虎ノ門「ヌーヴェル・エポック」へ行く。
少し前に美しくリニューアルをした「ホテルオークラ」。




その「ホテルオークラ」のメインフレンチレストラン
「ヌーヴェル・エポック」で食事。
ヘルシーアンドガストロノミーを
コンセプトにしているオークラの看板となっている高級フレンチ。



「紺碧の海へと沈む夕日」と題されたコース。
まずは、アミューズから。
白魚のフリットとエシャロット。
ちょっと居酒屋メニューっぽい地味さがあって残念な始まり。



トウモロコシ「ピュアホワイト」のエスプーマ。
「ピマンデスペレット」というフランス・バスク産の高級唐辛子と、
蜂蜜のような味がするハニートリュフとの組み合わせ。


「ホテルオークラ」で焼いている3種の自家製パン。
シチリアレモンが入ったオリーブオイル(右)がすごく美味しい。


1品目は、「石川県産赤いかのハーブマリネをカネロニに見立てて
プランクトンと新茶あさつゆ 佐賀県嬉野の緑の香り」。
赤いかと、ほのかな苦みがある新茶の不思議な組み合わせ。


2品目は、
「純血の黒豚ネロパルマの生ハムとぶどうのピクルス
爽やかなキューバミントとオーガニックレモンが香る
オリーブオイルのアイスとともに」。
このオリーブオイルのアイスがすごく美味しくて、生ハムの塩気とピッタリ。



3品目は、「大分県産車海老と
フランス・アキテーヌ産『ストゥーリア』オシェトラキャビア
シトロネル風味のアーモンドミルクと鮮やかな海老の香味オイル」。


4品目は、「ヌーヴェル・エポック」シェフのスペシャリテ、
「フォアグラのローズ仕立て
『ピエール・ドゥ・ロンサール』魅惑の香り漂う蝶々のクルスティアン」。
バラの花はフォアグラ、蝶々はチョコで出来ていて、とても美しい。

このフォアグラの一皿、
すごく美しいだけでなく、めちゃくちゃ美味しい!
フォアグラのクセが全く無くて、なめらかで、クリーミー。

5品目は、「フランス産ウイスキーでフランベした
静岡県産伊勢海老と魚介類のブイヤベース ヌーヴェル・エポック風」。
グリルした伊勢海老の最後の仕上げを目の前でやってくれる。



そして、ファイヤー!!!

貝は入らず、具沢山でスープ少なめのマルセイユ式ブイヤベース。
伊勢海老と、カサゴ、ホウボウ、キンメの豪華な魚介。
コースのタイトルにもなっている紺碧の海。




6品目は、「くまもとあか牛フィレ肉の備長炭の炙り焼き
カカオニブのビターな甘さを感じる芳醇の赤ワインソース」。
柔らかくて、脂っぽすぎず、赤身すぎず、とても美味しい牛肉。
焼き方も非常に素晴らしい。




7品目は、
チーズソムリエが厳選したチーズワゴン。
数は少なめだが、ここにあるチーズが本当に美味しくて、驚いた。
色んなクラッシックフレンチでワゴンチーズいただいたが、
間違いなく個人的な3本の指に入るかも。



マンステール、マスカルポーネ、青カビ、
ブルーベリーのチーズ、絶品のみかんのコンフィチュール。
盛り付けもすごく素敵。

8品目は、
ラベンダーを使ったブランマンジェ。
レモンのジュレとビオラの花。


9品目の最後のデザートは、
宮崎の完熟マンゴーと、
バジルとオリーブオイルのクリームの組み合わせ。
このデザートはすごく残念で、
最後のデザートだが見た目の盛り上がりに欠けていて、
フルーツの盛り合わせを食べている感じ。
これは勿体ないな・・・、デザートですごく下がる(泣)。


最後の小菓子。
小さなバナナタルトやマドレーヌなど。

ホテルオークラの顔となるレストランだけあって、
かなり高級なフレンチで、サービスも良く、雰囲気も良い。
ただ、料理はすごく美味しい料理とすごく残念な料理が混在してて、
レストランとしてのポジションやお値段を考えると
どうしても、もう1つ全体的に高いレベルを求めてしまう。
フォアグラのスペシャリテやチーズは本当に美味しく、
序盤のアミューズと最後のデザートは残念だったな(泣)。
■「ヌーヴェル・エポック」
https://theokuratokyo.jp/dining/list/nouvelle_epoque/