原宿「廻転寿司おのでら本店」へ行く。
原宿にある人気高級廻転寿司店「廻転寿司おのでら本店」でランチ。
ニューヨーク支店がミシュラン2つ星を獲得している「鮨銀座おのでら」さんと、
まぐろ専門卸の名店「やま幸」さんがコラボしていて、
高級鮨店や高級日本料理店でしか味わえない「やま幸」さんの本まぐろが廻転寿司で食べられるとあって、
2021年のコロナ禍のオープン以来、客足が絶えない人気店。
原宿という立地もあって、国内だけでなく、海外のお客さんでも賑わっている。
席数はかなりあるのだが、ランチタイムやディナータイムには入店待ちが出る。
お店のウリは、名店御用達の「やま幸」さんの本まぐろが食べられることと、
1時間ごとくらいに店内でやっている解体ショーや数量限定メニューの登場などの店内イベントのよう。
早速、「やま幸本まぐろ贅沢三貫盛」（1770円）をいただく。
正直な感想を言うと、すごく残念だったというか、これ「やま幸」さんと聞かなかったら分かるのかな・・・という内容だった。
長年食べ歩きの記事を書かせてもらってて、それなりに高級日本料理店や高級鮨店にもお邪魔しており、
まぐろを出す時に「これはやま幸さんの・・・」と言うお店があるくらいのブランドであり、
「やま幸」さんのまぐろ自体は美味しいはずなのだが、何と言うか、あまり美味しくなかった。
まぐろ自体が美味しくても、料理は処理の仕方、保管の仕方、調理の仕方、提供の仕方、すべての総合力で変わる。
もちろん廻転寿司で「やま幸」さんを食べれる環境があることはすごいし、否定するわけでもないが、
ある程度、食べ慣れている人からすると、色々と思うことがあり過ぎて残念でもあるし、
並びのお客さんから「そんなに美味しくない」という声も聞いてしまって、本来の力も出てない気がして、心配にもなった。
決してまずくはないが、この値段に見合うかというとそうではないと思う。
先の一番のメインの本まぐろ三貫にぎりで割と結論が出てしまって、全て言いたいことは書いたので省略するが、
「やま幸本まぐろとろたく細巻き」（720円）も同じような感想だった。
「やま幸」さんという名前で刺さるグルメな方は来ないという考えなのか・・・、
逆に、家族連れの方や外人のお客さんに、この内容で「やま幸」さんが伝わるのか・・・。ちょっと正直分からない。
とはいえ、実際行列が出来ていて、ウリも当たってるわけだから、ビジネス的にはあっているのだとは思う。
ちなみに、通常メニューの車海老とシマアジをいただいたのだが、正直、個人的にはこちらの方が美味しかった。
そうこうしているうちに、店内にベルが鳴り響き、本日のイベントタイムとなった。
どうやら、焼き立ての出汁巻き玉子が挙手制で数量限定でいただけるらしい（もちろん有料）。
卵好きなので、いただいてみたが、固さ、味含めて、イマイチだった。
若いスタッフの方が焼いていて、練習中だったのか、
中に空気も入ってしまってて、せっかく店内イベントだったのだと思うが、印象は良くなかった。
最後にあら汁をいただいたのだが、中の魚がほとんど鮭で、
鮭が多すぎてしまって、鮭の味しかせず、鮭の生臭さも出てしまっていて、これも残念。
せっかくここまでいろんな魚を使っているのだから、
あら汁もバランス考えて魚を入れて旨味を出した方がいいのではないかと思う。
最後にいただく味噌汁は食事の〆でもあるので、美味しく終わりにしてあげたほうがいい。
チャレンジやコンセプト、ビジネスの成功はすごいと思うけど、
純粋に味として、鮨として、色々と思うことやハテナが多すぎて、誰かに勧めることも難しいし、正直残念ではあった。
■「廻転寿司おのでら本店」
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by meshi-quest
| 2023-10-08 08:08
| 原宿・代々木
