象徴とは 〜天皇陛下の愛の証〜

平成天皇が本日、お気持ちとしてのお言葉を述べられました。
天皇の語られるお言葉に耳を傾け、お気持ちを感じることができるよう心静かに目を閉じてお話を伺いました。

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天皇の「お言葉」とそのお気持ちは、社会や国民に影響することはもちろんですが、象徴としての立場の務めを果たす平成天皇のお気持ちを述べられてることに並行して、もう一方においては、肉体ある人間として御生れになった天皇のお心・お気持ちと家族への愛とを感じることができました。


さてここでは、生前退位とは少し離れた象徴の意味について考えてみましょう。

「象徴天皇」の「象徴」とはいったい何を意味しているのでしょうか?

象徴天皇制としての天皇は、日本国の国民の集合魂の最高形態としての超越した存在であり、生きた神話であり、神の像の似姿です。法律や憲法的な意味からはちょっと離れて考えてみます。
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神の特性としての元型(アーキタイプ)を具現化される存在が「象徴としての天皇」である、と象徴体系理論的には考えます。


精神分析学者「C.G.ユング」博士は、その著書「アイオーン」において
「聖アウグスティヌスは、キリストである神の似姿と、神の似姿なるものへ近づこうとする可能性として人間に植えつけられている似姿とを区別している。」と書いています。

また「人間と象徴」のなかではこう述べています。
われわれが象徴と呼ぶものは、用語や名前や、日常的に親しみのある絵にしても、習慣的で明白な意味に付け加える何らかの”特定の含蓄”をもったものである。それはあいまいで、知られざる、われわれには隠された何ものかを包含している。・・・かくて、言葉やイメージはそれが明白で、直接的な意味以上の何ものかを包含しているときに、象徴的なのである。

昭和天皇が崩御されたあと、戦後の日本国が平和の象徴的世界観をもつ国へと生まれ変わるため、統合を目指して国民意識と魂を牽引されてきた「平成天皇」の象徴としてのお勤めは、愛に満ちていて、国民の歓びにも悲しみにも寄りそった、大変素晴らしいお働きであったと私たちは知っています。

戦争の色を消すことなんてできない。

しかし戦争と平和が日本国の歴史であるならば、せめて平成の象徴としては「平和」の色を国民に感じてもらいたい。そう願って無我夢中で平成の世を歩き回ってこられたのではなかろうか?
私はそんな平成天皇のご尽力に心から感謝の気持ちをお伝えしたいと感じました。

日本は美しい自然に恵まれていますが、その自然は時に非常に危険な一面を見せることもあります。この度の大震災の大きな犠牲の下で学んだ教訓をいかし、国民皆が防災の心を培うとともに、それを次の世代に引き継ぎ、より安全な国土が築かれていくことを衷心より希望しています。 

今なお不自由な生活の中で、たゆみない努力を続けている人々に思いを寄せ、被災地に1日も早く安らかな日々の戻ることを一同と共に願い、御霊への追悼の言葉といたします。
東関東大震災5周年追悼式の天皇陛下のお言葉より

先ほどの聖アウグスティヌスの言葉にあるように、神の似姿としての天皇は、同時に一人の人間でありまた子や孫をもつ一人のお爺ちゃまです。肉体の衰えは万人に共通です。

日本の未来が平和であるように祈り、国民の苦しみは我が苦しみとして背負い、象徴天皇であるがゆえに”人間としての尊厳”を略奪されてなおその宿命に直向きに準じていらした平成天皇の、今日の「お気持ちを伝えるお言葉」のご発言存在そのもの自体が、新しい時代の「象徴」となるのではないでしょうか。

象徴とは日々その形や意味を変えて、世を巡っていくものであり、同時に普遍的なシンボルです。
夢や無意識もマヤ暦も神話も、すべては「象徴の世界」の一つの側面である。と私は思っています。

古代マヤ暦の「夜(神殿)」の周期に、天皇のお気持ちが伝えられたことも、「死・4」という見えない世界、変容するプロセスを表すエネルギー、世界の縁をつなぐデイサインの日である8月8日が選ばれたことも、マヤ的にはとても象徴的な出来事であり「時の具現化」を天皇自らが示されたのだと感じております。


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屋久島tribeさんブログより写真おかりしました



平成天皇は「シカ」のサインのお生まれですが、シカは人生の聖なるリズムを象徴していて、守護神は雨と雷の神「トラロク」で、最も古い重要な神の一人です。豊かな森の守り神としてまた大地の祝福する神として、28年もの時をかけて「日本国」という森を耕し、大地を休め、豊かに潤うように見守っていらっしゃいました。

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ポケモンにもシシガミ様が登場しているそうです


皇太子様のサインは「ヘビ」ククルカンです。
時は「ヘビ」の時代へと近づいています。

ビデオメッセージで文書を読み上げる陛下のお姿が撮影されたのは、7日午後4時半、皇居・御所の応接室だそうですね。7日は「ヘビ」のサインの日です。

これもまた古代マヤ暦が伝える天の意思であり、マヤを知らずとも天皇陛下は無意識に「時の象徴」として「ヘビの日=デイサイン=皇太子」を選ばれたのだろうと思います。

今はそういう「理(ことわり)」が動いているのだと思います。

私たち日本国民は、いま、象徴の意味を深く考え、二元的な天皇のお立場を熟考し、国は未来への道筋を築かなければいけない「時」なのではないでしょうか。

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