永田町「MAZ (マス)」へ行く。都内でも珍しいペルー料理のイノベーティブフュージョンレストラン、 「MAZ (マス)」でディナー。 「MAZ」はペルー料理やペルーの食材を通じて、 ペルーという国や文化を知って欲しいという想いもあり、 入店すると、まず、入口にディスプレイされているペルー固有の食材の説明と共に、 ペルーの国や文化の話をスタッフさんから説明を受ける。 ペルーでよく食べられるアンデス原産の白いジャガイモや、 カカオの仲間の「ポポワス」「マカンボ」、 色鮮やかなトウモロコシなど、見たことがない不思議な食材が並ぶ。 食べられる粘土まである。 ここから出てくる料理の中にも使われるようで、なんとも楽しみ。 食の博物館に来ている感じ。 1品目は、「冷たい海」という料理から。 メニューが非常に興味深く、ペルーに実際存在する「冷たい海」「極端な高地」などが料理名、 その隣にある、“MBSL=水深、MASL=海抜”がそのエリアがある場所を指していて、 1品目の海抜の低い海から料理がスタートし、ペルーを巡るかのように、どんどん標高が上がっていく。 「MAZ」の「ペルーの自然と生態系の多様性を表現する」というコンセプトに基づいたコースになっている。 さらに、料理と共に、必ずそのエリアの風景を模した正方形の紙がテーブルに置かれ、 その紙を見ながら、出てくる料理の味、色、香りを感じて、ペルーを旅するような仕掛けになっている。 合わせるドリンクは、ノンアルかアルコールのペアリングが選べる。 参加者は全員アルコールを選ばれていたが、 すごく気になったので、あえて私はノンアルペアリングを選択。 ノンアルは、ハイビスカスと胡瓜のコンブチャ。 2品目は、「海岸砂漠」。 ペルーは行ったことがないが、きっとこんな色の海岸砂漠があるんだろうなあ。 タラバガニと、ペルーのカボチャを使ったプティングのような料理と、 雲丹が乗ったバターナッツスカッシュ。 合わせるノンアルペアリングは、 「ユカ」というペルーのキャッサバと、レモンバーベナと、プラム。 3品目は、「海岸線」。 海岸線にいるホタテと、 「グラパラリーフ」というサボテンの1種を使った料理。 合わせるノンアルドリンクは、 海岸線にいるアカスギノリと、アボカドとパッションフルーツの組み合わせ。 4品目は、「海霧」。 ペルーでは乾燥させたタコから出汁を取るのだそう。 インパクト絶大な水色のものは、 ブルースピルリナのソースで、天然の海藻の色。 グレーのものは、タコ墨とメレンゲを和えたもの。 個人的には鮮やかなブルーとグレーはすごく好きな色の組み合わせだがw、 食欲という点では、きっと苦手な方もいそう(苦笑)。 合わせるドリンクは、ペルーの岩海苔とベルガモットの組み合わせ。 味はかなり海藻なのだがw、色がとても綺麗。 5品目は、「極端な高地」。 海の底から、だいぶ標高の高いペルーの高台にやってきた。 「チョクロコーン」というペルーのトウモロコシと、 「ワカタイ」という熟成牛肉を使った料理。 ベネズエラ出身のシェフ自ら説明と仕上げに来てくれた。 トウモロコシがベースのこともあり、ピリ辛のタコスを食べているような味。 合わせるドリンクは、 ペルーの「チッチャデボラ」というトウモロコシのジュースのアレンジ。 ブルーコーンとピンクグレープフルーツの組み合わせ。 6品目は、「淡水」。 アマゾン川にやってきた。 「パイチェ」というピラルクが生息していて、 料理を置く敷物もパイチェの皮を使用しているとのこと。 柿とチアシード、とんぶりとキャビアの組み合わせ。 7品目は、「アンデスの森」。 「ワキア」と呼ばれる土の中で調理される方法で、 ペルーのジャガイモと食べれる粘土を蒸し焼きにしたもの。 ペルーのトウガラシを使った牛肉の煮込みと一緒にいただく ペルー風ビーフシチューのような感じ。 合わせるドリンクはキヌアミルクとパイナップルジュースと、 赤い点は「アチョウテン」と呼ばれる口紅の原料になるもの。 8品目は、「高知の森」。 「カブヤ」というサボテンのシロップを凍らせたものと、 ペルーのシリアルの組み合わせ。 国産銀杏とグアバと、ココナッツをエア状にしたもの。 合わせるドリンクは、 「アグアイマント」というペルー原産のスーパーフードと呼ばれる鬼灯(ほおずき)と、 ターメリックとオレンジミントの組み合わせ。 最後の9品目は、「アマゾニア」。 アマゾンと言えば、カカオをイメージし、 同時にチョコレートをイメージする人が多いが、 実はカカオはチョコレートだけに使われるのではないということを知ってもらうために、 あえてカカオをチョコ以外に使ったデザートが並ぶ。 ペルーのカカオ「マカンボ」を使ったクレームブリュレ、 カカオを使ったゼリーやシャーベットなど。 合わせるドリンクは、 トンカ豆の水出しコーヒー。 約3時間のペルーの旅を終えて、 ペルー紹介の紙は絵葉書のように持ち帰れる。 こんなにも1つのコースで食べたことがない食材が並んだのは初めてだw。 正直、食べ慣れない味のものもいくつかあるが、 それも含めて旅の醍醐味、旅の面白さとして、 見知らぬ土地へ旅に出た気分で楽しめる貴重なペルーイノベーティブフュージョンだと思う。 ペルーはずっと行ってみたい国の1つだが、また一段と興味が出て、行ってみたくなった。 ■「MAZ」 いつも応援ありがとうございます。 ついに「メシクエLV34」の本が出ました!! 【Amazon書籍10部門で1位!】 【Amazon書籍5部門でベストセラー!】 ■「お人良し (おひとよし) ?女性プロデューサーが365日外食するわけ?」 Kindle版は100円にて購入できます! ■「メシクエLV34」インスタ メシクエには載せていないお店や内緒の話はインスタでやってます!
by meshi-quest
| 2023-03-21 08:06
| 六本木・麻布・赤坂
|
最新の記事
|
ファン申請 |
||