前の通りの甘いミルキーな味わいがするミルク烏龍の組み合わせ。 8品目は、「酒蒸し」という料理。 赤ワインと日本酒でじっくり酒蒸しをした柔らかい鮑に、貝合わせであさりと赤ワインで炊き上げた赤飯。豆合わせで、丹波の黒豆も。 鮑もさることながら、お皿の端にあるスッポンで炊き上げた細くて小さな松の葉昆布の旨味がすごくて驚いた。おつまみ昆布史上No.1だと思う。 9品目は、「含め煮」という料理。 含め煮というと、素朴で、やや地味な印象の和食をイメージしてしまうが、それをあえてコースの真ん中に置き、グラニテのような感覚の箸休めに。 優しい出汁で炊き上げたトマトに、オクラの花とじゅんさい、お店で育てている長命草のオイルを合わせたもの。出汁がとても美味しい。 そして、長命草のオイルが偏光してて、玉虫色になってて、美しかった。 10品目は、「造り」。 佐島のタコをお店で育てているレモンティーツリーで味付けしたもの。 レモングラスのソースと、付け合わせにレモンマートルでマリネしたキクメロン。 全てレモン系の香りのするハーブで合わせている。 合わせるノンアルドリンクは、焼きパプリカとミラベルのオレンジワイン 香りは焼きパプリカなのだが、飲むとミラベル(西洋プラム)の甘味と味わいがする料理とジュースの間のようなドリンク。 11品目は、「胡麻酢和え」という料理。 目の前で炒ってくれる炒り立ての胡麻に、利休焼きをしたホタテ、発酵ヤングコーン(これめちゃくちゃ美味しい)、干し野菜の組み合わせ。 お店で育てたコリアンダーシードで作ったコリアンダーシード柚子胡椒がすごくいいアクセントになっている。 12品目は、「蕎麦」。 野田さんが手打ちをした蕎麦に、鮑の肝と黒胡麻を合わせた胡麻だれ、蕎麦の下にはアワビ繋がりでアワビダケが隠れている。 鮑の肝入り胡麻だれが秀逸で、大人な味。いわゆる蕎麦というより、「料理な蕎麦」で、お酒に合う蕎麦だと思う。 13品目は、「田楽」。 野田さんの作る田楽なので、いわゆる田楽ではなく、冬瓜の煮物に2色の味噌。 1つは和牛と八丁味噌で、もう1つはなんとココナッツとバナナ。 これが驚くほど冬瓜にも出汁にもあってて、田楽味噌の新しい発明だと思う。 料理に向き合って戦っているというか、「攻めの田楽」を初めて食べた。コースの最後の方にあえて「田楽」を持ってくるのもすごい。 合わせるドリンクは、発酵ブルーベリーとラベンダーの赤ワイン。 ブルーベリーとラベンダーの香りが良く、少し甘めの赤ワインを飲んでいるような気分。 14品目は、「鍬焼き」という料理。 お店で育てているシナモンの香りを夏鹿に纏わせて、鍬焼きにしている。 ソースは、フォアグラと奈良漬けを合わせたもの。 15品目の甘味は、作り立ての葛切り。 梅酒、黒糖、ブランデーでマリネしたシャインマスカットが中に入っている。 16品目は、お店で作った梅酒、トマト、スイカのかき氷。 17品目は、「ジャスミンフラワー豆腐」。 杏仁の代わりに、ジャスミンフラワーで香り付けをしたミルクプリン。いい香りが口いっぱいに広がる。 最後は、お店で育てているフレッシュなローリエを使ったローリエ抹茶。 この抹茶が香り良く、飲みやすく、これまでいただいた抹茶のNo.1かもしれない。発明だと思う。 本当にすごい料理をいただいた。 「kiki Harajuku」の後期は、オーナーシェフの野田さんがフォアフラを使った最中や魚とフルーツの手巻き寿司、セモリナ粉を使った手打ちそばなど、日本料理をベースにした新しい料理を多数出されていて、今回の「野田」はそれが昇華し、さらに具現化していったようなお店だった。 説明のために、冒頭で「日本料理をベースとしたイノベーティブフュージョン」とは書いたが、野田さんにしか作れない「野田料理」という新ジャンルだと思う。 野田さんの料理の素晴らしいところは、珍しい、変わっているの先に、ちゃんと「美味しい」の着地があって、「美味しい」を守っていることだと思う。 正直、イノベーティブフュージョン料理はシェフがアーティストの領域に行ってしまっているお店もあって、もはやお客様が置いてけぼりというか、美味しいかどうかもよく分からんみたいなところも多い。 ちゃんと見たことのない食世界を見せてくれつつ、きっと野田さんもやりたい料理をして楽しみつつも、お客さんもちゃんと一緒に楽しめるというのはなかなかない。 「メシクエ」の中でここ最近一番「驚いた」というコメントを連発しているのだが、それほど驚いたし、食の奥深さを感じたし、改めて食事って楽しいなあと感じさせてもらった1日だった。 最後に、サプライズで渋谷サクラステージのフードホールのフードプロデューサーのお祝いをしていただいた。 野田さん、本当にありがとうございました!! ■「野田」 いつも応援ありがとうございます。 ついに「メシクエLV34」の本が出ました!! ■「お人良し (おひとよし) 〜女性プロデューサーが365日外食するわけ〜」 【Amazon書籍10部門で1位!】 【Amazon書籍5部門でベストセラー!】 Kindle版は100円にて購入できます! ミシュランフレンチ「シンシア」オーナーシェフ石井さんの3時間に及ぶ、食と料理の対談も収録。 ↓↓ ■「メシクエLV34」インスタ メシクエには載せていないお店や内緒の話はインスタでやってます! コチラ↓↓ #
