火の守り人~ネイティブ・インディアン~
「火の守り人」であるネイティブ・アメリカンについて、先日以下のようなニュースが報道されていました。
米先住民 政府との裁判に勝利
インディアンの宗教は、世界が創造されたのと同じくらい古くからあります。
何千年もの間受け継がれてきた叡智が、長老たちの口から伝えられ続けているのです。
古代マヤ族の長老も同じようなことを言っています。
「わたしは『死』という言葉を使った。 だが『死』などというものは実際には存在しない・・・ただ魂が生きる世界、次元が変わるだけなのだ。」
神と話したくなったり、叡智が必要になったとき彼らは、丘の上に行き、4日4晩の間食べ物も水もなしで過ごしながら、神と話をするといいます。
自分と神だけの対話。それは日常体験できないほど素晴らしく気持ちのよい時間なのだそうです。
ナバホとホピ族たちは、ウランについて次のように書いています。
「白人はわしらに1億ドルを押しつけて、ブラック・ヒルズを奪おうとした。言っとくがな、ブラック・ヒルズは1000億ドルや4000億ドルだって買えやしない。あんたたちがインディアンから盗んだものや、今までやってきた破壊行為を金で償うなんてことは永遠にできないんだ。・・ブラック・ヒルズはわしらが大地から生まれた場所であり、聖なる儀式の時に訪れる聖地なんだ。それをあんたたちはわしらを追いやって、この地に金、胴、ウラニウムなどの資源が眠っていることを発見し、手に入れようとした。母なる大地のウラニウムの守り人はインディアンだけだ。あんたたちはこのウラニウムで世界を破壊するために使うに決まっとる!」
「この大地から盗んだウラニウムでつくる核兵器なんかいらない。ウラニウムを盗めば、この地に雷が来なくなり、雨を運んで来てくれなくなる。 ウラニウムは雷を呼ぶんだ。ウラニウムを採ってしまえば雷は来なくなる。」
「ナバホの人々はホピのために土地を守ってくれているんだ。この地がナバホの聖地だと知ってるからだ。偉大なる精霊は私たちをこの地の守り人にした。だから私たちはこの地を祈りと儀式で守るんだ。白人は、この大地を露天鉱やウラン残土や発電所で毒し、犯し、破壊しつづけている。」
「ホピの予言では白人について、こう伝えられている。もともと白人は私たちの兄弟であり、東の方角へ旅立っていったのだ。白人はそこで発明について学び、みんなの生活を向上させるためにそれを持ち帰るはずだった。そうすれば、白人は私たちの精神の輪を完成させられるはずだったんだ。しかし・・白人は輪のシンボルを持ち帰りはせず、代わりに十字架を持ち帰った。 輪は人々を引き寄せ、十字架は人々を引き離す。十字架は分裂を引き起こす。彼らは私たちをつるしたいのだ・・・ウラニウムでできた十字架に!!!」
ネイティブの精神的伝統は、今も生きています。
スピリチュアルの火は燃え続け、世界中の人々の魂に光を灯しています。
だから・・・
長老やグランドマザーたちは、こどもたちに知恵を語り継がなくてはいけないと今も伝承し続けているのです。
賢さと愚かさの違いを教えていかなければいけない。
なぜならいつか子どもたちもまた、未来の長老になるのだから。。。
私もそう思います。
勝利は嬉しいことです。
生活は豊かになっていくでしょう。
でも・・
このように裁判に勝利するとたくさんの「人を苦しめているマネー」がインディアンの人々のもとへと運ばれていきます。
長老たちにとってマネーは全てではない。
しかし若者にとっては…、魅力的かもしれません。
勝利がネイティブに幸運をもたらしてくれることを信じ、また祈ります。