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「あんこう鍋」という名前をたびたび耳にしたが、実際に食べたことは一度もなかった。

そんなあんこうに先日廻り合うチャンスがやってきた。

「あんこう鍋を食べに行きませんか?」というお誘いをいただき、二つ返事で「ぜひ!」と連れて行っていただいた。



大人になればなるに連れ、数ある感情の中で、「感動」「驚き」というものの度合いが低くなってきている気がする。

ここ最近で感動したこと、驚いたこと、あるだろうか?

子供のときは知識的にも、金銭的にも乏しく、行動範囲や友達のコネクションも限られていたので、そんな子供ワールドにちょっと異世界のものが入ってくれば、それは新鮮な「感動」であり、「驚き」だった。
そのもの自体も嬉しいことなのに、プラスアルファ「感動」や「驚き」もついてくるのであれば、超ラッキーだ。

が、大人になると、色々な人からの情報やらつながりやらで、自然とたくさんのデータが舞い込んでくる。
その結果どうなるかというと、本来は「感動」であり、「驚き」として受け止められることが、最終的に「普通のこと」として自分の元に届く。これは非常に残念なことだ。

大人になっても、いつまでも「感動」していたい。
なので、私は、「感動」「驚き」につながりそうなことには進んで参加するようにしている。



さて、未知の生物「あんこう」に会うため、神田にあるあんこう鍋屋「いせ源」さんに連れていってもらった。

「いせ源」さんは、創業天保元年という老舗で、木造の赴きあるお店は東京都の歴史的建造物に指定がされているらしい。

あんこうに関するデータはゼロに近かったので、どんなものが食べれるのか、すごく楽しみであった。

1階の玄関から2階の畳のお座敷へ。
大きな座敷に、コンロを乗せたちゃぶ台が並べられており、「鍋をたべる」という雰囲気が醸し出されていた。

今日は「あんこう」と決めていたので、昼をあまり食べていなかったため、相当おなかが空いていた。
早速、メニューを見る。

すべて、あんこう。
から揚げも、刺身も、すべてあんこう。
「今日は身もココロもあんこうになろう」。そう決めた。

まずは、あん肝の刺身とあんこうのから揚げ。
肝刺は初めて食べたのだが、チーズのような濃厚な味わいで非常に日本酒と合う。
ちょっとクセがあるので、苦手な人もいるかもしれない。
から揚げは臭みもなく、歯ごたえのある白身で、美味しかった。

そして、そうこうしているうちに、いよいよあんこう鍋の登場。
鍋というので、だし汁をたっぷり入れた土鍋のようなものを想像していたが、実際は、鍋は浅底で、だし汁は少な目だった。

普通、あんこう鍋というとあんこうの白身部分を水炊きすることが多いらしいのだが、この「いせ源」さんでは、あんこうの皮の部分含め、すべてをいただく。
だしも水炊きではなく、醤油ベースの濃い味でしっかりとした味の鍋が特徴らしい。

そんな、あんこう鍋話を聞きながら、待つこと、数分。
かなり時間をかけて煮るものかと思っていたが、数分ですぐ煮えてしまった。

さっそく、初あんこう。

「いかがですか?」

「すごく美味しいです。そうですね、なんと言うか・・・しいたけに味が似ていますね。」

「しいたけ、ですか??」

「ええ、しいたけに似ています。」

私が「しいたけ」と答えたことに、かなり戸惑っていらっしゃっていたので、「あれ?」と思い、よーく見てみると、あんこうにカサが見える。
私が食べたのはあんこうではなく、本当にしいたけであった。
これは、「今日のカメ」で見比べてもらいたいのだが、しいたけとあんこうは非常によく似ているのだ。

気を取り直し、カサの付いてない本物のあんこうをいただく。
魚ということでイメージしていた食感とは違い、すごくやわらかく、ゼリー質であった。
濃い目のだし汁がしっかりと煮込まれていて、美味しい。
想像していた臭みのようなものも全くなかった。

