錦糸町「Dal Mellow ダルメロ」へ行く。
スパイスカレーに詳しいグルメな方からのご紹介で、インドを旅するシェフがインド料理を分解、再構築して作る人気スパイスレストラン「Dal Mellow ダルメロ」にお邪魔させてもらった。
「Dal」は豆、「Mellow」はまろやか、優しいという意味を持ち、強烈なスパイスではなく、日本人にも受け入れやすい美味しく優しいスパイス料理を目指して、店名が付けられているのだそう。
店内は貸切も可能なプライベート感あるカウンター5席で、メニューはおまかせコースのみ。
目の前でシェフが1品づつ丁寧にインド料理を作って提供してくれる。
1品目は、上と下に分かれている料理で、下の器には濃厚なダルのスープが入っていて、上は西インドのポピュラーなサクサクスナック「パニプリ」というもの。
さらに「パニプリ」の中には南インドの朝食でよく食べられる「ウップマ」というスパイスマッシュポテトが入っており、「パニプリ」の上が少し開いているので、その中にダルのスープを流し入れて食べる。
1品目からインド各地の料理が小さな前菜に詰まっていて、まさにインド料理を知り尽くしたシェフがインド料理を分解して再構築している感じだった。
2品目は、ビーツとダルと蓮の実のスープ。
ほんのりピンク色なのはビーツが入っているから。
スープも優しくて美味しいのだが、何よりも上にクルトン代わりに乗っている蓮の実を揚げたものが、香り良くサクサクでちょっとビックリするくらい美味しい。
シェフが「日本にはいっぱい蓮があって美味しいのに、なぜ食べないのか不思議」とずっと言っていたが、これ、おつまみでもお菓子でも売ったら、ものすごく流行ると思う。知らないだけなのだと思う。
3品目は、ししゃもと納豆とグレープフルーツのタプナード。
ししゃもに、納豆に、グレープフルーツなんて、文字だけ見てると喧嘩しそうな組み合わせだが、意外とこれが合う。特にグレープフルーツがししゃもと納豆を繋いでて、いい仕事をしている。
4品目は、ケララ州の「エリセリ」という料理を分解・再構築した料理。
「エリセリ」は豆とかぼちゃとお米のサラダだそうで、米の部分は網状のライスペーパーで代用し、かぼちゃはピューレ状に、豆をたっぷりのスパイスで炒めて、全部を混ぜてサラダのようにして食べる。
5品目は、炙り帆立と4種のベリーのアチャーリーソース。
炙った帆立の上に、4種のベリーを使った少しピリッと辛いソースを合わせたもの。
本格的なインド料理と聞いていたので辛さにドキドキしていたのだが、実はここまでの料理は全て優しく、スパイスを感じるが、辛さはあまりなかった。この料理のソースでいわゆる想像のインド料理というか、辛さがビリッとくる感じ。
ただ、シェフ曰く、インドには意外と辛くない料理、優しい料理も多く、インド料理=辛いではないとのこと。
6品目は、グリーンマサラのチキンステーキ。
パクチーをたっぷりと使ったグリーンマサラソースに、チキンステーキの組み合わせ。
このグリーンマサラが香り良く、パクチーの嫌なクセがなくて、良いところだけが抽出されてて、とても美味しい。肉料理以外にも色んな料理に合いそうな感じだった。
7品目は、ブラジル発祥の煮込み料理「フェイジョアーダ」をアレンジしたカレー。
ベーコン、豚肉、豆、ソーセージなどをスパイスで煮込み、辛くなく、まろやかなカレーに仕上げている。カレーというより、ハヤシライスっぽさもある。
8品目は、ホットチャイ。
日本で「インド料理」と聞くと、カレーだったり、辛くて強いスパイスの料理だったりを想像してしまうが、今回実際いただいてみて、すごく優しく、食べやすく、カレー以外にも幅広く、そして、フレンチかのようにオシャレで繊細な料理がいっぱいあった。
シェフは本当にインドが大好きだそうで、定期的にインドへ言っているのだそう。そんなシェフがインドと日本を料理で繋ぎ、インド料理の幅広さや可能性を伝えている。これまでのインド料理のイメージが変わる、勉強になるレストランだった。
■「Dal Mellow ダルメロ」
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by meshi-quest
| 2025-03-05 08:06
| 中央・総武線その他