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| 2024-09-03 08:08
| 原宿・代々木
16周年は本当にすごいことで、地元の皆さんに愛されないとここまで続けられないし、移り変わりの激しいサブカルの町・高円寺の歴史を見続けてきた生き字引のようなお店でもある。 ささやかながら、ここから何年、何十年もお店が続いていくことを願って、 枯れず、変わらずの愛を込めて、流木、苔木、ドライフラワーを使ったアレンジメントをお作りし、プレゼントさせていただいた。 オーナーバーテンの三浦さんは本当にお花が大好きで、元々「ボワボワ」さんの店内にも素敵なお花に溢れているので、 なるべくそれと被らない、でも、明らかに私が作らせていただいたことが分かるようなインパクトも出しつつ(笑)、アレンジメントを作った。 流木は物事が滞りなく流れるように、苔木は枯れずに末永く、そして、カッコよく続いてほしいという願いを込めて。 こんな感じで完成。 通常のスワッグは花束を逆さにしたような垂直の形が多いが、あえて変形スワッグにして、斜めになるようにお作りさせてもらった。 お花好きの三浦さんに喜んで欲しいなあと思い、かなり集中して作ったので、組み込む前の花材や途中過程を撮影するのを忘れた。苦笑 三浦さん、16周年本当におめでとうございました!! アレンジメントに使った花は下記の通り。 ・流木 ・苔木 ・イスの木の実 ・リュウカデンドロ ・サファリサンセット ・グレビリア ・ホソバユーカリ ・シースター ・クロコスミア ・コンパクタレッド ・プロテア ・レースフラワー ・ウーリーブッシュ いつも応援ありがとうございます。 ついに「メシクエLV34」の本が出ました!! ■「お人良し (おひとよし) 〜女性プロデューサーが365日外食するわけ〜」 【Amazon書籍10部門で1位!】 【Amazon書籍5部門でベストセラー!】 Kindle版は100円にて購入できます! ミシュランフレンチ「シンシア」オーナーシェフ石井さんの3時間に及ぶ、食と料理の対談も収録。 ↓↓ ■「メシクエLV34」インスタ メシクエには載せていないお店や内緒の話はインスタでやってます! コチラ↓↓ #
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| 2024-09-03 08:07
| フラワーアレンジメント
懇意にさせてもらっている西荻窪の大人気イタリアン「チクロ」が建物の建て替えのため移転が決定し、2024年8月31日を持って現住所での営業を終了した。 移転先は同じ西荻南のエリアではあり、遠く離れるわけでないのだが、7年前の「チクロ」オープン創業からお邪魔しているので、何度も通ったこの見慣れた景色とお別れするのは少し淋しいのは事実。 元々、ここは老舗の蕎麦屋さんがあった場所で、その雰囲気や柱はそのままにオーナーのノリオさんが自らリノベーションをして、途中で隣の店舗も繋いで拡張もして、今の形になった。 最後の日は涙雨なのか、西荻窪に大雨が降った。 「チクロ」にはお邪魔しまくっていたので、もはやここ「メシクエ」でも店内の写真を掲載することは無かったのだが、最後の記念に店内の様子も残しておこうと思う。本当に今までありがとう。 今や「チクロ」の店内の名物のナチュールワインがギッシリ詰まっていたワインセラー。 引っ越しのために空っぽになっているが、このワインセラーもオープン当初は無くて、普通にお客さんが出入りする通路で、途中から増築したもの。懐かしい。 シチリア風のナスのカポナータ。 厚切りの夏野菜と濃厚なトマトソースが美味しい創業時からある人気メニューで、ナスやズッキーニを使っている。 ドリンクは、ジャスミン、パッションフルーツ、ペッパーを組み合わせたノンアルのパッションティーカクテル。 デザートを担当しているパティシエさんが考案しいるもので、香り良くて、ものすごく美味しい。 泉州産水茄子のフリットと生ハム。 ナスが好きなので、ナスの前菜連続。笑 「チクロ」のフリットが軽くてサクサクですごく揚げ方も衣も上手なので、よくフリットは頼んでいる。 桃のインサラータ(サラダ)。 ほのかな酸味あるドレッシングで軽くマリネしている桃のサラダ。 季節によって果物を変えながら通年出ている人気メニューで、来るとほぼ必ず頼む。 枝豆のピュレとハマグリの冷製フェデリーニ。 枝豆の濃厚なポタージュを食べているようなパスタ。