次に白身の部分をいただく。
皮の部分とはまた違った、やわらかく非常に上品な味。

「へぇー、あんこうってこんなに美味しいんだー。」
あんこうのあのイカツイ顔と風貌から想像できないお味。感動。

腹にもたれることなく、サラッと食べれてしまい、もう1鍋追加。
あんこうを満喫した。

最後に、鍋といえば、雑炊。
仲居さんがやってきて、手際よく雑炊の準備。

よ、待ってました!
ここへ来る前に、テレビの料理紹介番組で、鍋の後の雑炊を食べている見て、すごく雑炊が食べたかったのだ。

しかも、ただの雑炊ではなく、「鍋の後の雑炊」が食べたかった。
鍋の後に残っただし汁と卵で作る雑炊は格別だ。

待つこと、5分。
あんこう鍋のだしで作った卵雑炊が完成。

早速、いただいてみる。
美味い・・・・ヤバイほど美味い。
かなりの感動。ご馳走様でした。



家に帰ると、犬がいち早くにおいをキャッチし、「おまえ、いいもん食ってきただろー」と言わんばかりに、やたら私の後を追ってきていた。









■今日のカメ。



■「いせ源」さん
初・あんこう _f0232060_16215981.jpg神田にある「いせ源」さん。JR秋葉原駅から徒歩10分くらいです。











■1階玄関
初・あんこう _f0232060_16222087.jpg旅館に泊まりに来た様な雰囲気。









■2階お座敷
初・あんこう _f0232060_16224915.jpg大きな畳の座敷にちゃぶ台が並んでいます。








■あんこうの肝刺
初・あんこう _f0232060_16231640.jpgかなり濃厚なチーズといった感じでしょうか。
酒飲みにはたまらなそうな感じです。







■あんこうのから揚げ
初・あんこう _f0232060_16235233.jpg上品な味の白身のから揚げでした。








■あんこう鍋(煮る前)
初・あんこう _f0232060_16251011.jpgだし汁が少なかったのが意外でした。









■あんこう鍋(煮た後)
初・あんこう _f0232060_16253357.jpgグツグツ煮えてます。結構速く煮えます。








■いただきます。
初・あんこう _f0232060_1626568.jpgあんこうのほかに、とうふ、春菊、フキ、ネギなどが入っています。








■これは「しいたけ」
初・あんこう _f0232060_16262832.jpg色も、形状も一緒なので、ほとんど見分けつかないです。







■これは「あんこう」
初・あんこう _f0232060_16265071.jpg若干、しいたけにしては形が丸くないのが、せめての外見上判別方法かな・・・。








■鍋の後には雑炊です。
初・あんこう _f0232060_16271721.jpg鍋の後に作る雑炊はどうしてこんなに美味いんでしょうねー。









■激ウマです。
初・あんこう _f0232060_16273732.jpg卵が程よく半熟なのが、たまりません。
by meshi-quest | 2004-03-13 16:20
3月になり、最近、とても暖かくなってきた。
あぁ、春だなぁ・・・と思う。

「眠い眠い」言いながら会社へ行く時も、「参ったなぁ・・・」と言いながら打ち合わせに行く時も、外を歩いているのが、ちょっと楽しい。
ぬるくて心地よい風が吹いて、「ま、いっか」と、そんな気分にさせてくれる。それが、私の春である。



3月は、すごく好き月だ。
1月から12月までで一番好きな月だ。

2月の激寒い時期を瀕死状態で乗り越えて、「よく頑張ったね・・・・」と季節の神様がささやいているかのようなやさしい日差しと心地よい風。イッツ・ヒーリング。花の香りもうっすらまじり、あぁいい香り。
飛んでしまいそうだ、アタマもカラダも。

そして、3月と言えば、イベントラッシュ。
花も咲いたし、お花見行けるわ、暖かくなってきたので、バーベキューでもやろうかなとか、あら、そろそろ春のバーゲンの時期じゃない、何買おうかしら・・・とか、とにかくイベント満載である。

さらに、3月は私の誕生月でもある。
そんなこんなで3月の私は、ちょっと機嫌がいい。
気づけば、半笑いでぼ~っとしていることが多い。
そんなときは何を言ってもダメである。3月の神様に連れ去られているのだから。
用事があるときは、現世に戻ってくるまでの間、1時間少々そっとお待ちいただきたい。



3月4日に誕生日を迎えた。

本当は3月3日の女の子の節句「雛祭り」に生まれるはずだったが、2時間ほどママの体内をうろついてしまい、雛祭りに乗り遅れてしまった。
雛祭りに生まれていれば、もう少し女の子らしくおしとやかになっていたかもしれない。姫になり損ねた、ただの人である。

3月4日には、すごくたくさんの人からお祝いのプレゼントやカードやメールをいただいた。
もう10年近くも手紙を書いていなかったタイにいるペンフレンドからもバースデーカードをもらった。

