飯田橋「INUA イヌア」へ行く。~2度目の挑戦~
あの「noma ノーマ」が東京に来る。
ということで、オープン直後にはしゃいでお邪魔し、
見事に撃沈したメシクエ史上最難関クエストから早4ヶ月。
またこのハードクエストに挑戦する日が来るとは思わなかった。
このメシクエで書かせていただいた「イヌア」クエストの模様は、
世間皆さんの「イヌア」への関心の高さもあって、
Google先生検索でもトップページに表示され、
連日多くの方に読んでいただけた。
この場を借りて、読者の皆様にお礼をお伝えしたい。
一方、あまりのハードクエストで本当に心が折れ、
あそびにん1人での挑戦は無謀と判断し、
このクエストを受けることはもう断念しようと思っていたのだが、
メシクエ記事を読んでくれたグルメ界の勇者と賢者が参戦表明をしてくれて、
あそびにん、勇者、賢者という3人パーティーを組み、
この度、再度「イヌア」クエストを受けることになった。
結論から言うと、また遭難しちゃった(苦笑)。
しかも、今回はもっと早いダンジョン入口付近で。
勇者、賢者も奮闘していたが、ダンジョンは出れたものの、HPもMPもゼロ。
そんな「イヌア」クエスト2回目の挑戦の模様をお伝えしようと思う。
テーブルセットはこんな感じ。
全席1回転目、2回転目共に予約で満席で、
前回7月に来たよりも外国人客の割合がさらに増えた印象。
ドリンクは、ノンアルコールのジュースペアリングにしたが、
前回ジュースでも油断ならぬ感じだったので(笑)、
1杯だけ予備で赤ワインをもらっておくことにした。
このあたりは、一度クエストを受けた経験を活かしてみる。
そして、この赤ワインがこの先の私を救い続けることになるとは、
この時点では知る由もなかった。
1品目は、松茸と松を使った料理。
松茸に、松の香りをしっかり移してしまってるので、
本来の松茸の香りの良さはあまり感じられず。
なんと生栗も出てきた。
しかも、ディップソースはウニ。
生栗を食べたのはおそらく生まれて初めてだが、
珍しいことを除くと、普通に生栗そのままで、
「栗って生でもいけるんだ!」は分かったが、正直、美味しいかは疑問。
2品目は、枝豆とヤリイカの料理。
ヤリイカの出汁の中に、枝豆とナスタチュームの花が入っている。
実は、前回も出た料理で、可もなく、不可もない味。
4ヶ月経ったコースの2品目からかぶりが出てて、ちょっと残念。
3品目は、沖縄県産島バナナと味噌を使ったクリスプパイ。
上の緑は、海苔とレモングラスの風味。
これも内容も、形状も前回コースと一緒。
味は前回より酸味が強くなったような気がする。
3品目の島バナナパイに合わせて、
ノンアルペアリングがスタートしたのだが、
1つ目のジュースが強烈なパクチー風味のスパークリング。
ダメだ、これ、超苦手だーーーーー。
ここで一気にあそびにんのMPが半分以下になるというアクシデントw。
パクチーの味が強烈過ぎて、どうも島バナナに合う気がしない・・・。
4品目は、4、5日寝かせた熟成舞茸。
これはスペシャリテなのか、前回もコース序盤に出てきた。
舞茸は香り良くて美味しく、しっかりと舞茸の濃厚な出汁は出てるが、
味が強くて濃いので、スープを飲むように勧められるが、飲めない・・・。
この辺は和食のやり方や考え方とだいぶ違う印象。
5品目は、作り立ての湯葉の料理。
これも前回出てきたが、前回は中に花が入っていたところ、今回は野草。
湯葉はクリーミーで美味しいが、野草の味が強すぎて、野草を食べきれず。
ペアリングがバラの花を発酵させたジュースで、
バラは好きなのに、そんな私でもグッと来てしまうほどのバラ香水感の強い味。
野草とバラで、口の中は華やかなお庭にはなってるが、
1つ1つの香りと味が強すぎて、食べるにはちときつかった。
6品目は、丸茄子の料理。
カボチャの種、とんぶり、生クルミなどを乗せて、
洋風の味噌田楽という感じ。
これも前回のコースで似たような料理が出ていた。
7品目は、千葉県のアワビを使った料理。
アスパラや蓮の実が添えらている。
薄くスライスされてるので、アワビの食感が楽しめないのと、
別の味付けになっているためそもそものアワビの味も感じなかったな・・。
