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100204 二十四節気①立春の着物コーディネート(アーカイブ)
今日は立春。暦の上での四季のスタート、風水では「再生」「新しい運気のスタート」の日です。「立春」は太陽の高さが最も低くなる「冬至」最も高くなる「夏至」その間にある「春分」「秋分」という四つ=「二至二分(にしにぶん)」を基準として24に分けた「二十四節気(にじゅうしせっき)」の最初の節気です。
一年365日を24等分にしているため、だいたい15日おきにやってくるこの「二十四節気」を意識すると、春夏秋冬のなかの微妙な季節の変化を感じることができるようになるので、ぜひ皆さんに親しんでもらいたいな~と思います。
「二十四節気」を身近かに感じてもらうアプローチとして考えたのがこの「二十四節気の着物コーディネート」。今年もワクワクでコーディネートをアップしていきますのでお楽しみに!

今回のテーマは「立春大吉(りっしゅんだいきち)」。一年の始まりを祝うコーディネートです。
鶯色の綸子地に描かれているのは「梅」と「万年青(おもと)」という植物。
「梅」は厳しい冬を耐え百花に先駆けて咲くので別名「春告草(はるつげぐさ)」と呼ばれています。また読みの音から「産め」に通じるため、繁栄を象徴する花としても好まれています。
「万年青」は盆栽好きな方はご存知かもしれませんが、一般的にはあまりなじみがなくなってしまった植物の一種で、漢字があらわす通り「万年」「青」なので松などと同じく常緑の植物として縁起がいいとされてきました。
明治時代はこの「万年青」の植木の品評会が盛んに行われ、株や金の取引のように相場がどんどん上がり、「万年青成金」まで登場したという歴史があります。たしか森鴎外の「雁(がん)」という小説の主人公、囲われ者のお玉さんの旦那がその「万年青成金」で、自分の毎月のお手当てと「万年青」の盆栽一鉢がそう変わらない値段だと知ってやるせない思いになるという場面があったような気がします。

この着物の面白さは、地色が「鶯色」というところです。そう、「梅に鶯」!鶯という鳥を描かずに一枚の着物に季節の取り合わせをしっかり表現している奥ゆかしさと洒落心に脱帽です。
また、写真には写っていませんが八掛も「鶯色」なので、この着物を誂えた人はそのことを承知の上で洒落心を重ねたのだと思います。

帯は黒の塩瀬地に「竹」「椿」「猫柳」そして「白梅」が刺繍されたもの。猫柳のふわふわ感が春を感じさせます。お太鼓に結んだ帯の垂れの部分にも「白梅」の一枝が刺繍されていて一枚の構図として完成された印象を受けます。「白梅」にちなんで、帯締めと帯揚は白にして統一感を出してみました。

帯留は陶器製の「鈴」柄。鈴の音にかけて「今年もよく鳴りますように」…「今年も良くなりますように」の想いを込めて。

半襟は真紅の縮緬に南天ほか植物の刺繍が施されたもの。「南天」は「難を転じる」の語呂合わせで縁起物として好まれてきました。この時期に使えば「一年の災難よけ」になるし、縁起物としての意味を重視すれば一年中使えるモチーフなので、「菊」や「紅葉」と一緒に刺繍されているわけです。

この半襟を選んだもうひとつの理由が、この半襟の地色の真紅から「紅梅」を連想して、帯の「白梅」と対にしてみようと思ったからでした。着物のコーディネートは季節の花の色を差し色にもってくると不思議なくらいに収まりが良くなるのです。

バックに一足早く桜の柄を取り入れると思わず「♪梅は咲いたか 桜はまだかいな~」とお座敷唄が口をついて出てきそう…まさに「立春大吉」のコーディネートの完成です!
着物…綸子地 鶯色に梅と万年青柄
帯……塩瀬黒地に白梅・竹・猫柳・椿刺繍
帯留…陶器製鈴柄
半襟…縮緬真紅地に南天と季節の花の刺繍
バック…黒地に桜柄
※この記事は2009年2月4日の記事を元に再構成しています。「二十四節気」は毎年ほぼ同じ日に設定されていることを知ってもらうために、2010年は今までの着物記事のアーカイブをアップしていきます!循環する時間の楽しさを実感してもらえたらうれしいです。
さとうめぐみ
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一年365日を24等分にしているため、だいたい15日おきにやってくるこの「二十四節気」を意識すると、春夏秋冬のなかの微妙な季節の変化を感じることができるようになるので、ぜひ皆さんに親しんでもらいたいな~と思います。
「二十四節気」を身近かに感じてもらうアプローチとして考えたのがこの「二十四節気の着物コーディネート」。今年もワクワクでコーディネートをアップしていきますのでお楽しみに!

