温かな家族と温かな結婚式
この春の良き日に、会社の先輩の結婚式があり、式にご招待いただいた。
新郎はこの日を誰よりも楽しみにしていたかのように、終始笑顔で、みんなに「ありがとう」と声をかけていた。
会社でも見せてくれる、いつもの元気いっぱいの先輩スマイルだった。
私が入社当時、ソフトウェア事業部というゲームを作る部署におり、先輩は営業部という弊社商品を売る部署にいたので、実は、直接一緒に仕事をしたことは一度もないのだが、ちょくちょく会社の同僚と共にご飯食べに行ったり、飲みに行ったり、廊下ですれ違っても必ず声をかけてくれたりと、他部署であっても分け隔てなく親切にしていただいた。
先輩はすごく何事にもポジティブで、少なくとも私の記憶ではこの人から悲観的な話を聞いたことがない。
もちろん仕事のグチを言い合ったりすることはあるが、最後には「よし、頑張ろうぜ!」とみんなを励ましていた。
人と接するのが、すごく好きだった。多くの人が集まる輪に入るのもうまかった。
人と話したり、笑ったり、時に言い合ったり、それでも「人」が大好きだった。
また、すごく人に気を遣い、自分が楽しむよりも前に、常に周りが楽しんでいるかどうかを優先していた。
本人に言うと照れてしまうと思うので言ってなかったが、実は常々、すごいなぁ、と感心をしていた。
基本マイナスから発想が始まり、みんなでワイワイ楽しくを苦手とし、人生、自分の楽しいことを突き進んできた私としては、この真逆に存在する先輩が不思議で仕方がなかった。
先輩の家族構成は、結婚式に出席して初めて知ったのだが、お父様、お母様、弟さんの4人で、みんな明るく、元気で、誰にも気さくに声をかけてくださり、とてもフレンドリーだった。
特にお父様は私たちの席に来て昔話をしてくれたり、親族挨拶でみんなと一緒に歌をうたったり、とても素朴で、良い方だった。
親戚の方も出席されていたが、これまたすごく元気で、式の最中も笑いのたえない人々だった。
そうか。
これだったのか!
私は、家族を知らない。
かなり子供の時に、父親の記憶はなくなって、一人っ子なので、母一人子一人、そのママも数年前に亡くなってしまった。
なので、大勢に囲まれることに慣れていない。
たまに、何かのイベントで大勢で仲良くご飯を食べたり、寝泊りすることがあっても、傍からは普通に見えるが、実は、すごいプレッシャーと居場所ない感に覆われて、結構緊張してたりする。
少数人数が当たり前になっているので、何かあっても逃げ場を探せるよう、まずマイナス発想から考えてしまうし、行動を決める指針も「自分がどうか」が重要なファクターになっていたりする。
未だに家族がどういうもので、お父さんはどういう会話をして、どういう役割を果たすものなのか分からないが、結婚式に出席をして、【家族】の模範を見て、ちょっといいなぁ、と思った。
うらやましいついでに、帰りがけにお父様に「今度遊びに行かせていただいてもいいですか?」と聞いてみた。
満面の笑みを浮かべて、握手をしながら、「おお!いつでも来い、来い!待ってるぞぉ!」
すごくうれしかった。
■今日のカメ
■今回の結婚式の衣装
胸元がかなり深くあいてて、丈がくるぶしまである、ピンクのAラインドレスに、サンゴをイメージさせるピンクやオレンジの石がちりばめられた大きなネックレスをつけました。側頭部の耳の下辺りに大きな牡丹のような花飾りを指し、メイクはアイラインをキツメに入れて、ちょっと70年代風にしました。
一応・・・、テーマは人魚だったんですが、これからディナーショー行きます風なシャンソン歌手みたいになってます(笑)。
■新郎&新婦
新郎新婦から近い位置だったので、よく見れました。
素敵でした。末永く、お幸せに!
■ケーキ入刀
結婚式のメインイベント、ケーキ入刀。この後、後ろのカーテンが一斉に開いて、29階の絶景が見えるという演出がありました。
■お色直し
お色直しで、ウェディングドレスから一転して、和装に。
最近の結婚式は皆さん洋装が多いので、和装は新鮮ですごく良かったです。
■余興
結婚式から裸族登場。長州力軍団(笑)。
ええ、もちろん、新郎のスクエニ側の余興タイムです。
■踊ってます
謎の裸族に囲まれて、新郎もセンターで踊ってます。
■親族ご挨拶
今までいくつも結婚式に出ていましたが、こんなに素直でみんなの心を捉えた親族代表お父様スピーチは初めてでした。