大阪・北新地「名前のない政次由宇さんのお店」へ行く。
ホテル日航福岡、箱根「強羅花壇」、宮古島のリゾートホテル/シギラベイスイート総料理長などを歴任し、住所や電話番号だけでなく、店名も非公開なのに、予約1年半待ちの隠れ家人気レストランへお邪魔しました。
本当に店名が無いので、便宜上、「名前が無い政次由宇シェフのお店」と書いているが、実際はこの名前すらないお店。
1品目は、天然トラフグの骨付きから揚げ。
実は最初の1品目は牡蠣だったのだが、私が食べれないので、正次シェフが特別に変更してくれたもの。
2品目は、天然トラフグのから揚げやとうとうみやつぼみなに、鶏出汁の餡掛けと、たっぷりのキャビアを乗せたもの。
3品目はアメリケーヌのチーズ茶碗蒸し。濃厚でめちゃくちゃ好みの味。
4品目は本鮪の名卸「やま幸」さんの銚子の本鮪。
5品目は、その本鮪のとろたく手巻き。
そして、目の前で正次さんが大きな鹿の骨を使ってとろたくに醤油を垂らしている様子がインパクト絶大すぎて(笑)、目が離せない。カウンター席はホント楽しい。
6品目は、イバラガニとウニ。黄色いソースは自家製の人参ドレッシング。
ここ最近見たカニの中で一番大きいのではないか思う巨大なイバラガニを、目の前で正次シェフが生きたまま捌いて、調理してくれる。
元々の素材も素晴らしいのだが、捌きたてで新鮮で、めちゃくちゃ甘くて美味しい!
7品目は、アカザエビのアメリケーヌパスタ。
エビの甘さよ・・・。これもものすごく美味しい。
甲殻機動隊としては最高級のカニもエビもいただけて、感激。
付け合わせは自家製のクロワッサン。海藻バターとトリュフバターが付いているのでお好みで。
8品目は、のれそれのうどん風。ちゃんと揚げ玉も入っている。
のれそれは穴子の稚魚だけあって少し幅広で細長くて、通常はそのまま刺身のように生で食べるので透明なのだが、初めて火を入れて、出汁と共に、うどんのように食べた。
のれそれを加熱すると白っぽくなり、見た目もうどんのようになるのだが、出汁ともものすごくあって、個人的にこれが正しいのれそれの食べ方なのではないかというくらい美味しかった。今まで食べたのれそれ料理のNo.1だと思う。
9品目は、馬肉と黒トリュフ。
この馬肉がめちゃくちゃ美味しくて、甘めの黄身醤油とよく合っていた。馬肉のユッケの最上位版という感じ。
10品目は、名店での修行経験がある正次シェフが作る手打ちそば。
まずは、冷たいそばから。塩そばとからすみそばのハーフ&ハーフ。
11品目は、優しい出汁の温かいそば。
12品目は、イバラガニ、イノシシ、キンキと、海のものと山のものを豪快に合わせた通称「やんちゃ飯」。
今回はイバラガニがあるので、タイの「プーバッポンカリー」をイメージして、タイカレーのようなソースが掛かっている。これだけ色んな食材が合体していると味がケンカしそうな感じだが、見事に馴染んでて、これもすごく美味しい!
13品目は、和三盆のプリン。
いつもは「やんちゃ飯」でコースは終わりなのだそうだが、特別にデザートも出してくださった。
すごく楽しく、とても美味しく、あっという間に時間が過ぎていた。
途中、正次シェフが「何作ろうかなー」とか、冷蔵庫開けて食材見ながら考えていたり、みんなに「これ食べたい?」と聞いていたり、大筋の食材や料理の方向性はあれど、コースをアドリブで作ってくれていた。
これってすごいことで、なんでも作れるし、何があっても何とかできる自信があるからできることで、こういうことがライブで出来るシェフは少ない。しかも、それをとても楽しんでいるようにも見えた。
お客さんと会う前に前々から決まっている料理ではなく、アドリブだからこそ、その時、その瞬間のお客さんに一番合った内容で出てくるから、最高の味と時間になる。
正次シェフのお店に店名が無い意味がほんの少しだけ分かった気がした。常に進化し、常に変化し、ジャンルも関係なくて、店主・政次さんがその時の食材とお客さんを見て、料理を作る。店名すら邪魔になるというか、いらないんだと思った。すごいお店だった。
■「名前のない政次由宇さんのお店」
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by meshi-quest
| 2025-03-14 08:07
| 旅行_国内