Maya「13」のエネルギー
これほど乾燥の日々が続くと、普段なら憂鬱な「雨」が本当は「恵み」の雨!なのだと気づかされますね。
マヤ文明が栄えた所は熱帯ジャングルのドまん中。
灼熱の太陽が照りつける毎日を生き抜くためには、「雨」が降るか降らないかマヤ族にとっては生死を分ける重要な問題でした。
雨が天の恵みであれば、雨が降らないというのは人間が天の意志にそむいているからではないか?!
あるいは天は人間に心からの信仰と犠牲や忠誠心を求めてるのではないか?!
星が告げる神の意志が何かあるのではないだろうか?!
そのように考えた古代マヤ族は、恵みの雨を求めて祈り、生け贄を捧げたのです。
マヤ・アステカの雨の神は「トラロク」です。
Tlaloc
トラロクはナーカル「シカ」の日の守護者であると同時に「嵐」のトレセーナ(13日周期)を見守る守護神でもあります。
マヤ暦では15日から27日まで「嵐」のトレセーナです。
雨の神「トラロク」が地上に恵みの雨を降らせるためには、「自己」を生け贄に差し出すことは大切です。
象徴的な意味での「生け贄」とは、生身の肉体や血を捧げることとは違います。 自分のなかにある「自己(エゴ)」を差し出す、悔い改める、浄化して悪い心を捨て去る、などの意味をもつ象徴言語の1つです。
エゴが強すぎるところに、天は雨の恵みを与えることができないのかもしれません。
・・ちなみに
「てるてるぼうず」は、雨が止むよう太陽にむけて作る生け贄です。純粋に祈る心と引き換えに軒下に坊主をつるすのですよ♪
☆^^☆
「グァテマラ・タイムス」に「マヤ-それは世界が終わるのではない。現環境が終わるのだ-」という記事が掲載されていました。
マヤ長期カウントカレンダーの終わりは、世界の終わりはおろか、世界的な大惨事を予測などしていない。
とグアテマラ・ネイティブ活動家の長老は言う。しかし、終末が来ているとすればそれは、人間が自然資源に甘んじて活動してきた結果であろう。と彼らは警告している。
2012年12月21日は13バクツンという壮大なサイクルの終わりである。しかしこのサイクルの終わりは、世界の終わりを意味するものではない。2012マヤ最悪の予測によって引き起こされる2012終末論の集団ヒステリーは、グアテマラで生きる今日のマヤインディアンの思考を反映させるものでは全くありません。
「噂そのものが一人歩きし、運ばれている可能性がある。'13'が非常に強いエネルギーを持っているため、大惨事が起こることが懸念されるという意見をもつ指導者はいるようです。そのような史実はないにも関わらず!」
マヤ暦で表わされる「13」をマヤキチェー語で示す「Oxlajuj Ajpop」という名前の地元のNGO団体活動家であるアントニオ・メンドーサ氏は語る。
彼は言った。
"それどころか、この新たなステージが人間と自然が共存するため、熟考と解析のために極めて重要な時である"と彼はIPSの取材に応じて語った。
歴史家によると、壮大なサイクルは紀元前3114年8月11日に始まり、そして冬至を迎える今年の12月21日、終了。新たな長期のカウントサイクルの開始の時。
といわれる。
詳細はこちら→(英語です)The Guatemala Times
メンドーサ氏が語る新しい時代の始まりについての意見は、私もほぼ同じです。
天文学的知識と人類の共通神話素的理解のもとに、マヤの暦は循環しています。
そのことを理解しないで終末論のみにスポットライトをあててしまうことはとても危険なのことなのです。