ふと、母校に帰る ①
ここに再び戻ってくるとは思わなかった。
何か用事やイベントがあったら来るかもしれなかったが、「ふと行ってみる」なんてことを私がすると思わなかった。
きっと、そういう気分だったのだろう。
母校である国際基督教大学(ICU)は、私が卒業した後に新校舎を増築したり、大きなリニューアルをしたと、人伝いで聞いた。
久しぶりに行った母校は、まるで見知らぬ人の家の庭に入ってしまったかのような他人感・違和感があったり、それでいて、たまに妙に懐かしく感じることもあった。
なんとも不思議な感覚だった。
校舎の目の前に広がる芝生の小山に寝転んだ。
通称、「バカ山」。近所のピザ屋の宅配も「キリ大のバカ山まで」で届いてしまうくらい有名だ。名前の由来は、学生がバカみたいに気持ちよさそうに寝転んでいるから、など様々な説がある。
あまりにも気持ちよかったので、ゴロゴロと転がってみた。
ここへ来る前日、雨が降っていたので、ちょっと芝が湿っていたけど、全く気にならなかった。
服にバカ毛(ICU通称。バカ山の毛、つまり「芝」)が付いてても、払わなかった。
実に、20年ぶりくらいにキャッチボールをした。
服が泥だらけになっても、どうでもよかった。
一生懸命投げすぎて、腕がつっていたけど、楽しかった。
ただただ、風が気持ちよかった。
■今日のカメ
◆滑走路
正門を入ると、ひたすらストレートの並木道が続きます。通称、滑走路。その昔、本当にここで飛行機を走らせていたそうです。
ちなみに、歩いて校舎が見えてくるところまで、ゆうに15分くらいはあります。
◆チャペル
滑走路の突き当たりは大きなロータリーとチャペルになります。
卒業式もここでした。国際基督教大学では、アメリカスタイルのマントと学帽で卒業式を行い、最後にみんなで帽子を空に向かって投げたのが、すごく思い出に残ってます。
◆本校舎
校舎の前の通称「花道」を通って、教室に向かいます。校舎に向かって、左がバカ山、右がアホ山。
◆晴天
すごくすごく晴れていた日でした。
家族連れやピクニックをしている人までいました。
◆たけのこ
都内でここまで自然に囲まれた大学はないんじゃないでしょうか。ホント自然豊かな良い大学です。たけのこもそこら中に生えてます。