色味も素敵だし、ハマグリの出汁との相性もとてもいい。 メニューにはないが、特別に作ってもらったシンプルなアラビアータ。 パスタが美味しいイタリアンに来ると、シンプルなトマトパスタが食べたくなる。 「チクロ」のトマトパスタも大好きで、よく作ってもらってた。 最後は、やっぱりコレ、「チクロ」の鶏バター。 ここ「メシクエ」でも書かせてもらったことがあるが、このメニューは私とオーナーのノリオさんで開発させてもらった思い出の一品。 私がイタリアで初めて食べて、めちゃくちゃ美味しくて感動して、同じものを西荻でも食べたくて、ノリオさんに相談。 でも、当時はノリオさんは鶏バターという料理は知らなくて、そこから一緒に色んなお店に行って、鶏バターの研究をしてもらった。 何度も試行錯誤をして、今のような形になったのだが、本当に胸肉?と思うほど柔らかくて、バターの濃厚なソースともよく合ってて、食べ飽きないメインディッシュ。 本当にノリオさんやスタッフの皆さんの努力の賜物で、一生懸命研究して、何度も作ってもらった結果、正直あの時イタリアで食べた鶏バターより「チクロ」の鶏バターの方がお世辞抜きで美味しいと思っている。 ちなみに、移転先でもこのメニューは引き継ぐので、まだ食べたことがない方はぜひ食べていただきたい。 デザートは、どれにしようか決められなかったので、2つ盛り合わせてもらった。 自家製ティラミスと、「CICLO風モンテ・ビアンカ」。 ティラミスはお店によってかなり味が違うのだが、甘さ控えめな感じ、柔らかさ、コーヒーの濃さなど、「チクロ」のティラミスは好みの味で、よく頼む。 「モンテ・ビアンカ」は「白い山」という意味のデザートで、「チクロ」ではレアチーズムースの上にヤギのチーズと塩をかけていて、デザートでもあるが、お酒飲む人のためのフロマージュっぽさもある。 新店舗は、2024年9月8日(日)からオープン予定で、同じ西荻南エリアの中央線線路沿いにある。 前日の9月7日(土)にお披露目のプレオープンがあるかも?詳細は「チクロ」のInstagramにて。 ひとまず、ノリオさん、スタッフの皆さん、お疲れ様でした! 長年、本当にお世話になりました!美味しくて居心地が良くて、最高のイタリアンでした! 次は9月にまた新店舗でお会いしましょう!! ■「CICLO チクロ」 いつも応援ありがとうございます。 ついに「メシクエLV34」の本が出ました!! ■「お人良し (おひとよし) 〜女性プロデューサーが365日外食するわけ〜」 【Amazon書籍10部門で1位!】 【Amazon書籍5部門でベストセラー!】 Kindle版は100円にて購入できます! ミシュランフレンチ「シンシア」オーナーシェフ石井さんの3時間に及ぶ、食と料理の対談も収録。 ↓↓ ■「メシクエLV34」インスタ メシクエには載せていないお店や内緒の話はインスタでやってます! コチラ↓↓ #
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| 2024-09-02 08:08
| 西荻窪
高円寺にある11:30~23:30までロングタイムの通し営業をしていてランチも居酒屋でも利用できる人気居酒屋「食堂でべこ。」で遅めのランチ。 同じく高円寺にある人気居酒屋「うどん酒場でべこ」の姉妹店。 ランチタイムは打ち合わせや会議になることが多く、食事のタイミングが不規則な私にとっては、通し営業をやっててくれるお店はとてもありがたい。 水茄子の刺身と、出汁巻き玉子。 名物の香川の名店「一鶴」さんリスペクトの骨付鳥の一本焼きとレア鯖フライ。 骨付鳥は「おやどり」か「ひなどり」が選べて、「おやどり」は歯ごたえあり肉の旨味を感じるもの、「ひなどり」は柔らかくジューシーさを感じるもの。 今回は「おやどり」をいただいたが、しっかり歯ごたえがあり、噛むたびに旨味が増して、美味しかった。 〆は、「でべこ特製博多風焼きラーメン」。 この焼きラーメンがややニンニク強めではあるが、濃厚でクセになる味で、とても美味しかった。 ■「食堂でべこ。」 いつも応援ありがとうございます。 ついに「メシクエLV34」の本が出ました!! ■「お人良し (おひとよし) 〜女性プロデューサーが365日外食するわけ〜」 【Amazon書籍10部門で1位!】 【Amazon書籍5部門でベストセラー!】 Kindle版は100円にて購入できます! ミシュランフレンチ「シンシア」オーナーシェフ石井さんの3時間に及ぶ、食と料理の対談も収録。 ↓↓ ■「メシクエLV34」インスタ メシクエには載せていないお店や内緒の話はインスタでやってます! コチラ↓↓ #
by meshi-quest
| 2024-09-01 08:06
| 高円寺
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