成りたい自分になるとは・・

センター試験の2日目が終わりましたね。
受験生の皆さん、そして彼らを支え続けたご両親ご家族のみなさん、お疲れさまでした♪

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でも「受験」は「飛行機に乗るための搭乗券」に過ぎない。と私はおもいます。

しかも、人生の目的地に向かう飛行機に搭乗するとは限らないのです。

パリに行きたいのに、アフリカに向かう飛行機の搭乗券かもしれないし、インドに行きたいのに、スペインに向かうチケットかもしれません。

たとえばあるときは「ロスアンジェルス」行きの航空券を買ったのに、着いたところは「ネイティブ・アメリカン」という地で、さらにオープンチケットで戻ってきたはずなのに、そこは「TYO(NRT)」ではなく「Gnosis」というとんでもない古代の思想世界であったりします042.gif

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大学も企業も家庭も全部だと思うのですが、それらは「個」としての自分が「育つ場所」「成りたい自分」へ進むための「とりあえずの居場所」だとおもいます。
「とりあえず」というのは、いずれそこを離れて「個」が成長して巣立っていくから。です。


「成りたい自分になる」

これは「やりたい事をやる」とか「夢を実現する」「仕事で成功する」とかより、もっともっと難しくて理解しずらい大変なことです。

そもそも「成りたい自分」がわかってないとダメなわけですし、「成りたい自分」と「今の自分」の違いが認識できないといけないわけです。

結構むずかしいですよ。079.gif

いやもっと丁寧にいうならば、「今」現在の自分が思ってる「成りたい自分」と
少し先の自分が思っている「成りたい自分」が
ずーーーっと同じ。
とは限らないということ。です。


「成りたい自分」に成ろうと思ってるのに「全く違う自分」という着地点に着いちゃって、そののち「そこから再び成りたい自分」へと向かって旅立つ。なんてこと、たくさんあります。

さらに「成りたい自分」に向かっていくうち、思っていた「成りたい自分」とは結構利己的で、わがままで、嫌いな生き方なのだと気づき、「成りたい自分」の軌道修正をすることもあります。

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人間も社会も常に変化し続ける存在なので、変化するものが描く理想像もやはり変化していくのが自然の理なのだと思います。

みなさんは「プロメテウス」をご存知でしょうか?

映画が有名になりましたね。
でもギリシャ神話の「プロメテウス」のほうですよ!(笑)

「プロメテウス」は天界の火を盗んで人類に与えた存在、人間を創造したもの。として「美しき禍い」という名称をもつ「エピメテウス」とともにギリシャ神話に登場する神話的ヒーローです。

しかしプロメテウスは決して人間として現れることはありません。
彼は常に時間や次元を超えて「原人間(アントローポス)」として神話の中に生き続けます。

ゲーテは、プロメテウスのことを「詩的な中間像」といっています。

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プロメテウスは、ユングのいう「アーキタイプ」のようですし、マヤの「デイサイン」「トーテンポール」のようでもあります。


神でも悪魔でもなく、人間でもない。
不死としての「原像」、人間の運命を肯定する者、人類を愛するがゆえに反逆的なもの、動物的存在から火を所有する人間的存在に引き上げたもの。としてその存在を神話の中に閉じ込めています。



「成りたい自分になる」


それは常に「変化し続ける現在」のなかで「成りたい自分」であること。です。

そしてその自分は常に「ヒーロー」であり「アーキタイプ」であり、「別の誰でもない自分」です。

50、60歳を過ぎてからも「成りたい自分」を見つめ続け、今ある命を生きるということ。
それが「今を輝くこと」なのだと思っています053.gif

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