大坂・夢洲「EXPO2025 大坂・関西万博」に行く。
遅ればせながら、10/13まで大阪・夢洲で開催されている「EXPO2025 大坂・関西万博」にお邪魔させてもらった。
2005年に愛知で開催された「愛・地球博」以来、日本国内では20年ぶりの万博。
連日ニュースでも大阪万博の話題が取り上げられ、私の取締役をさせていただいてる会社でも大阪万博で講演依頼を受けていたり、知り合いの会社さんがパビリオンの制作を一部受け持っていたり、何かと身近ではあったが、実は私自身は行くつもりがなかった。
変な意味も他意もなく、万博にそこまで思い入れがなかったのもあるし、よくここ「メシクエ」でも「魔王」(=私)の話を書いているが、実はガチの魔王スペックで、太陽光アレルギーだったり、蓄熱症状を起こしやすかったり、兎にも角にも、私は屋外での長時間のイベントに向いていない。自分のことは自分でよく分かっている。
会期後半になるに連れ、大阪万博が過熱して、「駆け込み万博」と言われるくらい来場者数が急増し、各パビリオンも何時間待ち・・・、人気パビリオンにいたっては開場直後にその日の入場が締め切られる状況で、そんなところに行くのは正直難しいなと思っていた。
というわけで、前向きに諦めていたのだが、たまたま数ヶ月前にゲーム業界の友人と会い、その方が実は大阪万博で15ヵ国のパビリオンの仕事をしていることが分かり、奇跡的なご縁というか、大変ありがたいことに、特別関係者枠にてご招待いただけることになった。
大阪万博はさすがに色んなセキュリティーが厳しく、しっかり申請をしないといけないので、少し時間がかかる。さらに朝も早いので、前乗りして行かないといけないのだが、私が2日空けられるような日程がなく、何だかんだで2ヶ月後にようやくお邪魔できることになった。
というのが、今回、この段で大阪万博に行くことになった経緯だ。
この後、色んなことを端折って言うと、暑さと人の多さと、大阪万博側のシステムトラブルで長時間の行列に並ぶことになり、結果、ガチの熱中症になってしまい、予約をいただき見学予定していたパビリオンの1/3くらいを見た時点でリタイアをさせていただいた。
「あ、このまま進んだらダメだ・・・」というアラートが自分の中で鳴り響いたので、アメリカ館を見た後くらいの16時でリタイアさせていただき、急遽タクシーで大阪市内に戻って、体を横に出来る場所を確保して、数時間安静にして、最終便で東京に戻ってきた。
そもそもアウトドアイベントに向いてないので、そういうところは避けてきていたので、熱中症になるという経験が無かったのだが、水を飲んでも飲んでも身体が吸収しないような、喉が渇き続ける感覚があり、顔がずっと熱くて、だんだん頭痛がひどくなり、めまいがしてきて、人の声がちょっと聴きづらくなってきて・・・、症状としてはこんな感じだった。
そんなことがあったので、パビリオン見学も、大阪万博メシクエもちょっと十分には出来なかったが、どんなパビリオンを見てきたのか、なんで熱中症になってしまったのかなどは、「メシクエLV34」公式インスタのストーリーズにてお伝えしているので、ぜひコチラも合わせてご覧いただけたら幸いです。(→@rienarusawa8)
さて、ここ「メシクエ」では大阪万博のメシクエストの話を中心に、見てきたパビリオンについてはダイジェストで話をさせていただこうと思う。
まずは、日本初公開などの美術品など貴重な展示で話題の今回の全パビリオンの中で1番人気と言われている最難関のパビリオン「イタリア館」。
ちなみにどれくらい難関かというと、イタリア館は終始入場制限が掛かっていた上、イタリア館の前の待ちの行列に収まり切れない行列が永遠に続き、入場までに8時間待ちとなっていた模様。しかも、ファストパスなどもなく、その場で待つアナログな8時間。
実は、今回の熱中症の原因はこのイタリア館での行列だったのだが、本来は一般開場前に特別招待者は入場できるので、そのままイタリア館に行き、すぐに見れるというスケジュールになっていた。
が、大阪万博の特別招待枠の入場システムトラブルの影響を受けて、一般開場前に入ることができず、この行列に入らないといけなくなってしまい、私も入場までにこの行列の中におり、比較的開場から早い時間に並んだとは言え、結果、入館までに3時間半掛かった。
