京都・蹴上「monk」へ行く。
銀閣寺にほど近い静かな遊歩道沿いにある、
予約困難なイタリアンレストラン「monk」でディナー。
薪釜を使った美味しいピザをウリにしていることから
分かりやすさのためのあえてイタリアンと書いたが、
実際は、お店の外観や内観が表しているように
ジャンルにとらわれないシンプルで優しい薪釜料理のレストラン。
オーナーシェフの今井さんは
まず1品目は、当然ピザから。
具もソースも乗せないシンプルな素焼きピザ。
日本の茶懐石で最初に白米が出てくることからヒントを得たのだそう。
国産小麦の深い旨味と薪の香りがしっかりする美味しいピザ。
自家製の梅酒。
大きな梅の実が入ってて、
その実も食べてもらえるように小さなフォークも一緒に付いてくる。
2品目は、バターナッツの冷製ポタージュ。
シンプルだけど、甘くてとても美味しい。
3品目は吉田牧場のフレッシュチーズと、
自家製セミドライトマトとバジルとぶどうの組み合わせ。
4品目はオナガダイの刺身。
付け合わせになってるきゅうりと、
きゅうりのソースがちょっと驚くほど甘くて美味しかった。
5品目は、子持ち鮎の薪釜焼き。
付け合わせは赤万願寺唐辛子とマコモダケ。
鮎はあまり好きではないのだが、この鮎は苦みやクセが無くて、美味しかった。
6品目は、季節野菜の薪釜焼き。
シンプルに野菜を薪釜で焼いたものだそうだが、
野菜の甘味が引き立ってて、野菜の美味しさを再確認する味だった。
色はすごいが、特に枝豆が香り良くて、美味しかった。
7品目は、鹿児島県佐多岬豚のピザ釜ロースト。
この豚肉も柔らかくて甘くて、すごく美味しかった。
8品目の〆のご飯物は、当然ピザ。
ガラスボードに書かれている本日のピザの中から人数分選べる。
今回は4人でお邪魔させてもらったので、
マルゲリータ
しらすと醤油
鹿肉ラグー
天然キノコの4種を注文。
まずは、マルゲリータと、しらすと醤油のハーフ＆ハーフ。
具はシンプルだけど、しっかり旨味を感じ、
ピザの小麦の味も活かされている絶妙なピザ。
続いて、鹿肉のラグーと天然キノコ。
天然キノコはNetflixの今井さんのドキュメンタリーの中にも出て来てて、
旬の秋に絶対食べたいと思っていたので、嬉しい。
ちょっとビックリするくらいの芳香があるキノコで、
これはピザを食べるというより、キノコを食べるためのピザという感じだった。
9品目は、吉田牧場の牛乳のパンナコッタ。
無花果とレモンバーベナと梅のシロップの合わせ。
どの料理もすごくシンプルで、華美な盛り付けやソースをかけない
食材の旨さとシェフの技術で勝負をしているような料理。
料理は食材が大事、ということを改めて思う。
シンプルに美味しい食材は美味しいのだ。
そして、その食材を熟知し、
その食材の美味しさを最大限に引き出すシェフの技術と経験が必要。
京都銀閣寺付近の静かな山近くでいただく薪釜料理は、より趣があり、感慨深かった。
■「monk」
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by meshi-quest
| 2022-11-01 08:07
| 京都