8品目は、ビビンバのように混ぜて食べる、
スナップインゲンを使った料理。
一見、華やかでなんてことはないサラダに見えるが、
めちゃくちゃ香りが強く、味が多すぎて、頭が混乱するレベル。
ここで、あそびにんのみならず、勇者と賢者もHPが半分になり、
「この味、疲れるね・・・」というのが全員の感想。
この料理、かなり強烈だったな(笑)。
ペアリングのジュースが、
酸い葉とパッションフルーツを使った酸味ある味。
確かにこの強烈なビビンバサラダには良いのかもしれないが、
とにかく味と香りが多すぎて、正直お茶が飲みたくなる感じ。
9品目は、海藻と甘海老を使ったシンプルな料理。
青いのは甘海老の卵。
ほのかに塩味だが、ほとんど味がなく、美味しさも分からない感じ。
10品目は、えのきの芯の部分を使ったステーキ。
これも前回のコースで出た料理。
スモークした卵黄を潰してソースとして使う。
これは普通に美味しく食べれるが、上の柑橘はいらないかなー。
ひと味多くて、ひと味邪魔してくる感じ。
ペアリングのジュースは、
トマトとネクタリン。
これもえのきと合うか?と言われると、トマトの味が強すぎて疑問。
11品目は、タコの足を使った料理。
ソースはメキシコのモレソースのような感じで、
かやのみを使った、やや粉っぽい甘めのソース。
タコは柔らかく、とてもいいタコであることが分かるだけに、
このソースで、すべてこのソースの味になっちゃうので、もったいない印象。
前回もタコの足が出たが、どうにもこうにも、
このソースがあまり得意ではなく、醤油で食べたくなってしまう。
ペアリングのジュースは、
ルバーブとリコリスのジュース。
これもタコに合っているかどうか疑問。
12品目のメインディッシュは、
なんと前回の4か月前と同様、蜂の子ご飯(泣)。
見たことある土鍋が出てきた瞬間に、残念な予感はしていたが、
せめて4ヶ月も経ったのでメインくらいは変えて欲しかった・・・。
揚げた蜂の子と蒸した蜂の子の混ぜご飯。
相変わらず、蜂の子のクリーミーな味に、
バラの濃厚な香りが合わず、撃沈。
同じメインだったことで意気消沈し、
すでにMPが取られてたので、もうHPもここで限界w。
場所を移して、ラウンジにてデザート。
デザート1品目は、豆乳を使った甘い豆腐。
酸い葉とさるなしが上に乗っていて、軽い酸味。
シェフが好きなのか、使っている食材が被ることもあり、
デザートも料理と同じような味がして、全体的に単調に感じてしまう。
デザート2品目は、半年発酵させた黒麹のアイスクリーム。
かなりチーズのような強烈な風味がする。
ただ、アイスよりも、何か1つ味を足しているオイルのようなものがあり、
その香りがどうにもこうにも苦手でダメだった・・。
アイスだけが良かったなあ。
最後の小菓子は、かぼちゃの種を使ったアイス餅。
お茶は普通にホワイトティーで、
普通のことが普通に美味しく感じてしまうw。
前回も思ったことだが、料理というより、
きっとメインシェフのトーマスさんの食べるアートなのだと思う。
なので、良いか悪いかは別として、
個人的な好きや嫌いはあっていいと思う(芸術品だから)。
その上で、2回目行ってみて、
私は個人的に相性が良くないなとは思った。正直に。
元々香りや味に敏感で、特定の香りで頭痛くなてしまったりするくらいなので、
「イヌア」の味や香りの多さと相性が悪いのだと思う。
あそびにんには、やっぱりハードクエストだったw。
1つ残念なのは、
4ヶ月前とコースの構成、味、内容がほぼ一緒だったこと。
仮に相性が悪かったとしても、やっぱり新しい世界を見たいから来ている。
5万円近い金額するコースなので、そのワクワクは出して欲しい。
おそらく、一旦「イヌア」クエストはしばらくやらないと思う。
気が向いたら、1年後くらいにまたダンジョン入るかもしれないけど、
でも、しばらくはいいかな。
メインシェフのトーマスさんはいい人だった。
良いか悪いかではなく、あくまで好きか嫌いかなので、またいつか!
■「INUA イヌア」
https://inua.jp/
by meshi-quest
| 2018-10-02 08:00
| 中央・総武線その他