アニミズムと死と私
今日はキリスト教でいう復活祭。
そしてマヤ暦では「ワイエブ月の第1日」ツォルキン「道・13」です。
Happy Easter!
私が小学生の頃、座間の米軍基地に叔母の家族が駐在しておりました。
イースターに遊びにいったときの記憶は今でも鮮明に覚えています。
ちょうど5年生になる春休みの頃「イースターがあるので遊びにいらっしゃい♪」と言われ、両親に連れられていったのだとおもいます。
同年代のいとこ4人は全員ハーフですが日本語は話せません。
広い米軍基地のなかで、いとこたちと一緒にあちこちに隠された可愛いたまごをたくさん探した記憶があります。
言葉は通じなかったけれど、子どもというのは不思議なもので一緒に遊んでいるあいだにジェスチャーや気持ちで分かり合えるようになります。
トイレに行きたければトイレに行きたいジェスチャーをする。
困っていたら泣きそうな顔をすれば、どうしたのか心配して色々ジェスチャーで聞いてくれる。
そんな経験ができたことで、私は他国の文化を身近に感じることができたのだとおもいます。
キリストが死んで3日後に蘇ったという復活を祝う復活祭ですが、そこには「死」に勝利する、「死」という恐怖の克服など「死」にまつわるたくさんの概念を乗り越える意味もこめられています。
私はかつて2度「死」を体験したことがあります。
1度目は本当に命を失うという「死」に至りそうになったこと。
2度目は神秘体験のなかで、死の川を渡ったこと。
です。
死の恐怖というか、死の河を渡るという不思議な体験をしてからは、とりあえず自分の「死」については、全然怖くなくなりました。(笑)
肉体的な「死」には何も意味がない。とわかったからです。
物質としての肉体が朽ち果てる、命が途絶える。のは地球上の万物全生命の宿命です。
(ソマチッドのようにほぼ不死の素もありますが・・汗)
そして復活が意味する象徴的概念も、実はとても大事なことだと思っています。
なぜ秋のあとに春がきたり、夏のあとに春が来てはいけないのでしょう??
冬のあとに春が来る
それこそ「復活」を象徴する概念です。
死のあとにやってくる芽生え、芽吹き、再生、復活。
つい先日、6年間に渡って世界20に及ぶ先住民族たちの暮らしや文化を紹介してきた「地球千年紀行」で、叡智を紹介する旅のナビゲーターをつとめられた東京大学名誉教授「月尾嘉男先生」がVIDEO NEWSに出演され、「日本が生き残るための処方箋」についてコメントされていました。
VIDEO NEWS ドットコム
「そんなことをやってたら、国が滅びるぞ。」という、とても大切なメッセージ性のある番組でした。
そこでは宮台真司先生も日本と「アニミズム」との関連について、また大切さについて語っておられました。
アニミズムとは
アニミズム(英語: animism)とは、生物・無機物を問わないすべてのものの中に霊魂、もしくは霊が宿っているという考え方。19世紀後半、イギリスの人類学者、E・B・タイラーが著書『原始文化』(1871年)の中で使用し定着させた。日本語では「汎霊説」、「精霊信仰」「地霊信仰」などと訳されている。この語はラテン語のアニマ(anima)に由来し、気息・霊魂・生命といった意味である。by WIKI
古代マヤの文明や民族も、外から侵入してきたスペイン人によって侵略され、土地を奪われて、文化も宗教もことごとく破壊され、大切な叡智のほとんどが失われました。
かろうじて残っていたピラミッドやモニュメント、石碑に描かれた象形文字によってマヤ文明は蘇りましたが、痛手は本当に大きいものでした。
古代マヤ民族の循環する時の思想概念は、日本古来のアニミズム的な信仰にとても近しいものであり、相通じるものがある。とわたしには思えるのです。
古代マヤの先住民族は、キリスト教をしかたなく受け入れるしかありませんでしたが、一方で密かにマヤ的なシャーマニズムの世界観や文化的思想背景を伝承する、未来に語り継ぐという「いま自分たちにできること」を怠りませんでした。
いま、私にできること。
「文化・文明の叡智・アニミズム、シャーマニズム的な大切な教えを語り継ぐこと」
「古代マヤ民族が守ってきた文化文明の叡智を、近代に蘇らせて人々に活かしてもらうこと」