香取「長谷川ドライブイン」へ行く。
その昔、長距離トラックなどが往来するような大きな道路には、
「ドライブイン」という施設が多数存在していたという。
「ドライブイン」は、自動車でそのまま立ち寄りが出来る食堂や商業施設のことを指し、
「それって、コンビニでいいのでは?」と聞かれればその通りで、
まさにコンビニの発達により、ドライブインは大幅に減ってしまった。
そんな「ドライブイン」がまだ現役で残っている道路があると聞き、
夜遅くまでやっていて、今や地元の人の居酒屋のような役割も果たしているそうなので、
たまたま近くに行く用事があったので、お邪魔させてもらった。
佐原街道というトラックが行き交う大きな道路沿いにあるドライブイン「長谷川ドライブイン」へ。
灯の向こうに地元のおじちゃん達がキャッキャしながら酒盛りをしている姿がうっすら見え、
「営業中」というウェルカム看板が出ているにも関わらず、全くウェルカムじゃない、
久しぶりにかなり入りづらいダンジョンw。
店内はまるで倉庫というか、車庫の中にいるかのようで、
埃被った機材がたくさんあり、正直、うっすら湿気によるカビ臭さもある。
何と言うか、時間がここだけ止まっているかのような、昭和の映画のセットに中にいるような気分。
メニューはこんな感じ。
ラーメンや炒飯食堂のようなメニューから、
焼鳥やゲソ焼きなど酒のつまみまで何でもある。
ラーメン(420円)を注文。驚きの安さ。
変な意味ではなく、いわゆるラーメンというか、新宿の屋台でその昔夜中に食べた味がする。
何となく、野菜欲しくて、なめこおろし。
唐揚げ(630円)を注文。
ガッツリとした揚げ立て唐揚げが出てきた。
薄味なのでマヨネーズもらった。
キャベツがやけに甘くて美味しかった。
店内は地元のおじさんと思われる人たちで賑わってて、
2つの座敷、1つのテーブルが埋まっていた。
奥に高齢のシェフと、ホールはおばさまがやっている感じで、
田んぼに囲まれ、真っ暗な街道の中の唯一の光というか、
寄合所を兼ねた居酒屋というか、おじさん達のオアシスというか、
そんなこの町ならではの文化を支えている場所なんだろうなと思う。
おばさまもあまり新規客や一見さんは望んでないというか、
変な意味ではなく、そっとしておいて欲しい場所なんだろうなという気がした。
なんか、「千と千尋の神隠し」に逢ったような、あの町に迷い込んだような気分だった。
おじさん達、全員飲んでたけど(笑)、当然車じゃないと帰れないだろうけど、
まあ、そういう文化の町なんだろうなあ。よそ者がとやかく言うところではない。
■「長谷川ドライブイン」
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by meshi-quest
| 2023-04-23 08:00
| 旅行_国内