お引越し。(4) ~ 蒲田撤退 ~

11月下旬。
いよいよ引越し当日となった。

会社から帰って毎日のように、いるモノといらないモノの仕分けをして、持ってくモノをダンボールに詰めて、大量のゴミを捨てて・・・そんな日々を何週も送って、やっとこの日が来た。

とにかく「捨てる」。
今回はこれがテーマの引越しだった。

実家にたまっていた長年の歴史を処分し、押入れというタイムカプセルに入っていた想い出も思い切って捨てた。
家具も家電もかなりガタが来ていたので、心機一転買い替えをするつもりで、ほとんど処分した。

間に合わなくて、土日は毎週のように親友に来てもらい、引越し当日までダンボール詰めを行っていたが、なんとか引越し準備が完了した。

今回の引越しは、色々と探した結果、アリさん引越しセンターにお願いをすることになった。
社内で最近引越しをした同僚がアリさんを誉めていたので、アリさんにした。

安い、安心、丁寧はどの引越し屋さんもうたっているが、アリさんの最大のウリは、引越しを行う人が、全員自社社員というところだ。
アルバイトを使っていないので、人としての安心も保障します、丁寧に作業します、というのだ。

確かに、すごく丁寧に作業をしてくださったし、そしてなんと言っても、すごく安くすんだ。
家の規模や内容にもよるとは思うが、うちなんて、数万円ですんだ。
ダンボールもいっぱいくれたし、色々と手伝ってくれたし、雛人形をトランクルームへ預けることになっていたのだが、それも新居への移動途中で快く立ち寄ってくれた。ありがたいことだ。



さてさて、引越しの話に戻す。
14:00にアリさんが家にやってきた。

最初に引越し作業の内容説明を受け、作業が開始されたのだが、引越しはホントあっと言う間だった。
力ある引越し屋さんが、ダンボール2箱、3箱当たり前で、怒涛のように上から下へ運ぶ。
冷蔵庫もいとも簡単に前へ動き始め、階段を下り、トラックの中へと入っていった。
今回持っていくものと言えば、ダンボール約20箱と、冷蔵庫と、ガスヒーターくらいなので、トラックへの荷詰めは一瞬で終わった。

山のように積みあがっていたダンボールが一瞬にして消えた。
二人とも痩せている若いお兄ちゃんだったのに、なんともすげー力持ちだ。
引越し屋さんが好きという友達が昔いたが、分からんでもない気がした。

残りは、廃棄処分となる大型家電や家具の運び出し。
持って行く冷蔵庫とガスヒーター以外はほぼ捨てるので、アリお兄ちゃん(アリさん引越しセンターのお兄ちゃんの略)二人がかりでベッドやらタンスやらを下におろす作業が始まった。

ほとんどは原型もしくは分解で外に運び出せたのだが、ママの部屋にあった和ダンスだけは、原型も無理、分解もできずで、玄関で立ち往生になってしまった。

結局、引越し屋さんと相談して、和ダンスを部屋の中で解体して、外に運び出すことになった。

どう解体するのだろう・・・と思って見ていたら、床に大きな布をしいて、その上にタンスを乗せ、まずはタンスの扉を開く限界以上に力強く折り曲げ、「バキィィィィ!!!」っと一折。

プロレス風に言うと、腕折りとでもいうのでしょうか。
これ以上、曲がんないよ!という限界を超えて力を加え、へし折る、そんな感じだ。
これが効果抜群で、かなり頑丈そうな和ダンスの扉二枚が、金具もろともいとも簡単にへし折れた。

現在タンスは、扉がなくなり、大きな木箱になっている。
次に、アリお兄ちゃんは木箱の後ろに回って、板を蹴破った。

現在タンスは、空洞の大きな木枠になっている。
すると、木枠に斜めに力をかけて、長方形の木枠がひし形になり、そのまま一気に崩れていった。

これが、和ダンスがいとも簡単に解体されるまで、である。
こういった技術も、色々な引越し作業を通して、現場で学んだそうだ。
長方形は、後ろの板さえなくなれば、斜めの圧力に弱い、私もタンスを壊すことがあったら、この知恵を拝借しようと思う。

こうして、すべての撤退作業が終了した。
廃棄処分の運び出しも含め、2時間弱。

生まれも育ちも蒲田っ子の私が、とうとう本当に蒲田を離れることになった。
もう駅でユザワヤを見ることもない。
美味しい南蛮カレーを食べることもできない。
JRのホームで「蒲田行進曲」を聴くこともない。
いざ離れるとなると、感慨深いものがある。

中学から私立に行ったので、地元の友達とはほとんど疎遠だが、蒲田という町自体には非常に愛着がある。

元・蒲田住民代表として、ホントに蒲田は住み良く、良い町であることを伝えたい。

さようなら、蒲田。
そして、ありがとう。









■今日のカメ


■歩き出す冷蔵庫
お引越し。(4) ~ 蒲田撤退 ~ _f0232060_11493137.jpg冷蔵庫が部屋の真ん中にある異様な光景。
冷蔵庫って、動かす人が動かせば、簡単に動くんですね。



■運び出される幸福の木
お引越し。(4) ~ 蒲田撤退 ~ _f0232060_1150381.jpg成沢家自慢の一品に2メートルを超える高さの幸福の木があります。

買ってきた時は、もっと背が小さかったのに、ママが育てて大きくしました。これは 大事に新居に持って行きます。


■和ダンス
お引越し。(4) ~ 蒲田撤退 ~ _f0232060_11502311.jpg着物が入っていた和ダンス。これが2つありました。



■和ダンス解体作業
お引越し。(4) ~ 蒲田撤退 ~ _f0232060_11504543.jpgちょうど今、腕をへし折られて、木箱と化したタンスの後ろの板をアリさんが蹴破っ ているところです。




■そして、なにもなくなった。
お引越し。(4) ~ 蒲田撤退 ~ _f0232060_11511117.jpg何もなくなった自分の部屋。
モノがなくなると、一気に広く見え、十数年お世話になった家だけに淋しくもあ り・・・・。




■廃棄処分の山
お引越し。(4) ~ 蒲田撤退 ~ _f0232060_11513526.jpg当日手伝いに来てくれたK嬢と、うちの廃棄処分品の山。

通常こんなに捨てることはほとんどないそうで、トラックに乗らないので、別のトラ ックが引き取りにくることに。
by meshi-quest | 2004-12-10 11:47
プロフィール
ゲームプロデューサー
成沢 理恵
「ドラゴンクエスト」や「ファイナルファンタジー」シリーズで知られる㈱スクウェア・エニックスを経て、 現在、ちゅらっぷす株式会社取締役、兼、ゲームプロデューサー。

ヒマさえあれば、国内、海外を食べ歩き、遊び歩く、生粋の遊び人。

その経験は、ゲームづくりにも活かされている、はず……。
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