待つ場所は大屋根リングの下ではあるとは言え、防熱処理がされているわけでもない中で気温はゆうに30度を超えており、この数の人達が「詰めてください!」とスタッフに言われる中の行列で並んでて、気温だけなく、人の熱も全体に籠っていた。
招待枠として来ており、すぐに入れることになっていたので、変な意味ではなく、そもそもが行列に並ぶ想定をしていない。簡易椅子も持ってきてないし、長時間の対策を施してたわけでもなく、まさかのただひたすら3時間半を耐えるような状態。
そもそもの私の魔王スペックが火耐性マイナス50みたいな状態なので、どくの沼地のようにただいるだけでもずっとHPもMPも削られ続け、今思うと、よく3時間半耐えたな・・・と自分を褒めてあげたいくらい。
これがスケジュール上の最初の見学パビリオンになってたので、もしイタリア館で完全にグロッキーになってたら、下手したらパビリオンを1つも見ずに終わってたかもしれない。
炎天下の行列に並ぶこと3時間半。
ようやくイタリア館に入場すると、まずはクーラーが効いた着席型のシアターに通され、イタリアを知ってもらうムービーを見る。
脚も腰もガタが来ていた中、このクーラー着席シアターが天国のように思えた。
一度座ると、猛烈な疲れで腰から本当に根が生えたかのように立ち上がれない。なんならこのシアターにあと1時間くらい座っていたい気持ちだったが、数分でムービーは終わり、すぐに今回の目玉の美術展示フロアに移動させられる。
ここが今回のイタリア館の目玉となる美術品展示フロア。
シアターが終わると、プロジェクターが開いて、このフロアが現れ、中央奥に今回の目玉中の目玉である、日本初公開の「ファルネーゼのアトラス」(奥の丸い地球を持ってる像)が現れる演出になっている。
これが日本初公開の「ファルネーゼのアトラス」。
西暦2世紀頃に制作された古代ローマ時代の大理石彫刻で、ギリシャ神話の巨神アトラスが肩に天球を支える姿を表現しているのだそう。イタリア人スタッフさんが説明の時に、「つまり、縁の下の力持ちってことね!」とちょっとぎこちない日本語で言っていたのが面白かった。高さ約2メートル、重さ約2トンあるそうで、どうやってここまで運んできたのかが気になってしまうところ。
この至近距離で見れる上、写真撮影もできるのは嬉しい。
その昔、イタリア・ローマに行って、ミケランジェロのダビデ像を見た時にもかなり至近距離で見れたが撮影は禁止で、今は至近距離でも見れなくなった(?)とも聞いてるので、これは美術館ではなく、万博展示ならではのラッキーなのかもしれない。
彫刻と言えば・・・のミケランジェロの「キリストの復活」も展示されており、至近距離で見れた。
イエス・キリストが磔刑(はりつけ)の際に兵士に槍で右の横腹を刺されてできたとされる傷も彫刻に刻まれており、ちゃんと見ることが出来た。
カラヴァッジョの「キリストの埋葬」も今回の目玉の1つで、現在バチカン美術館に所蔵されている1603年から1604年頃に制作されたバロック絵画の傑作。
元々、当時は少し高いところに飾られていた作品だそうで、見る人の位置に合わせて下から見上げるように描かれた仰角表現が特徴的。本当は少し高い位置に展示した方が良いのだと思うのだが、今回はスペースの都合なのか、人の目線よりもむしろ下になるような場所に展示されていたため、来場者がはみんな絵の目の前でしゃがんで見上げるという不思議な動作をしていた。
レオナルド・ダ・ヴィンチの「アトランティックコード」も2枚展示されていた。
アトランティックコードは、科学から芸術、建築に至るまで、レオナルド・ダ・ヴィンチの広範な知識と発想が記された1000枚以上の文書やスケッチのコレクションのことで、今回はその中から選ばれた2枚の素描。
素描なので、光の焼き付けなどの影響を受けないように、ここだけは暗くなってて、カメラ撮影はOKだが、フラッシュ禁止の指示が出ていた。
レオナルド・ダ・ヴィンチと言えば、2005年に森アーツセンターギャラリーで行われていた「レオナルド・ダ・ヴィンチ展」も見に行っており、その時もものすごい混んでたが、日本初公開の「レスター手稿」(書いた水理学と天文学に関する科学文書のコレクション)を見たことを思い出した。
そして8月末からイタリア館が追加で投入したというイタリア国外初展示のピエトロ・ペルジーノの「正義の旗」。
ピエトロ・ペルジーノは、「ベルヴェデーレの聖母」や「大公の聖母」で知られるラファエロ・サンツィオの師匠と言われている画家で、国外初展示のものを間近で見れるのはありがたい。
