死者との交流ができる日~ハロウィン~
今日はあいにく小雨の降る肌寒い週末となりました。
街ではあちらこちらにハロウィンかぼちゃやお菓子が置かれていて、子どもたちも賑わいでいます。(大人もですね♪笑)
今日はマヤ暦では「死・2」のサインなので、死の世界や死者との交流がさらに強まる日なのですがどうでしょうね~!
明日は満月ですのでお天気が回復し雨雲がすっきりとなくなってくれたら、死者の再来を告げる狼が遠吠えをするのでしょうけれど・・(*^_^*)
ハロウィンのお祭りは、アメリカや中南米だけでなくヨーロッパでも祝われていますが、この祝祭は暦上では農耕サイクルの終わりを告げる時であり収穫と豊穣を感謝する祭の儀式です。
中米マヤではトウモロコシが収穫の主役でした。
11月1日から2日にかけて行われる「死者の日」にトウモロコシをはじめとする農作物の収穫に対する感謝が表明されます。これがカソリックの祭事暦と重なり、メソアメリカではこれらの日に死者の魂が現世に戻ってくるのを迎える行事となっています。11月1日は子どもの魂が、翌2日には大人の魂が帰ってくるとされ、とくに11月2日の早朝には墓地で野外ミサが行われます。
そして家の祭壇には3本の十字架とともにたくさんの食物が供えられ、死者が家を間違わずにかえってこれるように屋外から祭壇までの道をショチトルの花弁やマリーゴールドの花で飾るのだそうです。
また古代ケルトの世界では木の精霊とともに共存して暮らしてきた農耕民族であるケルト人もまた、ハロウィンの元型に深いつながりをもっています。
11月1日サーウィンはケルト暦では新年を告げる日でした。1年を8分するケルト暦は農耕暦です。5月1日のベルティネは夏の始まりで「盛りゆく半年」を告げる日、そして11月1日のサーウィンは冬の始まりで「衰えゆく半年」を告げる日です。ケルト暦もまたマヤ暦と同じように循環する暦です。
この暦にしたがって森の聖所でドルイドと呼ばれる神官が宗教祭礼を執り行ったのです。サーウィンは1年のうち霊的なエネルギーが最高に達し、異界の霊と自在に交流できる日です。
10月31日の真夜中から11月1日の朝にかけて、この世とあの世にかけられたヴェールが最も薄くなり、死者と語らうことができると言い伝えられています。
オガム文字ではこの日を「Straif」「Ss」「Blackthorn(森の母)」というアルファベットで、暗黒の季節が到来し、自然が母なる森に包まれて安らかな休息の時を迎えるのだそうです。
美しい伝説ですね。
街の雑踏を仮装して歩くより、夜空を見上げたり真夜中に静かな帳に耳を傾けたりして過ごすほうが死者との交流はしやすいかもしれません
(*^_^*)
この世界からは旅立っていった愛おしい先祖や家族、仲間たちが帰ってきて、霊的な交わりを通して想い出や悩みを語り合い、魂の平安を紡ぎあうことができるのかもしれませんね。
死のナーカルと生のナーカルが語り合うとき、自分というマヤ宇宙に根をもつ生命樹は一つの星となります。
背中合わせになっている自分の魂の友だからです。
遠い昔から語り継がれてきた賢者マーリンやドルイドの智恵、そして古代マヤの長老たちの声は、今も死者の日を通して大地に住む私たちとのつながりを保ち続けてくれているのですから♪
Happy Halloween and Straif!!
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