自分の誕生日をこんなにみんなが覚えていてくれるとは思ってなかったので、本当に本当に嬉しかった。
この場を借りて、心からお礼を言いたいと思う。ありがとう。

私自身は・・・というと、今年の3月4日は風邪をひいていた。
前々日は高熱で会社を休んでおり、前日も熱があり、体調があまり良くなかった。
風邪のため味覚がおかしくなっており、甘さも辛さも分からず、結局この日はケーキも食べなかった。

自分の誕生日で、今日だけは無敵の音楽が鳴りっぱなしのはずなのに、ダッシュできない・・・これほどもどかしいものもない。
みんなが色々と祝ってくれたおかげで、誕生日らしい誕生日が迎えられた。

誕生日はいくつになってもいいもんだ。
どんなに年をとっていったとしても、年に1回「自分の記念日」が来るのは楽しいものだ。



先日、私が大好きでよく遊びに行かせていただいているマジックバー「うさぎや」さんで、私の誕生日会をしていただいた。

「うさぎや」さんは赤坂にある有名なマジックバーで、数年前、ある方からご紹介をいただいて、生まれて初めて目の前でマジックを見せていただき、すごく感動し、よく遊びに行かせていただいている。

マジックと聞くと、舞台があって、お客がそれを見て・・・という感じがするかもしれないが、「うさぎや」さんは日本家屋の落ち着いた雰囲気の中に客ごとに分かれた各席があり、客のテーブルごとにマジシャンが来てくれて、目の前でマジックが見れる。

日常生活で声をあげてまで驚くこととか感動することとかってあまりないと思うが、初めて目の前でマジックを見たときには、隣の客までビックリするほど、「おおおおお!!!」と声を上げて感動した。

ちなみに、人間、ホントに驚いた時は「キャー!」なんて言わない。
そんなの、少女漫画のキラキラお目目の女の子だけ。
ホントに驚くと、人はすごい低い声で、「おおおおお!!!」と言う。
あの時は、ホント驚いた。

マジックは「人をだます」ことである。
当たり前だが、通常、人間だまされて気分がいいことやだまされて喜ぶことはない。
が、唯一、マジックはだまされて気分が良くなり、だまされて嬉しい、不思議なイベントである。
「もっと、だまして、だましてー」という感じだ。

何度も遊びに行かせていただいているが、その度にいつも驚かされて、楽しませてもらっている。
トランプマジックやコインマジックなど、どれを見ても楽しい。気づけば時間が過ぎている。
そして帰り際には、必ずこう思う。
「私もマジシャンになりたい。」

先日は支配人さんのご好意で素敵な誕生日会を催していただき、さらに貴重なマジックをたくさん見せていただいた。
気づいたら閉店までいて、気づいたら外が明るくなっていた。

またまたこの場を借りて、お礼をさせていただきたいと思う。
西尾さん、うさぎやスタッフの皆様、素敵な夜を本当にありがとうございました。



今日はお礼ばかりのコラムになってしまったが、たまにはこんなことがあってもいい。
本当に嬉しかったので。








■今日のカメ。




◆誕生日ケーキ
3月が好き。 _f0232060_1618245.jpg 年に1回、名前入りの丸いケーキが食べれる日。
今年の4日は風邪をひいてケーキが食べれなかったので、この日が初バースデーケーキ。
とても美味しかったです。





◆みんなで記念撮影
3月が好き。 _f0232060_16184638.jpgこの日は会社の友達と4人で遊びに行きました。








◆キレイなお花をいただきました。
3月が好き。 _f0232060_1619578.jpgキレイなオレンジの大きな大きなバラの花束をいただきました。
今、テーブルに飾っていますが、すごくいい香りがします。





◆花束と記念撮影
3月が好き。 _f0232060_16192445.jpgすごく嬉しかったです。ありがとうございました!
by meshi-quest | 2004-03-03 16:17
プロフィール
ゲームプロデューサー
成沢 理恵
「ドラゴンクエスト」や「ファイナルファンタジー」シリーズで知られる㈱スクウェア・エニックスを経て、 現在、ちゅらっぷす株式会社取締役、兼、ゲームプロデューサー。

ヒマさえあれば、国内、海外を食べ歩き、遊び歩く、生粋の遊び人。

その経験は、ゲームづくりにも活かされている、はず……。
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