赤坂「赤坂 おぎ乃」へ行く。
睦月(1月)のテーマは、「御祝」。
平安時代から宮中では新年の晴れの御膳で「きじ酒」というものが振る舞われていたとのこと。勝負運が上がるとされているのだそう。
「きじ酒」は、焼いた雉に日本酒を注いで飲むものだが、ちょっとクセが強く、本当にやるとかなり好き嫌いが出るので、本日はキジの酒器で代用。
キジの酒器の中の迎い酒は、「仙禽」の超人気冬の風物詩「雪だるま」。盃にも雪の結晶が描かれている。
1品目は、縁起物の宝船の器に入ったかぶら蒸し。
中には愛媛の名漁師・藤本純一さんのシロアマダイと、すじ海苔と、寒しじみの出汁。出汁がものすごく美味しい。
2品目は、炙った伊勢海老とアオリイカ。
林檎や柑橘を合わせた甘酸っぱいゼリー寄せと共にさっぱりといただく。
3品目は、削りたての鰹節の一番出汁を使った「おぎ乃」さん自慢の絶品椀。
旬の松葉蟹を使った真薯の上に、新年ということで薄くお餅を乗せたもの。
4品目のお造り、まずは天然のトラフグから。
フグの刺身の他に、白子、ミカワ、トウトウミ、テッピなど、この1皿でフグの全てが食べられるようになっている貴重なお造り。
続いて、大間の本鮪。表面に軽く備長炭で香り付けをしている。
上からは黄身醤油と山芋と海苔の佃煮。
5品目は、松葉蟹の甲羅焼き。
カニ身とカニ味噌にもち米を混ぜて、そこにカニの出汁のあんを掛けたもの。上には「目が出る」縁起物の慈姑(クワイ)をチップスにしたもの。
6品目は、自家製のカラスミを入れたカラスミ餅。
餅に合わせて、白味噌と酒粕のスープが付いてくるのだが、この酒粕は私が命名させていただいた「竹野酒造」特別希少酒「理瑰-rie」の酒粕。香り良く、まろやかで、スープもすごく美味しい。
7品目は、名物のジオラマのような八寸。
睦月(1月)のテーマは、「雪景色」。荻野さんが日本料理の修業時代にいた京都の山の景色をイメージした風景で、京都では苔を雪から守るために、「敷き松葉」と呼ばれる松葉を苔の上に敷いて雪から守っていたのだそう。八寸にも松葉が敷かれている。
ぼんぼりは、大根で作られていて、和紙に見えるのは大根の葉脈。
八寸の中身は・・・
・愛知の鴨の治部煮
・葛屋に入った北海道余市のあん肝
・蒸し鮑
・金柑の白和え
・丹波黒豆の蜜煮
・いくらおろし
・紅白なます
・シルクスイートの焼き芋天ぷら
9品目は、イノシシと聖護院大根の煮物。
せり、ゴボウ、九条葱、木の芽などの香味野菜で優しく風味付けされている。
2つ目は、サワラと九条葱と炒り立ての胡麻の炊き込みご飯。
サワラの脂と旨味がご飯に溶け込んでて、とても美味しい。
「おぎ乃」さんではご飯のお代わりが出来て、上記の炊き込みご飯の他、卵かけご飯、自家製カラスミ、自家製ゴボウのきんぴらなど、いろんなご飯のおかずが用意されている。
ご飯のお供も美味しいのだが、ここ最近の私のお気に入りは、炊き立てのご飯に少しの塩を掛けていただく白飯。
最高の白飯と最高の塩が揃うことで実現する究極の一品。
11品目は、「赤坂おぎ乃」謹製のフルーツ大福。
いわゆるフルーツ大福とは違い、出来立てのフワフワのまだ温かい求肥に、「せとか」と、自家製のあんこと、キャラメリゼした胡桃の組み合わせ。
酒粕がクリーミーでチーズアイスのようなニュアンスもあり、そこに発酵レモンが合わさって、大人のレアチーズケーキアイスのような味わいに。
ありがたいことに大将荻野さんが「理瑰-rie-」の酒粕を気に入ってくださって、2025年1月の記念すべき新年のコースからお料理にいっぱい使ってくださっているのが嬉しかった。
ぜひ「赤坂おぎ乃」さんに行かれた方は「理瑰-rie-」の酒粕のお料理も楽しみに味わってみてください!
いつも応援ありがとうございます。
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by meshi-quest
| 2025-01-27 08:07
| 六本木・麻布・赤坂