西麻布「伊勢すえよし」へ行く。
ご招待いただき、西麻布の隠れ家割烹「伊勢すえよし」へ。
若大将のご出身である三重県伊勢の地産食材にこだわり、
食事の最初は、先付からスタートではなく、
伊勢神宮に奉納されている日本酒「白鷹」を一口杯でいただくことから始まる。
プライベートがしっかり保たれている贅沢な環境で、
大将から伊勢の話をいっぱい聞きながらいただく伊勢尽くしのコース。
伊勢の鱧の土瓶蒸し、伊勢穴子の白焼き、伊勢のかますの土鍋ご飯、
大将の伊勢愛と、伊勢の食の奥深さを感じるとても美味しい料理だった。
中でもとても驚いたのが、日本食のコースにジビエが出てきたこと。
三重県の猟師さんが捕った紅葉肉(鹿肉)がメインディッシュ。
日本のように、ソースも使わず、基本シンプル、引き算を求められる料理で、
ジビエのような引き算しにくそうな料理が出てきたのは驚きだが、
コースの流れを壊すことなく、
ちゃんと美味しい日本食におけるジビエ料理になってた。
伊勢のことは、ここに来るまでほとんど知らなかったが、
山から海まで、こんなに食材が豊かで、バリエーションあって、
こんなに美味しいとは思わなかった。
伊勢の良さに触れてみたい方は、ぜひ。
■「伊勢すえよし」
http://isesueyoshi.blog.fc2.com/
■今日のカメ
■「伊勢すえよし」
大江戸線・日比谷線「六本木駅」から徒歩15分ほど。西麻布交差点から2分くらい。
ほとんど気づかない小さな看板が道路にあるだけの、ちょっと分かりにくいビルの3階にあります。
■店内の様子
目の前で大将と話ができるカウンター席。プライベートを出来るだけ保てるようになっていて、席数少なめ、この日もカウンターは私たちだけの貸し切り。
■テーブルセット
テーブルセットはこんな感じ。
■伊勢神宮御料酒
先付の前に、大将の御酌によって伊勢神宮に奉納されている「白鷹」を一口。
■「先付」
伊勢海老の茶碗蒸し。
■アップ
すごく上品な茶碗蒸し。ウニも入っています。
■「八寸」
美しいお皿に盛られた八寸。
懐石料理の八寸とは、一辺が八寸(24センチ強)のお皿に盛る、山や海のものを合わせた酒の肴のことを指します。
■アップ
車海老の紹興酒漬け、あまごの白子、伊勢の太刀魚、銀杏、紅芋巾着など。
■梅酒
甘さ控えめの梅酒があったので、ひたすらこれのロックをいただきました。
■「向」
本日の伊勢のお造りです。
■アップ
あわび、白身魚、タコ、刺身こんにゃくなど。
大根が伊勢神宮の鳥居の形になってます!
■「碗」
「大銀杏茸の土瓶蒸し 伊勢の鱧 三景」です。めちゃくちゃいい香りがします。
■アップ
伊勢の山で採れるという、お相撲さんの大銀杏に似た芳醇なキノコが入っています。食べ応えもあり、すごく美味しい。
■「焼」
伊勢穴子の白焼きです。
■「口直」
三重県熊野市で見つかった新種のミカン「新姫(にいひめ)」を使ったシャーベット。
■これが新姫
かぼすのような小さなみかん。
■中はこんな感じ
新姫の見た目通り、かぼすのような爽やかな香りと酸味があるのですが、ビックリするほど酸味のキレが良くて、不思議なみかんでした。
■「強肴」
「みえジビエ 炙り紅葉 鼈甲醤油 檜葉」です。懐石コースでジビエが出たのは初めて!
確実に鹿肉なのですが、すごく和食に合わせた優しい味になっていて、黄身を溶いた鼈甲醤油ととても合ってます。香りづけに、鹿がいた山に生えてる檜の葉を炒ったものが付いてきます。
■「飯」
めちゃくちゃいい香りのする「伊勢かます飯」。
鯛とかよくあるけど、かますがご飯に入っているのも珍しい。
■赤だしと共に
このかますご飯、めちゃくちゃ美味しかったです。かますの旨味も香りも出てて、絶品。何杯でもいけそう。
■「甘」①
スイーツが大好きという大将ならではの「フォンダンかぶせ茶」。
伊勢のかぶせ茶を使った和風フォンダンショコラ。こういう和食屋で、焼物のしっかりとしたスイーツが出てきたのも初めてかも。そして、すごく美味しい。
■「甘」②
最後のスイーツは、南瓜万寿。かぼちゃの旨味が詰まった、甘さ控えめの食べやすいまんじゅう。
■伊勢ブック
大将が実際会ってきた三重の農家さん、漁師さんとの写真や伊勢の紹介が載ったオリジナルの伊勢ブック。
すごく勉強になって、伊勢に興味が出る本。料理待つ間が楽しい。
by meshi-quest
| 2016-11-21 08:07
| 六本木・麻布・赤坂