タイへ行く。⑦ ~蟹玉カレーの聖地・ソンブーンへ~
「プーバッポンカリー」というタイを代表する料理がある。
渡り蟹を、卵とカレーペーストやココナッツミルク等でフワフワに炒めたモノだ。
カレーペーストやチリオイルの辛さと、卵とココナッツミルクの甘味で、
非常にバランス良く、辛すぎず、むしろほんのり甘い。日本人好みだ。
これをアツアツのご飯かけて食べると、たまらない。
この「プーバッポンカリー」という単語を出すと、
食通の方からほぼセットになって出てくるのが、
「ソンブーン」という単語だ。
この素晴らしい蟹玉カレーを最初に作ったことで知られる元祖の店だ。
バンコク中心部からBTSチョンノンシー駅へ行き、徒歩15分ほど。
周りにはあまり目印もなく、ひっそりとした町中にある地元のタイ料理店だ。
とはいえ、超有名店ではあるので、地元の人だけでなく、
観光客も多く見られ、店内は賑わっていた。
早速、お目当ての「プーバッポンカリー」を注文する。
SMLの3サイズがあるが、2名なので2~3人前のMサイズを注文。
店の隣に生け簀があり、大量に渡り蟹が積み上げられていた。
「プーバッポンカリー」は、意外と早く出てきた。
ふと周りを見ると、みんなこれを注文している。
早速、一口食べてみる。
「超うまぁぁぁぁぁーーーーーい!!!」
滅多にメシクエでここまでのコメントを出さないがw、
もっと小さい「ぁ」を重ねて、「!」マークを増やしてもいいくらい、絶品だった。
なんだ、コレ。
1週間、これを食べ続けたい。
むしろこの「プーバッポンカリー」の中に入っていたい。
日本のタイ料理店にも、そこそこのレベルの店であれば、
メニューに、「プーバッポンカリー」がある。
しかし、ここまで美味しい「プーバッポンカリー」にはお目にかかれない。
フワフワ感を出すのに、なかなかの技術がいるというのもあるが、
調味料や素材が違うことも、大きい要因。
特に、この料理に大量に使用するココナッツミルクは、
日本ではミルク自体の輸入が禁止されており(腐りやすいため)、
ココナッツは実のまま輸入して、手間かけて実からミルクを作るか、
缶や粉のミルクを輸入するしかない。
多くの店では、簡単に使える缶や粉のミルクを使用するが、
当然、生のミルクに比べて、コクがなく、味が落ちる。
といった、様々な理由で、なかなか美味い「プーバッポンカリー」に出会えない。
嗚呼、ホント美味しかったなあ・・・。
次、バンコクに行くことがあったら、何はさておき、
まずソンブーンに直行しよう。
そして、この絶品「プーバッポンカリー」を思う存分、食べたい。
■今日のカメ
■『ソンブーン』
BTSチョンノンシー駅から徒歩15分ほど。割と駅から歩きます。
駅周辺もあまり栄えておらず、夜に行きましたが、薄暗く、店まで歩くのがやや心細かったです。とはいえ、トゥクトゥクはぼったくってくるしなあ。ちなみに、夜営業のみ。
■店内の様子
地元のレストランといった感じ。2階にも席があり、席数は多いです。
■超美味「プーバッポンカリー」
これが、元祖ソンブーンの「プーバッポンカリー」です。Mサイズで1200円くらい。
タイの物価から考えれば、少し高めですが、いくら出しても食べる価値あり。
■「プーバッポンカリー」アップ
卵と、カニ身と、ココナッツの甘さに、ほぼよくカレーとチリオイルの辛さが混じっていて、素晴らしいハーモニー。
この写真見ているだけで、思い出してヨダレが出てくる。本当に美味しかった!
■エビのガーリック炒め
『ソンブーン』はシーフードレストランなので、エビ、貝、魚などいろんな海鮮料理があります。
これは、エビのガーリック炒め。
■エビ、アップ
ガーリックのきいた醤油ダレがエビととてもよく合っていました。これもうまい。
■トムヤムクン
タイらしいモノを・・・と思って注文してみましたが、現地の味というか、かなり酸味とハーブが強く、私は苦手でした。
■空芯菜炒め
おそらく、今旅食べたタイ料理の中で、一番辛かったのがコレ。
タイでは、青菜の炒め物はふんだんに唐辛子をいれ、辛くします。辛い者好きのコフジさんが食べれずにいたくらい。
■エビ団子
普通のエビのすり身団子揚げですが、なんか他と違う。エビが詰まっていて、美味しかったなあ!
■イカのから揚げ
揚げ物大好きなので、ついついw。
■パーティーやで!
テーブルいっぱいのご馳走。満腹、満腹。