2011年 09月 03日 ( 1 )

宇宙のロマン

みなさん、こんばんわ☆

エレニン彗星が消滅したという記事がネット上で話題を集めていますが、この1週間ほどの間に「消滅した」という結果に納得できない人たちが、様々な仮説をたてたり事実を検証したりしているようです。

「消滅ってどういうこと? 残骸はそのまま地球を周回するの?!」
「これはNASAが何か隠しているぞ!」
「太陽のそばにエレニン彗星が見える!携帯の写メでもとれるぞ!」
「UFOが地球を襲撃!と装わせる人類削減計画の開始だ!」
「消滅したわけではない四角いビームで覆われているぞ!」etc・・
今のところ真実はまだ誰にもわからないようです。

私ももう少し様子をみてみようと思います。
10月は予定通りエレニン彗星は私たちの目の前に現れ、巨大なUFO艦隊を連れてきているかもしれませんがww!

今日は私が大好きで拝見しているサイトを紹介します。

「天文古玩」
天文を中心に、「理科趣味」の雅致を、モノにこだわって嘆賞するサイトです。

とブログの著者さんは書いていますが、私にとっては疲れたときにいく「港のみえる丘公園」みたいな感じ(*^_^*)♪

心がホッとするし、モノも写真も文章もロマンがあふれていて、ついうっとり眺めてしまいます。
たくさんの記事から、彗星がらみでひとつ紹介したいと思います。

☆転載開始☆

Beautiful Books on Astronomy … レイノルズ『天文学および地理学図集』

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さて、この奇怪な図版がお分かりでしょうか。

表題には 「COMETS AND AEROLITES 彗星と隕石」 とあります。

中央は彗星軌道の説明図で、その周囲に浮かぶ奇妙な物体は、過去に観測された彗星図。中にはプランクトンや一反木綿のようなものもあります。下の方に飛んでいる妖怪じみた連中は、一応 「古人の筆になるもの」 と断り書きがしてありますが、 「恐らくはイマジネーションの産物であろう…」 と疑ってかかっている気配は微塵もありません。

説明書きを読むと 「彗星は軽い気体状の物体である。通常ぼんやりと輝く雲のような光の集合体である“頭”と、そこから発する“尾”と呼ばれる長い光の流れからできている」 とあり、彗星の正体自体まだ謎…それこそ妖怪じみていた時代であったことを、改めて知ります。

両脇下に小さく描かれているのは 「Shower of Aerolites 隕石雨」。今なら 「流星雨」 と呼ぶところですが、隕石と流星もまだ混同されています(その区別が明快になったのは20世紀もだいぶ後のことですが)。

それにしても奇っ怪な彗星たちよ…。

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★Reynolds' Series of Astronomical and Geographical Diagrams.
 Publisher: James Reynolds, Londons, [ca 1850]
 図版14葉、高さ約30cm

天文関係の美麗な本、といえば必ず名前の挙がる本(…だと思います。そういうことを話題にする人が少ないので、あまり自信満々に言うこともできませんが)。

しかし、有名なわりには、どこにも刊記がないため、書誌的情報が今ひとつはっきりしません。19世紀半ばから後半にかけて何度も版を重ねていることは確かで、また早くから各国語版が出ています。写真は右が英語版、左がスウェーデン語版。他にもドイツ語版やフランス語版の存在が知られています。

この本は、「本」というよりは、いわば大判の「カード集」で、1枚ずつ独立した美しい彩色図版がフォルダーに綴じ込んであります。手元の英語版には、上記の通り14種類の図版が入っていますが、版によって図の細部や図版数にも異同があります。(スウェーデン語版には12種類しか入ってません。)

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Transparent Solar System「太陽系を透かして見れば(?)」と題された図。

星の位置に小穴をうがち、裏面から手彩色の薄紙を貼り付けてあります。
それぞれの惑星、小惑星、衛星は、赤・青・黄・緑・紫と塗り分けられており、非常に手がこんでいます。

一昨日の写真だと、色がよく分かりませんが、光に透かして見ると、漆黒の宇宙にカラフルな星が並び、目を楽しませてくれます。

☆転載終わり☆

どうですか?
写真もことばも美しいですよね。
図版の美しさには本当に引き込まれてしまいました!

ニュートンは、われわれの空気の最も精妙で最上の部分を構成する、生命と全ての存在に絶対不可欠な精気が、彗星によってもたらされるのではないか!と考えていました。
また1910年ハレー彗星がやってくるときは、彗星の尾には猛毒の青酸が含まれていることが知られていたため、彗星が地球と太陽の間を通ることから「彗星の尾によって人類は滅亡する」というような風説が広まりました。

このように彗星にまつわる話は、いつの時代も世界中でパニックを引き起こしたり、風説が広まってしまったりしてきました。

エレニン彗星もその1つかもしれません。

でも何だか宇宙を夢見る人類のロマンを壊したくない。。
彼のブログをみるとそんな思いが私の内なる地球にわいてきました♪

彗星は何かの前兆!と思うよりは「コメット彗星の美しさ」を楽しむほうが、人間として幸せなのかもしれないなぁ。。
そう思って、嵐の夕べをゆっくり図版を眺めております。

“Tale of the Stars”by KAGAYA YouTube動画