代々木上原「Celaravird セララバアド」へ行く。
春夏秋冬で必ずお邪魔している大好きなフレンチファンタジスタ、
「Celaravird セララバアド」で夏のコース。
本日も橋本シェフの料理が間近で見れる
1組限定のアリーナカウンター席。
今日の料理をイメージさせる小さな本を読みながら、コースの開始を待つ。
まるでミュージカル公演の開始を待つようだ。
まず1品目は食べられる木。
枝に見立てたグリッシーニに十勝のどろ豚の生ハムと国産オリーブ。
ペアリングは千葉県木戸泉酒造の貴醸酒。
2品目はキャラメルポップコーン。
液体窒素で固めたコーンポタージュをキャラメルでコーティングして、
一緒に食べると、口の中でキャラメルポップコーンに!
3品目は、夏の名物「朝露」。
朝露に見立ててるのは
梅昆布茶とジュンサイを入れた球体。
4品目は、「花蜜」。
子供が野草を取って花の蜜を吸ったり、
川に入って魚を取ったりする夏休みの思い出の1シーンを料理で再現。
シロツメクサの花飾りの中には、
蜜も花も食べられるナスタチューム。
稚鮎のフリットに、
川に見立てたものは透明なトマトのガスパチョ。
ペアリングは、パッションフルーツ、フェンネル、
きゅうり、オレンジなどを組み合わせた爽やかなジュース。
5品目は、「夏の高原」。
長野県の清水牧場のフレッシュチーズに、
爽やかなレモングラスの泡とラベンダーの香り。
チーズがチーズと思えないほど、全く臭みなく、フレッシュで絶品。
天然酵母を使った絶品の自家製パン。
「セララバアド」のパンはホント美味しい!
6品目は、「海辺」。
ハマグリを使ったソースと塩気のある野菜の組み合わせ。
黒い貝に見立てたクラッカーの中にはカレークリームソース。
ガラスのケースの中にはボトルメールが入ってて、
取り出すと、中には本日のメニューが入っている。
毎年夏のコースではこの「海辺」の料理が出てくるのだが、
今年の「海辺」で大きく違うのが、この貝!
耳に当てると、貝というレベルではないほどにw、
本当に波の音がハッキリ聞こえるのだが、
なんとコレは橋本シェフとスタッフの皆さんの
お手製の貝を使ったBlueToothスピーカーで、
音はiPhoneから出しているという仕掛け!
ホントに貝から聞こえてるのかと思って、最初すごく驚いたww。
ペアリングは、
ノンアルビールと自家製ジンジャーの組み合わせ。
ビール苦手な私でもジンジャー風味のお陰でビール気分が味わえるw。
7品目は、「夜海」。
夏のコースの定番料理の1つで、
イカスミのクリスピー生地、イカ出汁のスープ、
炙ったイカを組み合わせたイカ尽くしの一品。
8品目は、穴子のフリットと雑穀とコーンのリゾット。
海と山のモノを組み合わせて、『循環』をイメージ。
色鮮やかなグリーンはクレソン。
ペアリングはスイカのジュース。
中にハッカで作った氷が入ってて、大人なスイカ味。
9品目は宮城県唐桑のホタテを使った料理。
ここの土地には「山に木を植えると海が豊かになる」という考えがあり、
漁師さんが木を植えている活動をしているそうで、
今回の料理も甘くて柔らかいホタテをいり番茶で軽くスモークし、
海のモノを山のモノでさらに美味しく仕上げている。
10品目は那須高原和牛。
付け合わせはマコモダケとゴボウ。
ペアリングは、凍頂烏龍茶にグレープフルーツの香りを付けたもの。
11品目は、「ピニャコラーダ」。
搾りたてのフレッシュなパイナップルジュースを
液体窒素でムース状にし、ココナッツやラム酒で風味付けしたもの。
まさにカクテルのピニャコラーダの味!
12品目は、「夏の夕暮れ」。
美しい三日月と夕焼けは桃のコンポートと赤しそ。
そこにレモンシュガーを数量落とすと、
紫→赤紫に色が変化する!
デザートというか、PHを使った化学の実験のような一品。
13品目は、かわいい缶に入った小菓子の盛り合わせ。
夏の名物は「蛍」。
紫の球体を光を通して透かすと、中に蛍が見える!
14品目は、「線香花火」。
本物の線香花火職人さんに作ってもらっている芯の部分に、
パチパチキャンディーが入ったチョコレートが付いている。
口の中で楽しむ線香花火。
食後の飲み物は、ハンドドリップした煎茶。
一煎目と二煎目の飲み比べ。
楽しいセララバアドの夏休みだった。
■「Celaravird セララバアド」
http://www.celaravird.com/