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歳をとるにつれ、味覚は変わっていく。

幸いなことに食品アレルギーもなく、また、ママの教育のおかげもあってか、しょっちゅう食卓に並ぶようなメジャーな食材に好き嫌いはないが、それでも子供の頃は食べれないものがいっぱいあった。

たとえば、ウニ、イクラ、大葉(シソ)、キムチ、しめ鯖、砂肝、タン、ペペロンチーニスパゲッティー、豆乳・・・などなど。
食べず嫌いだったり、食べてみたけどダメだったり、理由は様々だが、結構数があった。数え上げたら、きりがない。

子供の頃は、どうも強烈な味やニオイだったり、形状や雰囲気、イメージだったりに拒否反応をおこしてしまい、せっかくの食との出会いを何度も棒に振っていた気がする。

食欲はあっても、食に対する探究心というかモチベーションというか、そんなものが今より低かったと思う。
何でも食べれる丈夫で健康な胃を持ち合わせていたので、種類や質よりも、まずは量という感じだった。

ここに列挙したものは、今はもう美味しくいただけるようになったが、それも歳と共に味覚が変わってきたおかげだと思う。
もっと細かく言えば、歳をとると経験がたまってある程度のことでは驚かなくなるので、形状や雰囲気で拒否することも少なくなるし、胃が現役ではなくなるので、量よりも種類や質の幅を広げていきたくなってきた結果、色々と食べれるようになってきたのだと思う。

食べれるものが増えてくると、必然的に知識が増え、情報が増え、出会いも増える。
自分の料理のレパートリーが増えたり、今まで行かなかった店に行ったり、土地や国へ行ったりできる。
イイことばかりだ。

さて、子供の頃に食べれなくて、何度も出会いを断っていた食べ物に、「ウナギ」がある。
独特の濃い皮の味と、細かな小骨と、蛇を食べているかのようなイメージがダメだった。

大人たちが美味しそうに鰻丼を食べているときは、いつも私だけ天丼とか別のものを食べていた。
全然うらやましくなかったし、むしろ自分のほうが得していると思っていた。

今じゃ、考えられない。
周りが鰻丼食べてて、自分だけ天丼出されたら、間違いなく大暴れするだろう。ウナギ、万歳!

だいぶ昔より食べれるものが増えてきたが、それでもまだ食べれないものもいっぱいある。

カキ(貝)、セロリ、ビール&コーラ(炭酸が入っているもの全般NG)、板チョコ(少しのチョコは平気になったが、塊は未だダメ)、タラコ・・・などが、未だに食べれない。
仕事帰りに一杯ビールを飲んで「あぁ、極楽!」なんて境地に達してみたい。女の子に人気のザッハトルテ(チョコいっぱい)やタラコスパゲッティーも一度でいいから完食してみたい。

これらはもう少し大人になってから、たしなむこととしよう。



最後に。
今日、このコラムでやたら「歳、歳」と連呼しているが(笑)、それは決して誕生日を迎え、「歳にひよったわけではない」ということだけ付け加えておく。
胃は歳相応でも、心はいつでも10代だ。








■今日のカメ

麻布の名店「五代目野田岩」さんに連れて行っていただきました。
創業百六十年の天然ウナギにこだわる江戸前蒲焼のお店です。
いつ食べても美味しい!やわらかくて美味しい最高のウナギです。




■五代目野田岩本店

東京都港区東麻布1-5-4
03-3583-7852
営業時間:11:00~13:30、17:00~20:00
東京タワーのすぐ近くにあります。

■五代目野田岩本店
味覚 _f0232060_1036076.jpg入り口に大きなのれんがかかっています。














■店内の様子
味覚 _f0232060_10361317.jpg日本家屋の落ち着く店内です。ここは一階ですが、二階にはお座敷もあり、そちらも趣があって、とても良いです。







