AIに「運命」が理解できるか?
あまり興味ないかもしれませんが、今日はキリスト教の復活祭イースターです。
Happy Easter!
まさか「どっちもおんなじだろ?」なんて考えてませんよねーw?
どう違うのかを文明の歴史から説明する前に、まずはタイトルにある「人工知能・AI」について少し紹介します。
いまやビックデータや人工知能、ロボットなどのニュースを目にしない日はないくらい、テクノロジー分野は新しい時代の富を先行して牽引しています。
イスラエル人で歴史学者のユヴァル・ノア・ハラリ氏が著した「サピエンス史」や「Homo Deus」は世界中でベストセラーとなっていますよね!
サピエンス史の上下巻はとても興味深く読みました。
著書に書かれている内容を読んだり、スピーチやメディアでのコメントなども聞いてみて、彼の世界観がマヤの世界観にシンクロしているなーと共感しております。
彼の感じている歴史観や人類の歴史は虚構であるという認識概念の根底には、どこか精神世界にも通じる運命論的な思考や、伝えたいメッセージやストーリーには神話的な思考が織り込まれていて、とても興味深く思います。
something great 的な「ID(インテリジェント・デザイン)理論」をもとらえた上で、実在するリアリティの現実世界と、人類を支配するストーリーテラーが創造してきたフィクション(虚構)の世界が、映画「マトリックス」や「インターステラー」のように絡み合って形成されている架空の現実界という2つのパラレルワールドは、マヤの聖なる次元というもう一つの世界概念にシンクロしました。
さて「運命」と「宿命」についてです。
マヤ文明から少し遡って、古代シュメール文明の秘蔵として発掘されたシュメール神話によると、地球では「知識」と「支配権」は一致していませんでした。
地球の主で最高権威の称号が与えられ「偉大な科学者」と呼ばれたのは「エ・ア(エン・キ)」
地球のミッションを指揮する指揮権や支配権、栄光の任務は「エン・リル」に与えれました。
いろいろあって神話もクライマックスになると、本来は遺伝的には俺が後継者の息子なんだからとか、おまえは愛人の息子だとか、俺は後継者の子どもだとか娘だとか、あれやこれやで神々のバトルが始まり、権力や支配権の相続争いがおこります。
人間とおなじね。
で、”宇宙の原理を知り、運命を定める偉大なるアヌンナキ”はこう考えました。
「ふむ。運命と宿命を識別しなければならない。」と。
「ナム」・・・惑星軌道のように、あらかじめ進路が決定されていて、変えることができない、人為に左右されない永遠の秩序で変更不可能な成り行き ➡「宿命」
「ナム・タル」・・・曲げたり壊したりして変えることができる、無秩序な出来事の成り行き ➡「運命」
何が自分たちにとって「不可避(変更不可能)」な運命・ナム(宿命)であるのか、自由選択の結果として自由に操ることができる「変更可能な決定」の運命・ナム・タル(運命)なのかどちらなのかを知ることができるというわけですね。
そしてそのことを達観し、再考することで、もしもそれが惑星周期のように再び巡ってくるようなものであれば、それは過去と向き合うことで、未来を予見できるであろう!そして最初の事柄が最後との事柄と重なることも予測できるであろう!ということです。
予測不可能な行動、人間の独創的な考えや感情の爆発などを含めた無謀な行動ができるのは「人間・ホモサピエンス」と「宇宙からやってきた地球外生命体」だけなのかもしれませんよ。
動物や植物は自然界の道理や掟に従って生命を全うしますし、AIと呼ばれる人工知能やコンピューターのビックデータなども数理論や一定の秩序や法則に従って動くようプログラムされていますよね。
「宿命・ナム」は予測できても、無秩序でカオス的な動きで破壊したりカオスを生み出す「運命・ナム・タル」までは、人工知能も相当の経験とデータ蓄積が必要なのではないでしょうか。
ユヴァル・ハラリ氏のセオリーにあるように、もしこの世界が「虚構」であり近未来、人類が「ヒューマンアップロード」され、サイバーリバーの淵で暮らすようになるとするのなら、彼は「宿命・ナム」を予見したのかもしれませんね。
ただし「運命」が「DOOM(破壊の運命)」でないことを祈りますが!
CU!