ただ、今回は追加展示ということもあってか、ちょっと変な導線上に「正義の旗」があり、そのためここだけ人がうまく流れず、滞留していて混雑していた。
メイン会場の中で大きく目立っていたヤゴの「循環器系」。
独特な形をした臓器「心臓」。生命の継続的で無限のリズムを象徴するために30個の白い液体セラミックの心臓を円形に並べて、近くのプロジェクターからループするビデオインスタレーションを流すことで、没入型体験を増幅し、脈打つ動きを刺激的な視覚認識に変換している作品。
会場の天井には、920年に飛行家アルトゥーロ・フェラーリンがローマから東京(代々木飛行場)への初飛行に使用した飛行機の復元模型を日伊の友好の証として展示されていた。
その他にも、ドメニコ・ティントレットの「伊東マンショの肖像」や2026年のミラノオリンピックに使われる聖火など、美術品だけでも見ごたえがとてもあった。
さらに、イタリアの家具や現代プロダクトの紹介、日本でも人気が高いイタリアの名車「フェラーリ」のエンジンやタイヤの展示など、イタリア館の強さと人気を感じるパビリオンだった。
イタリア館から、特別事前予約をしていたクウェート館へ移動。
実はここでもアクシデントがあり、本来は特別予約枠で優先レーンからすぐに入れる予定だったのだが、優先レーンの列が全く動かない事態。当然、一般レーンも動いていない。
特にスタッフからの説明もない中で、炎天下でまた30分待たされる。優先レーンの人がさすがに待ちきれず、中まで入って、何か言いに行っていたが、だいぶ経ってから入場できた。
イタリア館とは違って、こちらは特別事前予約をしていたので、入場が再開されてからは優先ですぐ入れたのだが、この時点でイタリア館の炎天下3時間半ダメージが蓄積されており、クウェート館の想定外の追加待ちが決定打となって、この後か急激に体調が悪くなる。(これは「メシクエ」公式インスタのストーリーズで追々話します)
話を戻して、クウェート館自体は変な意味ではなく、予想外にすごく良いパビリオンだった。
クウェートって、日本人にとってはあまり馴染みがない国だと思われ、何となく戦争をしているイメージが強かったのだが、今回クウェート館を見て、「いつか行ってみたいかも」と思えるくらい興味が沸いた。万博の本来の目的の1つというか、國のことを知り、興味を持ってもらうということに一役ちゃんと買っていたと思う。
「クウェートを知ってもらう」ということをすごく意識したインタラクティブなパビリオンになっていて、最初に球体のモニターでクウェートのムービーで、地理、文化、歴史などを見た後に、
何かを触ったり、ダンスをしたり、ハンドル回して歴史を覗いたり、サンダルウッドやコーヒー豆などクウェートに関係するものの香りを嗅ぐことでクウェートの文化を感じたり、いい意味で万博らしいというか、オーソドックスかもしれないけど、万人に喜ばれそうなパビリオンだった。
最後の夜空の砂漠の展示が素敵で、砂漠のような寝っ転がれる空間(砂ではなく砂っぽい模型)で、実際寝っ転がって、天井の夜空(プラネタリウム)を見るようになっていた。
さて、ここでメシクエスト。せっかく大阪万博に来たので、万博飯のメシクエをしたいと思う。
今回最初に予約をしていたのが、このクウェート館の「SIDRA」というレストラン。私からの事前の要望でなるべく日本で食べられない料理を出しているレストランを万博関係者である友人に予約してもらっていた。
テーブルも多く、席もそれなりにだいぶあったのだが、どこも満席。かなり人気レストランだそうで、予約でいっぱい。かつ、飛び込みの新規も大行列だった。
「SIDRA」で食べられるクウェート料理のメニューはこんな感じ。
「ラムマクブース」(3850円)」を注文。
ちなみに、「マクブース」とは、スパイスで風味付けした炊き込みご飯の上にラム肉や鶏肉などを載せた料理のことをいい、クウェートのメジャー料理。
初めていただく料理だったが、ラムも柔らかく、臭みやクセもなく、スパイスも効きすぎてないので食べやすかった。トマトソースも辛くもなく、トマトソースをラムに付けて食べるといい感じ。サフランライスもほんのりバターの風味がして、食べ応えのあるプレートだった。
トルコやモロッコに行ったことがあるのだが、その時に食べた料理に似ている感じがした。
