赤坂「赤坂 おぎ乃」へ行く。
懇意にさせていただいている予約困難な日本料理店の名店「赤坂おぎ乃」にて、今宵も大将荻野さんの季節感溢れる芸術的なお料理をいただく。
ミシュランと並ぶフランスのグルメ誌「ゴ・エ・ミヨ」にも連続掲載されており、2025年も受賞されている。
皐月(5月)のテーマは、「端午の節句」。
迎い酒は、邪気を祓うとされている菖蒲を漬け込んだ梅酒。
1品目は、ウスイエンドウマメの葛豆腐とホワイトアスパラガス。ハマグリの出汁で葛餡かけを作って、上からかけている。
春の食材の美味しさが詰まっていて、それでいて、初夏に向かう爽やかさもある1品目にふさわしい前菜。
2品目は、噴火湾の毛蟹と熊本の赤茄子と北海道のバフンウニの前菜。
3品目は、自慢の削りたての鰹節の一番出汁を使った「おぎ乃」さんの絶品椀。
お椀にはあやめが描かれていて、中には、アイナメ、じゅん菜、新玉ねぎが入っている。アイナメの上の白いものは柚子の花。
4品目のお造り、まずは愛媛の名漁師・藤本純一さんが丁寧に血抜きをされたシロアマダイ、通称「シラカワ」と、大将荻野さんが丁寧に細工包丁をほどこして甘味を引き出したアオリイカから。
続いて、舞鶴のとり貝はさっと片面だけ炙って、擦り立ての香り良い胡麻と共に。
5品目は、鮑の飯蒸し。
鮑の肝をたっぷり混ぜ合わせた肝ご飯に、あさりとしじみで出汁を取った餡が掛かっている。
上には、おかき粉揚げをしたそら豆と、茹でたそら豆の2種。
7品目は、太刀魚の塩焼き。
下には、うるい、独活、せりなど、福島で採れた7種の山菜の炒め物。
8品目は、名物のジオラマのような八寸。
皐月(5月)のテーマの「端午の節句」にちなんで、あやめの庭園を見ているかのような情景を表したもの。
盛られたお料理を取ってみると、あやめの花札に描かれているような八ツ橋が出てくる。
八寸の中身は・・・
・えぼ鯛の笹の葉ちまき寿司
・さぬき牛のひうちの焼きしゃぶの炙り
・フルーツトマトとじゅん菜のお浸し
・赤貝とからし酢味噌
・たこのやわらか煮
・シルクスイートの焼き芋天ぷら
9品目は、飛龍頭(ひりゅうず、がんもどきのこと)の煮物。
飛龍頭の中に入っている細い昆布が龍のヒゲを表している。その他、すり身、豆腐、生湯葉、根菜などが入っている。
10品目は、〆のご飯。
皮がパリパリで、中はふっくらの相変わらずの絶品鰻。
もう1品目は、桜エビと、サクラマスと、春キャベツの炊き込みご飯。
海老の頭で取った出汁で炊いている。桜エビはサクサクに素揚げ。サクラマスはこの時期海老を食べててピンク色になっているので、海老と相性が良く、一緒に合わせていただく。
「おぎ乃」さんではご飯のお代わりが出来て、上記の炊き込みご飯の他、卵かけご飯、自家製カラスミ、自家製ゴボウのきんぴらなど、いろんなご飯のおかずが用意されている。
ご飯のお供も美味しいのだが、ここ最近の私のお気に入りは、炊き立てのご飯に少しの塩を掛けていただく白飯。
最高の白飯と最高の塩が揃うことでのみ実現する究極の一品だと思う。
12品目は、静岡浜松の最高級メロン「天使音(あまね)マスクメロン」と、ハチミツレモンのソースを掛けた牛乳アイス。
メロンは大好きで色んなところでいただいてきたが、遠くで切ってる時からもう酔いそうないい香りがして、食べてもとてつもなく上品な甘さを感じる「天使音マスクメロン」が私のNo.1メロン。
アイスはもちろん普通は1人1スクープなのだが、「おぎ乃」さんの牛乳アイスが好きすぎて、特別に2スクープいただいてる。ああ、美味しいー。
5月って、景色をゆっくり感じる暇もなく、夏に向かってバタバタしてしまうことが多いのだが、「おぎ乃」さんの料理でふと立ち止まらせてもらえて、美味しく、美しい景色が見れた。
いつも応援ありがとうございます。
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by meshi-quest
| 2025-05-23 08:07
| 六本木・麻布・赤坂