マヤ暦の終わり~二つの説~

みなさん、こんばんわ☆

マヤカレンダーの終わりについて、二つの説があるのをご存知でしょうか?

1つは「マヤ暦が終わるのは、2011年10月28日だった! 」の著者、カール・コールマン医学博士のマヤ暦研究による2011年10月28日が終わりだという説。

もう1つはメキシコチアパス高原の一番北の斜面にある「トルトゥゲーロ遺跡」にある「モニュメント6」に刻まれていた暦に関する絵文字をもとにした2012年12月21日が終わりだという説。
碑文学者デイヴ・スチュアートはそこに描かれていた絵文字は、マヤ暦で13バクトゥンのサイクルが終了する日について言及された唯一のものであると解読しました。そして20世紀を通じて多くの研究者が、マヤ暦を西暦に直すため、何種類もの相関関数を提唱してきています。
グレゴリオ暦の日付やユリウス暦の起点日との付け合せや換算など、多くの学者が説を論じてきました。
そして現在支持されているのがGMT相関で、サイクル終了日は2012年12月21日(前後数日の異なる説あり)であろうといわれています。

またマヤの運命を占うデイサインの解釈についても、2つあります。

1つはホゼ・アグエイアス氏の研究によるもので、ツォルキン表からKINや太陽の紋章、ウェイブスペルと呼ばれるものを導きだして、運命を読み解くという独自の技法。

もう1つは古代マヤの写本を元にして、マヤデイサインを解読した伝統的な解釈によるもの。
写本(ドレスデンコーデックスやボルジアコーデックス)に描かれている絵文字や暦のサイクルに基づいて運命を導き出すというオーソドックスなものです。

★マヤボルジアコーデックスのYou Tube画像

私はコールマン博士の10月終わり説を学んだことがありませんので詳しくはわかりませんが、最近では経済的大波乱や崩壊を警告していたとして、多くの支持を集めているようです。

またホゼ・アグエイアスの読み解きは、私にはよく理解できませんでしたのでまったく読んでおりません。

ここで大事なことは・・・
「いつマヤ暦が終わるか?!」
「占いの読み解きはどちらが正しいのか?!」
ではない。ということです。
科学や数学、物理学の定義を用いて真偽の信憑性を調べることは、暦の神秘を解き明かすのには不要な産物です。彼らの説が正しいとしても伝統的な説が間違っていることを証明することはできませんし、それは愚かなことです。どちらが正しくても正しくなくてもマヤカレンダーには何の影響もないのです。

私は写本を見たりマヤの絵文字事典や神話を読みながら、マヤの神秘と不思議を解読するのが好きなので、原典に沿った解釈をしています。
またそのようなスタイルのもとでマヤの研究されている方々(ジェフ・ストレイ氏やケネス・ジョンソン氏をはじめ多くの方)や、現在のマヤ族や長老たちが言われることなどに耳を傾けて、研究し続けていきたいと思って学んでおります。

マヤ暦の終わりは新しい始まりです。
ボルジアコーデックスをみるとわかりますが、20あるデイサインは一定の法則のもと、サイクルを繰り返しながら、時を進めています。

「ワニ」で始まったデイサイン暦は260進み、最後は「祖先」でおわる。そしてまた始まりに戻る。

最小の単位「1キン」から最大の単位は長期暦「13バクトゥン(5125年)」や、太陽の歳差運動(25626年)まで、マヤの暦はその神秘の相関を示してくれています。

西暦で表すと「2012年12月21日」となりますが、マヤ暦では「13.0.0.0.0.」と書きます。
13バクツゥン・0カツン・0ツン・0ウイナル・0キンは、13バクツゥン(5125年)という長い時代が終わることを知らせるものです。


「12.0.0.0.0.」で12バクツゥンが始まったのは西暦1618年9月18日でした。その日から数えて144,000日で13バクツゥンになります。(1バクツゥンは400ツゥンで20カツゥンです)

そして暦は新しい時代をむかえ、新しい始まりがやってきます。
西暦2032年9月7日 13.1.0.0.0. 「祖先・2」
西暦2052年5月25日 13.2.0.0.0. 「祖先・13」

暦には「周期(サイクル)」という概念がつきものです。そしてこのサイクルには種まきの時期を知るためだったり、あるいは星のお告げによって天災や戦争を読むものだったりという予知、予言的要素があることは否めません。
しかしマヤの長期暦が終わることと、マヤの終末論的要素が示すものとは異なった道筋にあると私は思っています。
マヤ=2012年終末=となり、どうしても「終わり」が強調されてしまいがちです。予言といえば「終末」と考えてしまう傾向が私たち人類にはあるのかもしれません。

暦が生まれるためには長いなが~い人類の歴史があります。

古代マヤ・アステカの人々は星を観測し、また天の事象を記録しながら「時」を刻むための「暦」を智恵の体系とともに生み出しました。

しかし残念なことに、その記録の多くは歴史的史実のなかで破壊されたり焼却されたりしたか、あるいは土器や石碑に彫ることで記述されたものが長い時を経て自然環境の中で劣化し、読み取ることができなくなったりして、正確さを証明するものの数は多くはありませんでした。

遺跡の発掘によって古文書や絵文字がみつかり、トーテムアニマルをはじめ様々な象徴的要素や記述が解読されることになりました。

詳しいマヤカレンダーについては、こちらの書籍を参考にしてみてくださいね。
古代マヤの暦 (アルケミスト双書)

またマヤには「チラム・バラムの書」と呼ばれるマヤの予言書があります。
これは旧約聖書のようにマヤでは「聖なる書」です。

天地開闢説にはじまり、神官チラムによって告げられた神々の賜物である神託としての「ことば」が語られています。
そして過去と未来を結ぶ歴史の核心を教えてくれるものであり、また星辰の動きを知って神々から人間や世界に下る命令を知るものでした。

「マヤの予言」と呼ばれるこの聖なる書物には、多くの悲しみや破壊、復讐や犠牲の言葉が述べられています。

おお、父よ、悲しみに沈みながら、あなたに告げる!
おお、イツァの民よ、汝らを訪れんとする人々が道を進んでくる!
彼らは近づきつつある大地の主人たちなのだ。

【これは悲しみに充ちた私の言葉である。私はチラム・バラムであり、神に代わり、大地全体にゆきわたる真実の神の御言を伝えたのだ】

予言書に興味のある方は「マヤ神話━チラム・バラムの予言━」をご覧になってみてください。
マヤ神話―チラム・バラムの予言 (1981年)

2011年~2012年にかけて、マヤのカレンダーでは5125年という長い時代が終わろうとしています。そのことが何を意味するのかを、時の流れ、時代の変化とともにマヤの予言に基づきながら読み解いていきたいと思っています。

エレニン彗星が見え始めるようです^^
翻訳してから紹介したいと思います。