■先付け
味覚 _f0232060_10363049.jpg「蒲焼コース」の先付けです。一番左はウナギの煮こごり。








■お刺身
味覚 _f0232060_10364175.jpg脂ののっているマグロのお刺身。








■ウナギ白焼き
味覚 _f0232060_10365685.jpgやわらかくて、脂のっていて、とっても美味しい。タレが付いてきますが、塩でいただくのがお薦めです。








■ウナギの茶碗蒸し
味覚 _f0232060_10371027.jpg茶碗蒸しがまた美味しい。ウナギのほかに、フカヒレも入っていました。









■ウナギの蒲焼
味覚 _f0232060_10372481.jpgいよいよ登場、ウナギの蒲焼。絶品。その他、ご飯、肝吸い、おしんこ盛り合わせ、大根おろしが付いてきます。








■蒲焼アップ
味覚 _f0232060_10373613.jpg脂ノリノリです。輝いてますね。










■デザート
味覚 _f0232060_10375017.jpg最後にメロンが出てきます。このメロン、すごく甘くてビックリしました。
by meshi-quest | 2006-03-30 10:34
誕生日を迎えた。

そして、今年の誕生日で大台に乗った。



誕生日を迎えた最初の感想は、「なんとか生きれるもんだな」だった。
嬉しいとか、楽しいとか、そういう感情ではなかった。
例えて言うなら、逃げて逃げて逃げ延びて、気づいたら最後の何人かに残った感じ。「やった!」ではなく、「あ、残った」。

20代前半でママが亡くなり、私から「家族」というものが無くなった。

生きられないだろう、と思った。

気が付けば、何も分からず、何も知らない自分がいた。
もう本当のことを教えてくれて、何からも守ってくれる人はいない。
他人は全員嘘を教え、私をだます敵である。そう認識した。

中には本当のこと伝えてくれた人もいたかもしれない。
でも、そんなの私には見分けが付かない。
一回でも間違ったら、おしまいだ。

それ以来、極端に自分の情報を塞ぎ、私が本当の気持ちを伝える友達を限定して生きてきた。
それしか、方法がなかった。

「分かりにくい人になった」「変わった」
そういう人もたくさんいたが、それはそれでよかった。
そう言わずに根気強く一緒にいてくれた人だけが今日の「私の限定した友達」になった。

式が終わって、告別式もすんで、突然嵐が去ったように人も忙しさも消え去ったときに、私は私ではなくなっていて、それを必死に連れ戻すために、「一緒に生きていこう」と言って会社休んでまで付き合ってくれた友達。
それがなかったら、今こうして生きてこの原稿を書いていることもなかったと思う。

いつか自分の生きている意味と、生きている実感が掴めたときに、きちんとこのお礼を言いに行きたいと思う。



誕生日の前日に、元上司や同僚、後輩、友達が20人くらい集まってもらって、カウントダウンバースデーパーティーをした。
こんな人を呼んで派手にパーティーをやったのは、小学生のとき以来だろうか。
みんなが笑って酒を飲んでいる姿がみたい、そんな気分だったのだ。

みんな朝まで付き合ってくれて、食べて飲んで歌って、盛り上がりすぎて救急車まで出動してしまったのだが、久しぶりにすごく楽しかった。

色んな人からお祝いの言葉やプレゼントをいただき、その後、パーティーに出られなかった人からも声をかけていただき、この場を借りて、皆様にお礼を申し上げたいと思う。
ありがとうございました。





「プライマル」とは、「原点、出発」を意味する言葉。

ここから先、もっと楽に生きていきたいと思っていて、そういう意味で今年の誕生日は出発点だと思っている。
どの道に、どうやって進むのかは分からないが、どこかには続いている道だと思う。

実は、パーティーのカラオケ一発目に、こっそり私は、THE YELLOW MONKEYの「プライマル。」という曲を歌った。
この曲はTHE YELLOW MONKEY活動休止、解散への最後のシングルとなった曲なのだが、なにげにこの言葉には思い入れがあった。誰も気が付いていなかったと思うが(笑)。

