入院に必要なもの。
読者の方々から色々とメールをいただきまして、ありがとうございます。
いただきましたメールは全部読ませていただいております。
本当に感謝・感謝でございます。
入院には何が必要か?
初入院だったので、かなり途方にくれた。
看護婦さんが親切に「入院に必要なものリスト」をくれたが、きっとここには書いていない「オレ様のみ必要グッズ」があるはずだ、と思っていた。
そして、意外とそういうオレのみグッズが不自由な入院生活では大きな役割を果たしてくれたりするものなのだ。
こんなとき母がいてくれたらなぁ・・・と何度も思った。
「相当悪いので、入院」という重圧を背負いながら、入院グッズを自分で揃えている様は本当につらかった。
生まれて初めてショッピングがつまらないと思った。
独りになってつらいのは、掃除、洗濯、家の更新、親戚との折衝・・・とかではなく、一番は「病気になったとき」なのだ。
一番最初に入院グッズとして頭に浮かんだのは、実は「枕」だった。
これはバリ島に行ったときに買って来て以来、ずっと家で使っている「太陽の枕」(前前回コラムにて掲載)を病院に持ち込むことにした。
寂しい病院生活では、少しでも華やかな方がええ。多少、派手すぎるくらいでも・・。
あとは、バスタオル。
病院にはにつかわないが、真っ赤なバスタオルを持ち込んで、かけぶとんの上にかけてみた。
真っ白の病室に原色が入り、にぎやかになった。おかげで、ちょっとは病室っぽくなくなった。
それからユニクロに行って、カーキ色のジャージを買った。パジャマ代わりだ。
次に、100円ショップに行って、洗面器、紙コップ、割り箸、ストローなど生活用品を買い込んだ。
リストには「自前の箸を」と書いてあったが、食事毎に点滴とかで不自由な状態で洗いに行くのは大変だし、衛生的にも不安があったので、割り箸にした。割り箸100膳で100円。こんなにグッズを買っても、合計1000円以下。 100円ショップはイイなぁ!
入院グッズは100円ショップで揃えることをお勧めする。
その他、お茶のティーバッグ、お菓子、ジュース、ふりかけ(これ重要)、マヨネーズ(オレのみグッズ)、しょうゆなどを買った。もちろん、 100円ショップだ。
今思うと、入院がイヤだった割には、相当準備万端の品揃えだったような気がする。
当の本人は入院経験はないが、おじいちゃん、おばあちゃん、ママの入院に付き添っていた経験が活かされたと思う。
あと、個人的にお勧めなのは、100円ショップで売っている色々な色の「ふきん」(3 枚セットとかで売ってます)。
これは普通にふきんとしても使えるが、病室備え付けのサイドテーブルの上にひいたり、引き出しの中にひいたりしても使える。
ちょっと見た目にも華やかになるし、病院の引き出しに直に物を入れるのはちょっと・・・新聞ひくのももちょっとなぁ・・・という方にお勧めである。
最後に、スーパーのイトーヨーカ堂に行って、ハンドクリーム、抗菌ウォッシュティッシュ(少し高めでも「抗菌」の方がいいです)などを揃えた。
問題は、通信手段。
入院当日の朝まで迷っていたのが、「携帯」だった。
私は実は入院するまでPHSだった。
厳密に言うと、「入院する当日の朝まで」である。
私は、自分のPHSが気に入っていた。
スケルトンブルーで着信が来ると、電話全体が光って、おもちゃのようだった。
カラーでもないし、メールも使えないし、電話かけるだけのPHSであったが、KDDIさんの広告で松本人志さんが言っているように「話せりゃええやん、電話やし」。そんな感じであった。
が、入院にあたって、友達や仕事で連絡を取る手段として、どうしてもメールが必要になった。
そこで、思い切って、入院当日に手続きを行い、携帯に買い換えることにした。
これは大正解だった。
病院でも、私の仕事のことを考慮してくださり、また入院患者さんの中に現在、携帯で誤動作を起こすようなペースメーカー機器をつけている方はいないということもあり、時間を決めて携帯の使用を許可してくださった。
きっと「物事すべてルールどおり」の大病院ではそうはいかなかっただろう。
携帯の使用に関して、相談をしたとき、ある看護婦さんの言葉が印象的だった。
「携帯の電波が医療機器に影響を及ぼすことは事実だが、ある一定の距離を離すと電波の影響を受けないのも事実です。なんでもかんでもやみくもに携帯に反対するのは、私としてはどうかと思っています。患者さんだって、ライフスタイルがあるわけだし、仕事のこともあるでしょう。ルールを設ければいいと思っています。お互いに気持ちよく生活ができるよう。私が院長に相談してみます。」と。
変な感想に聞こえるかもしれないが、素直に「立派だなぁ・・・」と思った。
ダメと言われているからダメなのではなく、ちゃんと一患者の意見を面倒がらずに聞いてくれる。
ハッキリ言って、こんな小娘の携帯の許可問題ないなんて、この看護婦さんにとっては面倒な問題であり、解決したところで何のメリットもないはずだ。でも、ちゃんと聞いて、対応してくれた。すごく感動した。
おかげで、仕事のやりとりをメールでやったり、写真を撮って自分の状況を伝えることができた。
というのも、「伝染性単核球症」という病気のせいで、リンパ腺がはれ、のどの扁桃腺も腫れ、水を飲むのも困難なくらいになっていたのだ。しゃべるなんて、できやしない。もってのほかだった。
こうして、入院グッズが一通り揃い、私の入院生活が始まった。
入院してからは、すぐに私のおじいちゃん、友達や知人が駆けつけてきてくれた。
メールや手紙もいっぱいもらった。いつになくヘコんでいる私に、励ましや楽しい会話をしてくれた。あまりしゃべれないので、聞く専門になっていたが、会いに来てくれることが嬉しかった。
患者にとって、これが「一番大切な入院グッズ」なのかもしれない。
■今日のカメ
◆お花をいただきました。
入院しているとココロが寂しくなるもので、お花はすごく嬉しいアイテムです。華やかで。患者さんの気持ちが分かりました。
◆DVDプレーヤー
入院している時にDVDプレーヤーをいただきました。
点滴中、手がふさがっていて何もすることがないとき、よくこれで映画を見て過ごしていました。
「ハリーポッターと賢者の石」は入院中にDVDで初めてみました(笑)。あ、「ロード・オブ・ザ・リング」もだ。
古山さん、ありがとうございました。この場を借りまして、改めてお礼申し上げます。
◆配線ジャングル
携帯充電、DVDプレーヤー、デジカメ・・と私の病室のコンセントはタコ足配線でも間に合わないくらいになっておりました(笑)。ホントに患者か?