2012年 04月 29日 ( 1 )

白い煙

みなさん、こんばんわ★

今朝のこと。
目が覚める直前「夢」か「幻」のような不思議な光景を一瞬みました。

真っ青に透き通った空にポワンフォワン~♪と真っ白い煙が2本、優しそうな表情をして漂っていました。
その白い煙は細くて軽やかであまりに美しく心惹かれ見とれていました。


そこで目が覚めたのですが^^

「白い煙」…かぁ。

以前にもブログで書きましたが「夢」や「幻」は私にとって大切なメッセージ。
時の守護者か宇宙意識をもつ導師(マスター)が、私に教えたい何かがあると考えるわけです(^O^)

その意味を探し始めるのですが、すぐに答えが見つかるときもあればずっと時間が経ってから見つかるときもあります。

さてと・・いったい白い煙は何を表すのだろ?!

語源や意味、まつわる古典や神話など象徴をさぐるのですが、白い煙にまつわる素敵なお話を見つけることができたので今日は紹介しちゃいます。

「白い煙と黒い煙」というものです。
ご存知のかたもいらっしゃると思いますが、沖縄県名護市東江の名護城跡入口付近にある碑文に書かれている文字です。
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写真はChurabo.comのスクリーンショットです。
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沖縄はアメリカと日本という二つの国の間をずっと揺れ動かされてきました。

きょうのニュースで日米両政府は、在日米軍再編見直しの共同文書で、米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の同県名護市辺野古への移設を「唯一有効な解決策」と再確認したと書かれていました。
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(東京新聞:強まる普天間固定化 米軍再編共同文書)

まだまだ問題は解決していませんね。


「白い煙と黒い煙」は、桜の名所として知られている名護城にまつわる親子の美しい話で、その昔、本土(大阪)へ出稼ぎに行く娘を松の葉をたき、その白い煙で船おくりしたという話です。

小学5年生の道徳学習指導として活用されているお話のようです。
http://www.edu-c.open.ed.jp/keiei/iinkai/syurei/syou2/2-5kemuri.pdf

短いお話なのですが感動して涙があふれてきました。
夢の解読につながるかどうかはまだわかりません。
でもこの文章に出会うために「白い煙」が夢に出てきて、忘れかけてた感動を運んでくれたようにも思えています。
沖縄の平和を祈る思いと願いも込めて、引用させていただきます。


今から70年ほど前のことです。
そのころの沖縄の生活は、農業を中心としていました。農業は、労多くして収入が少なかったので、経済的には豊かではありませんでした。農家によっては、税金をはらうこともできず、牛や馬、豚を税金のかわりに出したりして苦しい生活をしていました。生活に困って、若い娘たちが、京浜や阪神の工業地帯の織物工場へ出かせぎに行っていました。
ハル子もそのひとりでした。ハル子の両親は、働き者で、畑仕事に精を出していましたが、弟や妹が多いため、その日の生活をするのがやっとでした。その両親を見て、ハル子は大阪に出て働き、給料をもらってその金を両親に送り、生活を楽にさせようと考えていました。

春の早い沖縄では、名護城のひかん桜が、すっかり緑の葉をひろげていました。
ハル子が大阪に発つ日がやってきました。出発の朝、アンマー(母親)は、娘に話しました。
「ハル子、那覇まで見送りに行きたいが、那覇まで行くには遠すぎる。おまけに金もかかるので、オトウ(お父さん)とアンマーには、とても無理なことだ。さびしいだろうが、ひとりで行っておくれ。そのかわり船が名護湾をとおる頃は、名護城から煙をたいて見送りするからね。山に白い煙がのぼっていたら、オトウとアンマーの見送りの合図だと思っておくれ。」とさとすように話しました。
「アンマー、名護城の山で火をたいて見送りするのですか?私のことは、心配しないでください。それよりも弟や妹のことをたのみます。」
そう言って、ハル子は、不安とさびしさをこらえて、わが家を後にしました。
那覇についた4日目の午後、ハル子たちを乗せた船は、出発しました。港を出た船は、まっ黒な煙をはきながら、ゆっくりゆっくり北へ北へと進みます。
何時間たったのでしょうか。船が残波みさきあたりにきたとき、しだいに気分が悪くなりだしました。はじめての船の旅で船よいがひどく、船室で苦しんでいるときです。
「名護の人は、いませんか。この中に名護の人は、いませんか。今、名護の町が見えますよ。」
という船員の声に、「ハッ」と母の言葉を思い出しました。
ハル子は、よろけながらも急いでデッキに出てみました。本部半島の連山は、遠くひろがり、美しい森の中に名護の町が見えます。その深い緑色の山から白い煙が立ちのぼっているのがみえます。
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オトウとアンマーの見送りの煙です。
ハル子は、父や母が、名護城で、青い松の葉をくべあい、船に向かって手をふっている姿を想いうかべました。そうしているうちに、小さいころ、夏の暑い蚊帳の中で、うちわで涼しい風を送ってくれたことや、夕方までの畑仕事を手伝ったことなど、故郷で過ごした数々の思い出が頭をよぎりました。
煙は、だんだん高くのぼり、その煙を目をうるませてハル子はながめていました。
「ハル子、身体に気をつけてがんばるんだよ。」
「さびしくなったら家のことを思い出しておくれ。」
と白い煙が語りかけているようです。
いつの間にか大つぶの涙が一すじ二すじほおを流れていきました。ハル子は、手巾(手ぬぐい)をとり出し、山の方に向かってふり続けました。
てぃーさじ(オトウ、アンマー、元気でねー)何度も何度も声にならない声でさけびました。
船も、ハル子の声を山の上の両親に伝えるかのように、
「ボーッ。ボーッ。」
と太い汽てきをならしました。
ハル子は、目にいっぱい涙をうかべながらいつまでも、夕もやにかすむ故郷の山を見つめていきましたるまもなく、島も白い煙も、海のかなたへ消えていきました。
(稲垣國三郎作「白い煙・黒い煙」)
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白い煙があなたにも、素敵な感動をプレゼントしてくれることを祈って。