原点、出発、プライマル。



自分に、「お疲れ様」。そして、「おめでとう」。








■今日のカメ


■今日のわたし
プライマル。_f0232060_10294675.jpg黒のシフォンワンピースに、黒のでかいアゲハチョウのネックレスをしています。
誕生日でかわいらしくピンクとか白・・・とかはどうもキャラに合わないというか、 こっぱずかしいので(苦笑)、いつも通り黒のダークな感じで。黒はやっぱ落ち着きます。







■パーティー会場①
プライマル。_f0232060_1030118.jpg新宿の「aria blu TOKYO」さんで行いました。全室個室で楽しめるので、色々とよく使わせてもらいます。
これは入り口から中を写したもの。ロフトとその下にも席があるので、結構広く、40人くらい入れます。









■パーティー会場②
プライマル。_f0232060_10301623.jpgロフトへの階段を写したもの。上下に席があります。












■皆さん、ありがとうございました。
プライマル。_f0232060_10303242.jpg忙しい中、とてもたくさんの方にお越しいただきました。朝まで、かなり飲みました。








■ステーキ食べ放題
プライマル。_f0232060_10304481.jpg今回のパーティーコースのメインは、このステーキ食べ放題。ホントにいいの?と思うほど、かなり美味しいビーフステーキが時間内食べ放題です。







■バースデーケーキ①
プライマル。_f0232060_10310100.jpg新宿の「ラ メゾン アンソレイユターブル」というお店でケーキを作っていただきました。
ここのケーキは、美味しいのはもちろんのこと、色の感じがとてもかわいらしく、大きくて派手なのが好きです。








■バースデーケーキ②
プライマル。_f0232060_10311169.jpg実は、同じお店で2つ違うケーキを作ってもらいました。こちらのケーキには、「Happy Birthday すべての三十路の者たちへ」と入れてもらっており、当日来てくれた同世代の友達のお祝いも兼ねてみました。







■駆けつけてくれた方々①
プライマル。_f0232060_10312941.jpg自慢したくて、先日コラムにも書いたマイ日本刀「村正」を会場にもっていきました。日本刀に関して、詳しくはコラムバックナンバー「武士として。」にて。
S嬢は元剣道部とのことで、とってもカッコ良かったです。








■駆けつけてくれた方々②
プライマル。_f0232060_1031415.jpg今回幹事をやってくれたR嬢。宇宙人の耳付けて登場してくれました。人数が多かったので、幹事さんには色々とご面倒お掛けしました。ありがとうね。








■駆けつけてくれた方々③
プライマル。_f0232060_1032052.jpg着物を着て駆けつけてくれたK嬢。日本刀片手に、とても似合ってたよ。ぜひ日本刀を一緒に買おう!












■駆けつけてくれた方々④
プライマル。_f0232060_10321020.jpgカッコよく、フォークで日本刀を受けるF氏。








■駆けつけてくれた方々⑤
プライマル。_f0232060_10322658.jpgでも、やっぱりK氏に切られてしまったF氏。









■駆けつけてくれた方々⑥
プライマル。_f0232060_10323998.jpg「望郷じょんがら」を大熱唱してくださったO氏。心に染みました!









■ドラえもん①
プライマル。_f0232060_10325523.jpgうん十年ぶりに、お誕生日におもちゃをもらって、大喜びしてしまいました(笑)。
包みをあけると、そこにはなんとドラえもん!








■ドラえもん②
プライマル。_f0232060_1033775.jpgドラえもんのポケットの中から色々な秘密道具が入ったカプセルが出てくるおもちゃ。
手とか頭とかにも道具が装着できるようになっていて、今日は左手に「ミチビキエンジェル」を持たせてみました。すんません、マニアックですね・・。







■ドラえもん③
プライマル。_f0232060_10332470.jpgドラえもんの頭は磁石になっていて、色んなかぶりものができるようになっています。写真は「石ころ帽子」。その他、タケコプターとか、ドロン葉とかありました。あ・・・マニアックでしたね、すんません。
by meshi-quest | 2006-03-18 10:27
おじいちゃん家に遊びに行くのが昔から好きだった。

