ご招待いただき、銀座「仏蘭西料理 みつ和」へ行った。
最初に感想を書いてしまうが、とても良かった。
ホントに良いお店だと思った。
常連ではなく初めての客なのに、店内の豪華なカチッとした雰囲気とは違い、
最初からスタッフの皆さんがとても気さくで、親切で、
丁寧でありながらも堅苦しくない接客にとても好感が持てた。
一番最初に、女性の店主がご挨拶に来てくださり、
最後に料理長の川端シェフ自らもご挨拶に来てくださった。
お料理もとても素晴らしかった。
詳細は、「今日のカメ」で写真と共に見ていただきたいと思うが、
日本の食文化や素材を大切にされているようで、
フランス料理なのに、日本料理のコースを食べているようでもあり、
なんというか、
「日本で食べるフランス料理」というものを考えさせられるような料理だった。
「日本だからこそ食べれるフランス料理」と言えるかもしれない。
食後に川端シェフがいらっしゃって、少しお話をさせていただいたのだが、
気さくで、すごくいい方だった。
お店のHPにある川端シェフのブログを読ませていただいたが、
普通こういうブログだと自身のことやお店の宣伝がメインになりそうなのに、
他店で食事をして美味しかった話とか、もっと頑張らなきゃ・・とか、
すごくシェフの人柄が表れるような内容でこれまた好感が持てた。
メニューは毎月変わるとのことで、またぜひ伺いたいと思う。
お店は、銀座の大通りの一等地の商業ビルの地下にあるのだが、
その商業ビルが若い人向けのブランドが入っていたり、
おしゃれカフェが入っていたり、チェーンのレストランが入っていたりして、
みつ和さんが入っているようなイメージがしない場所なので、
超余計なことだが、心配(笑)。
オープンしてまだ1年くらいとのことだったが、
多くの人に愛されるお店になってほしい。
■銀座 みつ和
http://www.mitsuwa-ginza.co.jp/french.html
■今日のカメ
■銀座「仏蘭西料理 みつ和」

東京メトロ銀座駅C8出口からすぐ。商業ビルの地下1階にあります。
■受付の様子

大きな百合の生け花が飾られていて、とてもゴージャスでした。
■店内の様子

オープンしてまだ1年くらいで、あまり積極的な宣伝をしていないのだと思われますが、あまり人はおらず、静かでした。
■個室の様子

シンプルで落ち着いた雰囲気の個室です。和のテイストも取り入れてあり、白い玉砂利や苔の盆栽などが飾られていました。
■テーブル

和柄の梅?桜?の描かれた綺麗なお皿でした。
■ミモザ

ちゃんとフレッシュフルーツを絞って作ってくださったようで、美味しいミモザでした。絞り済みのジュースで作る味と、絞りたてのフルーツで作る味は全然違います。特に柑橘類は。
■1品目:貝柱のお寿司

フランス料理の先付けがお寿司というのは初めてで、驚きました。美味しいお寿司です。
■2品目:前菜の盛り合わせ

和の素材をふんだんに使った前菜です。
お皿は西洋風なのですが、いんげんやら、じゅんさいやら、料理は日本料理のようでもあり、でも食べてみると、ちゃんとフランス料理の味になっているという不思議なお料理。
■前菜盛り合わせのアップ①

右から時計回りに、「冬瓜」「芋茎と鰊」「炙りあおり烏賊梅ピューレ」「隠元カシューナッツ和え」「蒸しあわび肝ヴィレネグレット」「じゅんさい土佐酢ジュレ」。
どれも繊細な優しい味になっていて、すごく美味しかったです。特にあわびの肝のソースが最高。
■前菜盛り合わせのアップ②

一口ヴィシソワーズです。これ、とても美味しく出来ていました。
■スープを追加(笑)

スープ好きなもので、先ほどの一口では足りず、ヴィシソワーズを追加でいただきました。
ヴィシソワーズ自体は薄めに出来ていて、上のコンソメジュレを混ぜて食べると、ちょうど良い味になるように出来ています。
■自家製パン

お店で焼いているシャンピニオンです。これも良く焼けています。外はカリッとしていて、中は日本人が食べやすいように、固すぎず、フワッとしています。何よりも小麦の香りがすごくいい。隣はバター。
■3品目:フォアグラと無花果のコンポート

かなり香り良く、甘味の強い無花果だったので、フォアグラと合うのか心配でしたが、これがすごく良く合って、美味しいです。
最初に口の中に無花果の香りと甘さが来るのですが、すぐにスッと消えて、その後からチーズのように濃厚なフォアグラが来て、味がぶつかりません。
■マスカットワイン

無花果の料理に合うようにソムリエさんがチョイスしてくださったワイン。マスカットから出来ているようで、すごく香りがよく、デザートワインのように甘みも強いですが、無花果の香りと調和され、けんかしないのが不思議。よく合ってます。
■4品目:穴子豆腐椀

これも出汁がきいていて、でも、くどくなくさっぱりしていてすごく美味しいです。フランス料理っぽくない(笑)。
■5品目:舌平目の網焼き パプリカとライムのコンフィ

これもとても美味しかったです。クリーミーで、かつ、華やかな香りのするソースと舌平目がとても合ってました。
■白ワイン

舌平目に合うようにチョイスしてくださった白ワイン。私があまりワインを好まないのを知って、ソムリエさんが飲みやすいものを選んでくださいました。このワイン、ワイン臭くないというか(笑)、キレが良くて、水を飲んでいるような飲みやすさがあります。名前は忘れてしまったんですが・・・。
■6品目:「子羊のココット焼き シトロンタイムでアンフュゼしたジュと」と
「和牛フィレのグリル 金胡麻をまぶし三河味醂の溜まり醤油ソースで」

右が和牛、左が子羊です。これもとても上手に肉に火が入っていて、ジューシーでとても美味しかったです。皿の上の白いソースは、ニンニクソースです。
■鮎ご飯

フランス料理でまさかの土鍋、まさかの鮎ご飯登場です(笑)。
■7品目:鮎ご飯、味噌汁、香の物

鮎はあまり好きではないのですが、これは美味しく出来ていました。赤だしの味噌汁も美味しいし、おしんこも美味しい。なんだろ、フランス料理のはずなのに(笑)。
■南部鉄器とほうじ茶

土鍋も鮎ご飯も登場してるので、もう驚きませんが(笑)、南部鉄器で香りの良い美味しいほうじ茶が出てきました。
■ワゴンデザート①

食後にワゴンデザートが来ました。クリームブリュレやババロアなど好きなものを好きなだけ選べます。
■ワゴンデザート②

こちらはレアチーズケーキや焼き菓子など。
■4品もらいました。

私はこの4つを選びました。
■パンナコッタ

甘さ控えめで、食べやすいパンナコッタです。
■メロンのジュレ

すごく良い香りのするメロンジュレ。これも甘さ控えめで食べやすかったです。
■レアチーズケーキ

これも甘さ控えめでイイ感じ。
■クリームブリュレ

注文を受けてから焼きを入れるクリームブリュレ。クリームブリュレは甘くなりがちで、甘すぎると砂糖を食べているようで飽きちゃうんですが、ここのは甘さ控えめで、バニラの香りも良く、超美味しいです。今まで食べた中で一番美味しかったかも。
■アールグレイ

カップに松っぽいものや岩っぽいものが描かれていて、フランス料理の最後の飲み物とは思えない感じが、すごく好きです(笑)。
■料理長 川端清生シェフ

とても気さくで、素敵なシェフでした。