従姉妹に誘ってもらって（満月のおまじない効果♩）、浅草で公演中の平成中村座の歌舞伎を見てきました！

演目は
「法界坊(ほうかいぼう)」
(隅田川続梯…すみだがわごにちのおもかげ)

劇作家・串田和美の演出ということで、台詞は現代語中心でしたが無理がなく、演出の大胆さを十分に楽しめました。

若き日の勘三郎（当時の勘九郎）が、寺山修司の天井桟敷や、唐十郎の赤テントの芝居に衝撃を受け、
「いつかは歌舞伎でもあんなびっくりする仕掛けをやってみたい」
と思った、という話を聞いたことがありますが、まさに夢を叶え、さらにバージョンアップさせているな〜と胸が熱くなりました。

原作は江戸時代。桜の季節の浅草を舞台にした作品を、2012年の浅草で同じ桜の季節に見る趣向の面白さ。

大量の花吹雪が舞い散った芝居小屋を出ると、本当の桜の花が降りかかって…
虚構と現実がないまぜになる感覚にクラクラしました。

まるで後で酔いが回るお酒のようなお芝居！
歌舞伎は難しそう…
と思っている人にこそ観て欲しい演目です！！

さとうめぐみ