荻窪「吉田カレー」へ行く。
荻窪にあるスパイスカレーの名店「吉田カレー」でランチ。
荻窪在住のグルメな友人からあらかじめ聞いてたので入れたが、
実は常にシャッターが半分閉まってるようで、
でも、開いてれば店も開いているということ。
この状態で勇気を持って、シャッターをくぐり、階段を上って、お店に向かう。

宮沢賢治の名作に「注文の多い料理店」という本があったが、
まさに「吉田カレー」はこの名前があっているお店。
階段を上るまでの間にもものすごい数の禁止事項の張り紙があり、
お店のドアの前に来ても、店主さんが声をかけるまで
絶対にドアを開けてお店に勝手に入ってはいけない。
なんだかちょっと面白くなり、興味深くなってしまった。
呼ばれて中に入ってからも、
店主さんの作業のしやすい順序があるようなので、
すぐにカレーが出るわけではなく、ちょっと待たされる。
しばらくすると、とても個性的で、野生的で、
でも美しいキーマカレーがやってきた。
メインのキーマカレーは、
甘口、辛口、合い掛けが選べるようで、
辛さに弱いので、念のため甘口にしてみた。
友人から「豚」は絶対トッピングするように!と強く言われたので、
プラス300円で豚肉をトッピングした。

カレーは複雑なスパイスを感じるが、
想像していたよりも食べやすい味だった。
ご飯の上のキーマと黄身を崩していただく。
友人に勧められた「豚」がすごい。
これで300円!というほど大きくて柔らかい豚が2枚も乗る。

すごくこだわりと信念を持って作られた丁寧なカレーであることは分かったし、
行列が出来る人気店なのでファンも多いのだろうなあと思うのだが、
私個人のことを言えば好みのカレーではなかった。
人の美味しさの感じ方は違うし、だからこそ、世の中にいっぱい飲食店があり、
特にカレーとラーメンは作り手の個性や想いが色濃く出るので、
好き嫌いはあって良いと思っている。うまい、まずいではない。
もう1つ、注文が多いという点は、これはものすごく多いと思う。
階段、店内そこらじゅうに張り紙があり、
結構書かれている言葉も強いので、人によって好き嫌いは出ると思う。
ただ、店主さんも張り紙で書かれていたように、
このルールが嫌であれば他にもお店はいっぱいあるのでそちらに行ってほしい
というのも一方で正しいと思っていて、
お客に選ぶ権利があると同様に、
お店側にもやりたいことをやり、食べて欲しい人を選ぶ権利はあると思う。
これが上場企業とかで、一定のルールで動くことを遵守させられてるならまだしも、
個人で一生懸命やられていて、その分、リスクもしょっているわけなので。
個人的なことを言うと、
禁止事項の中の残すと処分料(時価)を払うという部分が気になって(笑)、
途中で仮にお腹痛くなって、残してしまうことがあったらどうしようかとかw、
なんか食べていて心配事が出てしまい落ち着かなかった。
実際は、容器をタダでくれて、持ち帰りができるので、問題ないのだが、
ご飯は自由に食べたい派で、制限が苦手なので、
個人的にはもっと自由に食べれる方が好きかな。
ちなみに、興味はすごくあったので、
帰ってから店主さんのとあるインタビュー記事を拝見したところ、
元々は長年音楽をやっていた方と聞いて、なんか納得した。
こだわり、自分がいいと思うモノへの信念と努力、
そういうものはカレーも音楽も似ているのかもしれない。
■「吉田カレー」
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by meshi-quest
| 2021-07-29 08:08
| 中央・総武線その他