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110406 二十四節気の着物コーディネート⑤清明
昨日は立春から数えて5つ目の二十四節気「清明」でした。
桜満開、春爛漫、全身桜のコーディネートをお届けします♪

着物では防寒のために羽織やコートを着なくてすむ姿のことを「帯つき(姿)」といいます。ちょうど「清明」のころから気温が上がってくるので、街に「帯つき」姿の着物美人が増えてくるころ。こんな気候にあわせた装いのルールを「羽織は紅葉とともに着て、桜とともに脱ぐ」という粋な言葉で伝えています。絹などの自然素材から作られる着物はどこまでいっても地球と調和していく素敵な衣装だな~、と改めて思います。
「清明」のころの行われた行事のひとつに「踏青(とうせい)」があります。中国の古い行事が日本に伝わったもので、春の野に出て青草を踏んで遊ぶ、というなんとものどかなもの。重い上着を脱ぐ季節の喜びを味わえる行事だったのでしょうね。
この「踏青(とうせい)」に漢文の返り点(レ点)を打てば「青鞜(せいとう)」。明治の女傑、平塚らいてうが立ち上げた女性解放の雑誌の名前になります。「青鞜」の命名は、当時のヨーロッパで知的な女性達が青い靴下を好んで履き「ブルーストッキング」と呼ばれたことに由来してつけられた、というのが定説ですが、人目を気にせず自分の意思で選んだものを履き時代を闊歩しましょう、というウーマンリブ運動を紹介する雑誌の思想の根底に、「春の野の青草を踏んで遊ぶ」という古事の影響があったのかもしれない、と想像するのも楽しいものです。過激といわれる人ほど、童(おさなご)のような純粋無垢な気持ちを持っているもの、わたしもいつもそうでありたいと思っています。

そんな「自由に踏み出す」モダンガールの先輩から力をもらって、その時代の長襦袢で作った超派手な「帯」をメインにコーディネートしてみました。鳥の種類は謎ですが、堂々と羽ばたいているところが素敵です。「帯つき」の装いの楽しさはなんといっても「帯」。「帯に派手なし」と言われ、いくつになっても帯は派手なものを〆ていいことになっているのです♪
着物も帯も「柄」いっぱいなので、コーディネートのコツは両方に使われてある色の中で一番面積の少ない色でつなぐこと。この場合は、鮮やかな緑色です。

着物の柄の中にある、桜の葉っぱの色と謎の鳥の中にある緑色をとって、帯揚げを緑色にしました。こうすることで桜色の着物に横一文字緑が入り、季節を少しだけ先取りした「葉桜」の趣を演出することができます。

半襟にも桜で、満開の桜を表現。よく見ると渦巻きが刺繍されているので、「花吹雪の半襟」と名づけて楽しんでいます。手帳セラピーをはじめると巻き起こる「ハッピートルネード」はこの半襟からイメージした言葉です。

そして胸元には懐紙の代わりに名刺を入れた懐紙入れを忍ばせて。平塚らいてうのように前に進む女性のイメージで。塩瀬地に桜の刺繍がされたこの懐紙入れは、大戸骨董市で見つけました。この名刺入れをたくさんの人にみていただけるよう、お仕事も広げていこうと思いを新たに購入しました。

そして、実は今回のコーディネートのポイントの謎の鳥が染められた帯は、大のお気に入りで着物雑誌『キモノ・ミオ』(2003年10月発売)の特集「街で見つけたキモノ美人」の取材を受けたときにも撫子柄の単の着物に合わせて着用しています。どこかでこの雑誌を見つけたらページをめくってみてくださいね。7年前のさとうめぐみが載ってます。顔が今と違いすぎるのはご愛嬌。人間は誰でも磨けば光るとご確認いただけます(笑)
あの時はただのアンティーク着物コレクターでしたが、今はキモノコンシェルジュとしてもお仕事させていただいている…「着物で仕事をする」という「想いを貫く」ことができたから今がある、着物からたくさんのエネルギーをもらっているんだな~ありがたいな~と思います。装うことで生まれるエネルギーの循環に感謝です
着物……縮緬地桜色に七宝つなぎ・桜柄着物
帯…… 縮緬鳥柄染め帯(長襦袢地の仕立て直し)
半襟……縮緬地 桜刺繍
小物…… 塩瀬地懐紙入れ・桜刺繍 縮緬細工の桜袋物
桜満開、春爛漫、全身桜のコーディネートをお届けします♪