おじいちゃんは手先がとても器用で、おばあちゃんは料理がとても上手かった。
行く度に、おじいちゃんは手作りの椅子やら雑貨やらを見せてくれて、おばあちゃ んは私の大好きなものをいっぱい作ってくれた。

今でもおじいちゃん家に行くのは楽しい。
おばあちゃんが亡くなり、私も引越しをしてしまったため、遊びに行く機会が減っ てしまったが、相変わらず様々なアイテムを生み出しては、私にニコニコしながら見せてくれる。

おじいちゃんは基本周りにあるもので、何かを「創る」。
なので、材料費はほぼゼロである。

そして、おじいちゃんは手芸や工芸などの本を見たりもしない。
おじいちゃんのアイディア企画モノばかりだ。

だからこそ、おじいちゃんの個性やセンスが出ていて、実に面白い作品ができる。
材料から、出来た作品まで、ことごとく私の予想の範疇を超えていたりするので、 ホント楽しい。

先日遊びに行ったときにも、おじいちゃんが新作を見せてくれた。
遊びに行く度、おじいちゃんと孫の間で新作発表会が行われる。

まずはエントリーナンバー1番。テレビの上のにぎやかな花壇。
よくよく見ると、花壇の土台は猫缶で作られており、花はお菓子などのおまけに付 いてくる造花で出来ていた。

猫にえさをあげた後の空缶がいっぱい出るので、これをなんとか利用できないか、と 考えたらしい。
もちろんメイドフロム猫缶なので高級感はないが、かなり良い出来に仕上がってお り、テレビの周りがにぎやかになっていた。

次に、エントリーナンバー2番。電話台の上の明かり。
以前はここに明かりなどなかったのだが、電話をかける際に手元が暗くて見にくい ということで、電球の配線を行い、自分で取り付けを行ったらしい。

ここまでなら普通なのだが、おじいちゃんは裸電球の周りに傘をつけようと考えたら しく、ペットボトルのお茶の入れ物をくりぬいて、電球傘をつくった。

これがなかなかよく出来ていて、裸電球だけでは強すぎる明かりを絶妙に調節できて いた。

最後にエントリーナンバー3番。タバコ入れ付属ライター差し。
いつもタバコを入れている箱に一緒にライターも入れてしまうと、タバコの下にな ったり、隅に行ったりしてしまって取りにくくなることから、タバコの空き箱を利用 して、ライターを縦差しできるような入れ物をつくった。

どれもこれも、味が出ていて、よく出来ている。
電球にお茶のペットボトルをかぶせるなんて、私には考えつかん(笑)。

今年90歳になるおじいちゃんだが、モノを創る心と意欲は今も健在だ。

私がモノ創りが好きなのは、たぶん、このおじいちゃんからきているんだと思う。

次回の新作発表会が楽しみだ。








■今日のカメ


■No.1「猫缶の花壇」
おじいちゃんのゴッドハンド _f0232060_10261713.jpg捨てる以外に役に立たなさそうな地味な猫缶も、華やかな花壇に早変り。
この花壇が6個くらい並んでいました。









■No.2「ペットボトルの電球傘」
おじいちゃんのゴッドハンド _f0232060_10263249.jpgこれが意外にもイイ明るさ加減になっていて、ビックリしました(笑)。












■No.3「タバコの空箱で出来たライター入れ」
おじいちゃんのゴッドハンド _f0232060_10264514.jpg気分によって使い分けるのか、ライター入れが3個つくられていました。
by meshi-quest | 2006-03-08 10:23 | 蒲田
プロフィール
ゲームプロデューサー
成沢 理恵
「ドラゴンクエスト」や「ファイナルファンタジー」シリーズで知られる㈱スクウェア・エニックスを経て、 現在、ちゅらっぷす株式会社取締役、兼、ゲームプロデューサー。

ヒマさえあれば、国内、海外を食べ歩き、遊び歩く、生粋の遊び人。

その経験は、ゲームづくりにも活かされている、はず……。
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