今回のテーマは「立春大吉(りっしゅんだいきち)」。一年の始まりを祝うコーディネートです。
鶯色の綸子地に描かれているのは「梅」と「万年青(おもと)」という植物。
「梅」は厳しい冬を耐え百花に先駆けて咲くので別名「春告草(はるつげぐさ)」と呼ばれています。また読みの音から「産め」に通じるため、繁栄を象徴する花としても好まれています。
「万年青」は盆栽好きな方はご存知かもしれませんが、一般的にはあまりなじみがなくなってしまった植物の一種で、漢字があらわす通り「万年」「青」なので松などと同じく常緑の植物として縁起がいいとされてきました。
明治時代はこの「万年青」の植木の品評会が盛んに行われ、株や金の取引のように相場がどんどん上がり、「万年青成金」まで登場したという歴史があります。たしか森鴎外の「雁(がん)」という小説の主人公、囲われ者のお玉さんの旦那がその「万年青成金」で、自分の毎月のお手当てと「万年青」の盆栽一鉢がそう変わらない値段だと知ってやるせない思いになるという場面があったような気がします。

この着物の面白さは、地色が「鶯色」というところです。そう、「梅に鶯」!鶯という鳥を描かずに一枚の着物に季節の取り合わせをしっかり表現している奥ゆかしさと洒落心に脱帽です。
また、写真には写っていませんが八掛も「鶯色」なので、この着物を誂えた人はそのことを承知の上で洒落心を重ねたのだと思います。

帯は黒の塩瀬地に「竹」「椿」「猫柳」そして「白梅」が刺繍されたもの。猫柳のふわふわ感が春を感じさせます。お太鼓に結んだ帯の垂れの部分にも「白梅」の一枝が刺繍されていて一枚の構図として完成された印象を受けます。「白梅」にちなんで、帯締めと帯揚は白にして統一感を出してみました。

帯留は陶器製の「鈴」柄。鈴の音にかけて「今年もよく鳴りますように」…「今年も良くなりますように」の想いを込めて。

半襟は真紅の縮緬に南天ほか植物の刺繍が施されたもの。「南天」は「難を転じる」の語呂合わせで縁起物として好まれてきました。この時期に使えば「一年の災難よけ」になるし、縁起物としての意味を重視すれば一年中使えるモチーフなので、「菊」や「紅葉」と一緒に刺繍されているわけです。

この半襟を選んだもうひとつの理由が、この半襟の地色の真紅から「紅梅」を連想して、帯の「白梅」と対にしてみようと思ったからでした。着物のコーディネートは季節の花の色を差し色にもってくると不思議なくらいに収まりが良くなるのです。

バックに一足早く桜の柄を取り入れると思わず「♪梅は咲いたか 桜はまだかいな~」とお座敷唄が口をついて出てきそう…まさに「立春大吉」のコーディネートの完成です!
※この記事は2009年2月4日の記事を元に再構成しています。「二十四節気」は毎年ほぼ同じ日に設定されていることを知ってもらうために、2010年は今までの着物記事のアーカイブをアップしていきます!循環する時間の楽しさを実感してもらえたらうれしいです。
さとうめぐみ
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by migumeutosa
| 2010-02-04 08:12
| 着物
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Comments(3)
すごくかわいくて元気の出そうなコーディネートですね!
見ているだけでうきうきします。(→ハッピーギフトに書きますよ~)
帯の刺繍もとっても手のかかった仕事なのでしょうね~。実物を見てみたいものです。
それに先生の解説が良いですわ~。さすが!
先生の着姿やコーデを見て着物に興味をもたれる方が増えればいいなーと思います。
見ているだけでうきうきします。(→ハッピーギフトに書きますよ~)
帯の刺繍もとっても手のかかった仕事なのでしょうね~。実物を見てみたいものです。
それに先生の解説が良いですわ~。さすが!
先生の着姿やコーデを見て着物に興味をもたれる方が増えればいいなーと思います。
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先生こんにちは♪
今日はおひなさまを出すのに良い日、と聞いたことがあるのですが
本当ですか?2、3年前に大ブレイクしたH先生がTVで言ってました…
ところで、連日レクチャーしていただいている「ふりかえり」は何とかできているのですが、私は逆に「一週間未来宣言」がなかなかスムーズに出来ません。どうしても浮かばないと、先週の宣言丸写しなんてこともあるんです…(パートの日は笑顔、休みの日はのんびり、の繰り返しとか)
こんなんでもいいのでしょうか??
今日はおひなさまを出すのに良い日、と聞いたことがあるのですが
本当ですか?2、3年前に大ブレイクしたH先生がTVで言ってました…
ところで、連日レクチャーしていただいている「ふりかえり」は何とかできているのですが、私は逆に「一週間未来宣言」がなかなかスムーズに出来ません。どうしても浮かばないと、先週の宣言丸写しなんてこともあるんです…(パートの日は笑顔、休みの日はのんびり、の繰り返しとか)
こんなんでもいいのでしょうか??
うわーー!!すごく綺麗(^0^)
素敵~♪
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