着物では防寒のために羽織やコートを着なくてすむ姿のことを「帯つき(姿)」といいます。ちょうど「清明」のころから気温が上がってくるので、街に「帯つき」姿の着物美人が増えてくるころ。こんな気候にあわせた装いのルールを「羽織は紅葉とともに着て、桜とともに脱ぐ」という粋な言葉で伝えています。絹などの自然素材から作られる着物はどこまでいっても地球と調和していく素敵な衣装だな~、と改めて思います。
「清明」のころの行われた行事のひとつに「踏青(とうせい)」があります。中国の古い行事が日本に伝わったもので、春の野に出て青草を踏んで遊ぶ、というなんとものどかなもの。重い上着を脱ぐ季節の喜びを味わえる行事だったのでしょうね。
この「踏青(とうせい)」に漢文の返り点(レ点)を打てば「青鞜(せいとう)」。明治の女傑、平塚らいてうが立ち上げた女性解放の雑誌の名前になります。「青鞜」の命名は、当時のヨーロッパで知的な女性達が青い靴下を好んで履き「ブルーストッキング」と呼ばれたことに由来してつけられた、というのが定説ですが、人目を気にせず自分の意思で選んだものを履き時代を闊歩しましょう、というウーマンリブ運動を紹介する雑誌の思想の根底に、「春の野の青草を踏んで遊ぶ」という古事の影響があったのかもしれない、と想像するのも楽しいものです。過激といわれる人ほど、童(おさなご)のような純粋無垢な気持ちを持っているもの、わたしもいつもそうでありたいと思っています。

そんな「自由に踏み出す」モダンガールの先輩から力をもらって、その時代の長襦袢で作った超派手な「帯」をメインにコーディネートしてみました。鳥の種類は謎ですが、堂々と羽ばたいているところが素敵です。「帯つき」の装いの楽しさはなんといっても「帯」。「帯に派手なし」と言われ、いくつになっても帯は派手なものを〆ていいことになっているのです♪
着物も帯も「柄」いっぱいなので、コーディネートのコツは両方に使われてある色の中で一番面積の少ない色でつなぐこと。この場合は、鮮やかな緑色です。

着物の柄の中にある、桜の葉っぱの色と謎の鳥の中にある緑色をとって、帯揚げを緑色にしました。こうすることで桜色の着物に横一文字緑が入り、季節を少しだけ先取りした「葉桜」の趣を演出することができます。

半襟にも桜で、満開の桜を表現。よく見ると渦巻きが刺繍されているので、「花吹雪の半襟」と名づけて楽しんでいます。手帳セラピーをはじめると巻き起こる「ハッピートルネード」はこの半襟からイメージした言葉です。

そして胸元には懐紙の代わりに名刺を入れた懐紙入れを忍ばせて。平塚らいてうのように前に進む女性のイメージで。塩瀬地に桜の刺繍がされたこの懐紙入れは、大戸骨董市で見つけました。この名刺入れをたくさんの人にみていただけるよう、お仕事も広げていこうと思いを新たに購入しました。

そして、実は今回のコーディネートのポイントの謎の鳥が染められた帯は、大のお気に入りで着物雑誌『キモノ・ミオ』(2003年10月発売)の特集「街で見つけたキモノ美人」の取材を受けたときにも撫子柄の単の着物に合わせて着用しています。どこかでこの雑誌を見つけたらページをめくってみてくださいね。7年前のさとうめぐみが載ってます。顔が今と違いすぎるのはご愛嬌。人間は誰でも磨けば光るとご確認いただけます(笑)
あの時はただのアンティーク着物コレクターでしたが、今はキモノコンシェルジュとしてもお仕事させていただいている…「着物で仕事をする」という「想いを貫く」ことができたから今がある、着物からたくさんのエネルギーをもらっているんだな~ありがたいな~と思います。装うことで生まれるエネルギーの循環に感謝です





by migumeutosa
| 2011-04-06 11:07
| 着物
|
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Comments(2)

めぐみ先生、地震大丈夫でしたか?
夜遅くて、怖かったですよね。
ご実家も心配です。
夜遅くて、怖かったですよね。
ご実家も心配です。
0
さんたさん
地震、揺れましたが大丈夫でした。田舎は停電のようで連絡がつきません…。山形は震度4だったようです。
地震、揺れましたが大丈夫でした。田舎は停電のようで連絡がつきません…。山形は震度4だったようです。
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