代々木上原「Celaravird セララバアド」へ行く。
春夏秋冬で必ずお邪魔している大好きなイノベーティブフュージョン「Celaravird セララバアド」で春のコース。
いつものように橋本シェフ目の前のカウンター2名だけの特別席、シェフズテーブルへ。
ナプキンの上の紙の束はメニューになっていて、1枚1枚切り離して、クリップで留めて、パラパラめくると、メニューの横に描かれた鳥(バアド)のが動く、パラパラ漫画になっている。
1品目は、「桜」。
桜の枝に見立てたグリッシーニと、そこに馬肉の味噌漬け生ハムを巻き付けたもの。国産オリーブも食べれれる。
桜の枝に見立てたグリッシーニと、そこに馬肉の味噌漬け生ハムを巻き付けたもの。国産オリーブも食べれれる。
2品目は、森の春の訪れをイメージしたアミューズの盛り合わせ。
「誕生」「目覚めの涙」「芽吹き」「雪解け」など、それぞれテーマが決まっている。
「誕生」は「ラプサンスーチョン」という松の葉で燻した紅茶で薫香付けたうずらの卵、
「目覚めの涙」は秩父山奥で春先の1週間しか採れないという楓の木の「目覚めの涙」という樹液を球体にしたもの、
「芽吹き」は、マユルカ島の「スプラサード」(ペースト状のチョリソー)を中に入れたインカのめざめの苔玉風コロッケ。ガラスケースの中にはフィトンチッドと呼ばれる森林のいい香りの元になっている香りを閉じ込め、中にはどんぐりのフィナンシェ。
「雪解け」はきゅうりの泡の中に天然鱒の刺身を入れて、天然鱒が川を泳いでいるかのイメージの一品。
ドリンクは、国産のジンをイメージして作ったジェニファーベリーなどのハーブと、湘南ゴールドのノンアルドリンク。
3品目は、白魚と文旦とチコリのタコス。
スマックという中東風ゆかりのようなスパイスを使っていて、タコスの皮は根セロリで出来ている。サクサク&パリパリのお酒に合いそうな一品。
ドリンクは、烏龍茶をベースに、ルバーブ、エルダーフラワー、ピンクペッパー、レッドカラントなどを合わせた赤いドリンク。
4品目は、「春の高原」。
長野県の清水牧場の「クアルク」というフレッシュチーズの上に、ピンク色のローズの泡と、食用花と若い苺と、林檎で作った蝶と、まだ熟れる前の若い白い苺。
春のお花畑を食べているかのような料理。「セララバアド」さんでこの料理をいただくと、ああ今年も春が来たなあと思う。
5品目は、春の「セララバアド」名物の1つ、「春の大地」。
タラの芽、つくし、こごみ等の春の山菜のフリットが、蕗の薹味噌とオリーブで作った食べられる大地から芽吹いている。
合わせるノンアルペアリングは、自分で点てて(たてて)いただく林檎抹茶の点茶仕立て。
抹茶の中に、温めたリンゴジュースを入れて、自分で茶筅で点てていただく。
温かい林檎ジュースもなかなか珍しいが、この抹茶がいい仕事をしてて、林檎の甘さを抑えてて、大人のりんごジュースな感じ。すごく美味しい。
6品目は、桜海老のリゾット。
カリッとサクサクに揚がった桜海老のフリットと、あさり出汁で炊いた大麦のリゾットに、旬の独活と青海苔の組み合わせ。
桜海老の香りも良く、ピンクとグリーンのコントラストも美しい料理。
7品目は、「春霞」。
ものすごく小さい文字の海苔をお皿に乗せているので、ピンセットで行うとても緻密な作業。
お皿の中には、「春香り 漂う」という海苔で作った文字が並んでて、この綺麗な文字を眺めていると・・・
8品目のメインディッシュは、岩手のほろほろ鳥。
毎回ソースや仕立てが変わるのだが、今回はほろほろ鳥の内臓とレモンを使ったソース。濃厚だけど爽やかさもあって美味しい。付け合わせは葉玉ねぎ。
合わせるノンアルドリンクは、燻製紅茶「ラプサンスーチョン」に文旦の香りを付けたもの。
9品目は、蕗の薹のエッグタルトと、蕗の薹のシャーベット。
想像のななめ上を行く蕗の薹感があるデザートで、まさに蕗の薹を食べている感覚がしっかりある苦みと香りの春のデザート。
10品目は、枯山水に見立てた小菓子。
梅のマカロンと、エルダーフラワーのゼリーの中に雨の模様を入れた「やらずの雨」、和紙に見立てたエルダーフラワーの綿あめの3種。
食後の飲み物は、神奈川「むさしかおり」と静岡「静7132」の煎茶のブレンドをハンドドリップして一煎目と二煎目の味や色や香りの違いを楽しませるもの。
2025年の桜の時期は雨も重なり、一気に咲いて、一気に葉桜になり、今年もやっぱりお花見はできなかったので、「セララバアド」さんのお料理で春を楽しませていただいた。
いつも応援ありがとうございます。
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by meshi-quest
| 2025-04-29 08:07
| 小田急線その他