「エルバ」(1500円)というクウェートの伝統的なプリン風スパイシーデザートも注文。
これはなかなか強烈で、正直に言うと、シナモンやカルダモンを分量間違って入れちゃったような、海外のグミの強烈な風味のプリン版という感じで、ちょっと苦手だった・・・。
クウェートはサフランをよく使うようで、「Iced Saffron matcha latte」(1250円)という、クウェート(サフラン)と日本(抹茶)の友好ドリンクのようなものを見つけて、興味津々、頼まざるを得ず。笑
ただ、実際来たドリンクは全くクウェート(サフラン)感はなく、下に抹茶が敷かれた普通に美味しいアイスカフェラテが来た。サフラン入れ忘れでは??とも思っているのだが、これが正解のドリンクなのかどうかは最後まで謎だった。
私の体内からかなり水分が抜けていたのでアイスアールグレイも注文。
海外のドリンクあるあるで、すでにガッツリ砂糖が入っていることがあるのだが、これは普通に無糖で助かった。ちなみに、紅茶のラインナップは普通というか、クウェート感はゼロだった。
クウェート館のレストランはなかなか入れないので、それでもちょっとクウェート料理やデザートを食べたいという人には、レストラン「SIDRA」の1階にカフェもある。サモサやデーツ、プルーンタルトなどを売っている。
この後、オーストリア館、スイス館、アメリカ館を出た時点で、朝イチのイタリア館3時間半ダメージで私のHPとMPが尽きてしまい、リタイア。
せっかくなので頑張りたかった気持ちもあったが、これ以上いたら確実に会場内でダウンしそうだったので、タクシーで急遽市内に戻り、緊急でホテルの部屋を確保して、熱を取るために頭を冷やしたりして、数時間横たわる・・・という感じになった。
本当はベルギー館、ドイツ館、ウズベキスタン館、トルクメニスタン館、落合陽一さんの「null²」などまだ半分以上のパビリオンの予約もあり、メシクエもする予定だったが・・・、まあ、ここまで体験できたので良かったとしたいと思う。
ちなみに、熱中症もあってあまりパビリオンは回れなかったが、その中でちょっと残念だったのは、アメリカ館。
アメリカの国土の広さ、人種や文化の多様性、技術力など、万博の見せ場は山ほどありそうな気がしていたので、めちゃくちゃ楽しみでワクワクしていたのだが、大きく3つのムービーの部屋で一方的に何かを見させられる感じで、何というか一緒に何かを作り上げていこう、一緒に感じていこうみたいなものが無かった。
何より、ものすごく至るところでトランプ大統領が出てくるので、アメリカ館というより、「トランプ館」な感じで、これも万博としてはどうなのかな・・・という感じだった。
最後の写真も、この時ってトランプ大統領の関税発言で日本全体が相当疲弊して、石破首相も対米交渉に苦労してた時の写真だと思うが、これを万博に日米の友好として出すのはいかがなものか・・・とも思う。
最後に。
大阪万博をリタイアして、数時間横になっていたことで少し体力が戻り、何とかその日の最終で東京に戻ってこれた。
頭痛も、めまいも、吐き気もあったので、これはまずいな・・・と思っていたのだが、薬が効いてくれて、少し持ち直した。
帰りに、万博関係の友人がサウジアラビア館のサンドウィッチを取り置きしておいてくれて、新幹線の中で最後の万博メシクエをすることができた。
「茄子のファトゥート」というサンドウィッチ。
「ファトゥート」は料理名ではなく、フムスとピタパンのクルトンを混ぜた独特の食感と風味のパンのこと。その中にクリーミーなフェタチーズと、茄子のピクルス、ルッコラなどが挟まっている。
野菜とチーズのサンドウィッチなのに、不思議と肉っぽい感じもあって、しっかり食べ応えのある美味しいサンドウィッチだった。
今回、特別招待をしてくださり、各パビリオンの予約、アテンドまで丁寧にしてくださった私の万博関係者の友人Hさんにこの場を借りて、心より御礼をお伝えします。
貴重な機会をありがとうございました!
■「EXPO2025 大阪・関西万博」
いつも応援ありがとうございます。
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by meshi-quest
| 2025-09-21 08:07
| 旅行_国内






























































