大阪・北新地「カハラ」へ行く。大阪に詳しいグルメなお友達からのお誘いで、創業50年を超えるミシュラン2つ星の予約困難な創作料理の名店「カハラ」でディナー。 コースは79歳のオーナーシェフ森さんのおまかせ創作料理コースのみ。 1品目は、里芋を温かくしたものに、キャビアを乗せた前菜から。 2品目は、5種の前菜盛り合わせ。 カニとセロリの和え物、カボスをひっくり返した器にケンサキイカとカラスミ、ラムレーズンマスカルポーネ、「メツゲライクスダ」楠田さんのベーコン、山椒とモッツアレラチーズの5つ。 カボスをひっくり返した器は東京では見たことがなかったが、香りもよく、色も綺麗で、ちょうどいい大きさの小鉢になって、素晴らしいアイディアだと思う。 前菜にはもう1つ「カハラ」の名物の大根チェーンがあって、この鎖は一切切れ目がなく、この形で作られている。飾り包丁のものすごい技術。この大根も食べられる。 3品目は、サロマ湖の牡蠣のソテーと、イカスミビーフン。 4品目は、焼きフカヒレ。 生でも食べられるブランド百合根「月光」と、珍しい高麗人参のスプラウトと、自家製辣油。 5品目は、通称「カハラ麺」。 オレンジの風味とバターのコクと、カツオと昆布の出汁でいただくつけ麺。 6品目は、アツアツに熱されたチーズフォンジュ。 この日は、蝦夷鮑、車海老、子持ち昆布。 7品目は、根パセリのすり流し。中には「吉田牧場」さんの焼きカチョカヴァロ。 8品目は、オーナーシェフの森さんが自ら目の前の鉄板で焼いてくれる鉄板焼。 クレソン、金柑、トマトのサラダと、京都・亀岡の紫辛味大根を使ったタレ。 お肉は、一見、角切りに見えるが、実は薄い肉が層になっていて、独特の食感と旨味を出している。 食べ方がしっかり決まっていて、良い悪いは置いておいて言うと、好きに薬味を使って、好きなタイミングで自由に食べれるわけではなく、食べ方だけでなく、薬味の分量も含めて、森さんの指示に従って食べないといけない。 9品目は、フグご飯。上にはあけがらし(山形県の醤油屋「山一醤油製造所」の伝統的な発酵調味料)。 10品目は、文旦と白ワインのゼリー。 11品目は、抹茶のクレームブリュレ。苺と白小豆の組み合わせ。 食後は名物のアンティークカップに入れて出してくれるチャイと、晩白柚のチョコと、口直しのフェンネルシード。 お店で使っている胡麻とフェンネルシードはお土産に袋に入れてくれる。 とてもクラシカルな創作料理レストランで、変な意味ではなく、正直な感想を言うと、味というより、歴史を食べるような印象。 創業50年を超えると聞いたので、その当時を考えると、とても斬新な料理だったのかもしれない。 これはご招待してくださった方からも事前に言われたのだが、かなりオーナーシェフのこだわりが強く、こう食べて欲しいも強いので、自由度は低く、ゆっくり楽しくというより、迎賓館の食事会に呼ばれたような、ルールがあって、緊張感が少し走るような食事になる。 この辺も、この歴史を築いてきたオーナーのルールなのだろうから、郷に入ったら郷に従うように、良い悪いではなく、ここに来るなら、それを守るしかないのだと思う。 一方で、あとはお客側の好きか嫌いかで決めて良いと思うので、色々と勉強にはなり、面白い発見も多かったが、何度も来たいと思うお店ではなかった。 つまようじ入れがとてもかわいかった。ありそうで無かったつまようじ入れ。 ■「カハラ」 いつも応援ありがとうございます。 ついに「メシクエLV34」の本が出ました!! ■「お人良し (おひとよし) 〜女性プロデューサーが365日外食するわけ〜」 【Amazon書籍10部門で1位!】 【Amazon書籍5部門でベストセラー!】 Kindle版は100円にて購入できます! ミシュランフレンチ「シンシア」オーナーシェフ石井さんの3時間に及ぶ、食と料理の対談も収録。 ↓↓ ■「メシクエLV34」インスタ メシクエには載せていないお店や内緒の話はインスタでやってます! コチラ↓↓
by meshi-quest
| 2025-04-21 08:04
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