プロパガンダの秘訣はもしや信頼の瓶詰め?!

お盆の週末は皆様いかがお過ごしでしょうか?

明日の朝はゆっくり寝ていられそうなので、気持ちがらく~です♪

アドルフ・ヒトラー率いるナチス党政権下に「パウル・ヨーゼフ・ゲッベルス(Paul Joseph Goebbels)」という人物がいました。

彼は「プロパガンダの天才」とよばれています。
宣伝に関するヨゼフの記録を読んでいると凄いなぁ~~!と見事に驚かされます。

「どのような種類の宣伝がより有効かといったことを決定する理論的根拠はない。望ましい結果を生む宣伝はみな良い宣伝で、それ以外の宣伝はみな悪い、たとえそれがどれほど面白そうな物であっても。なぜなら宣伝の目的は人を面白がらせることではなく、『好結果を生むこと』であるから。」

「プロパガンダの秘訣とは、狙った人物を、本人がそれとはまったく気づかぬようにして、プロパガンダの理念にたっぷりと浸らせることである。いうまでもなくプロパガンダには目的がある。しかしこの目的は抜け目なく覆い隠されていなければならない。その目的を達成すべき相手が、それとまったく気づかないほどに。」

洗脳に近い。。ってか洗脳作戦だ!

「プロパガンダの担当者は、言葉の最も真実の意味で、大衆心理の芸術家である。その最重要任務は、毎日毎時間、大衆の心臓に耳を寄せて、その鼓動を聞き取り、その鼓動の調子に合わせて対策を立てることにある。」

やばいww

そういえば、3月11日巨大地震が発生してからの数日間いや数週間というものは・・
「エーシー ピポピポ♪」ばっかりだったような。

ヨゼフという人について従軍記者はこう言ったそうです。

「彼は、人々を興奮の恍惚状態に陥らせる術を心得ていた。彼は嘘の名人で、冷笑家だった。そしてナチ党の全幹部の中できっと一番知的で、一番雄弁であっただろう。」

いかにして相手を興奮させ、夢中にさせ、幸せ気分にさせられうるか?!ということに全神経を集中させ、雄弁に言葉を紡いで語ることで、大衆心理をある方向へと駆り立てていく。
そこには芸術家あるいは役者スピリットのようなものがあるのかもしれない。
『好結果を生むこと』に向かって前進するとき、静かに密かに笑みを浮かべる。。。
こわっ!!
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エメラルド板

「人はなぜ他人を信頼できるのか?!」
2009年3月に書いた記事ですが、再掲してみます。

人はどうして人に裏切られても、人を信頼できるのでしょう・・・
ビジネスでも恋愛でも、そして身近な友人でも、時に人は残酷です。

脳神経科学分野の実験で、面白い研究内容を報告しています。
「人間の脳はどのようにして他人を信頼するかどうかを決めるのか」
ということについて実験をし、信頼の基盤を科学で探るというものでした。

なるほど私たちは、毎日知らない人と同じ時間を共有し、すべての人が悪人だ!などとは思わずに他人に道を尋ね、お金を支払います。

後ろから攻撃されるかもしれない、などという恐怖を常に感じながら都会の雑踏を歩く・・なんて不可能ですよね。
秋葉原の無差別殺傷事件や、ニューヨークの貿易センタービルの記憶を思い起こせば、信頼できる人ばかりではないことは確かです。がしかし、人間が社会的な活動を行っていくためには「信頼」なくして社会生活が成立しない。ではどうやってそれを見分け、信頼するに値するのだ!と脳は意志決定できるのでしょうか。

そんな疑問に科学的な取り組みをしたのがP.J.ザック教授。クレアモント大学院大学の経済学教授で、同大学神経経済学研究センターの所長です。

彼は世界銀行、開発研究グループと共に研究を開始し、貧困緩和には信頼が重要だということを証明するために、信頼のメカニズムに迫ったのだそうです。

人が他人に抱く「信頼」の程度はその国の経済状況が大きく影響していて、経済的に貧しい国は信頼感が薄く、豊かさは信頼レベルを引き上げるのだといいます。

経済的な視点はさておき、人が相手を「信頼するか否か」を決めるとき、このプロセスに主要な役割を果たすのが、実は脳で作られる単純な分子「オキシトシン」というものなのだそうです。

オキシトシンは、9個のアミノ酸からできた小さいタンパク質の分子で、脳で製造され、信号を伝える神経伝達物質として働きます。
ここで思い出すのは「脳内マリファナ」という内因性カンナビノイドです。
人間の身体自らが作り出しているという天然化合物で、体の中のどこかに貯蔵されているものではなく、ある特定の環境になると細胞膜の成分から素早く合成され、細胞のあらゆるところに放出されるものです。
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これはマリファナを吸引するのと同じような効果を得ることができる物質を、自分の体の細胞が作り出すことができるようなものだといいます。
オキシトシンも実は同じような反応に関係する脳領域なのです。
ドーパミンの放出を調整したり放出を引き起こすことで、母親が子どもたちの世話をするように仕向けたり、母乳の分泌を促すのです。

このオキシトシンは別名「抱擁ホルモン」とも呼ばれていて、たとえばSEXのオーガズムの際に男女ともにオキシトシン濃度が急上昇することがわかっていて、そのような瞬間の後に相手を愛おしく思うのにも、オキシトシンが一定の役割を果たしているのだそうです。

さてこのような分子が、どのようにして人の「信頼」を勝ち取るのでしょう?

信頼度を試す実験を行った結果、オキシトシンを吸入した人は、相手が必要としている以上に「気前よさ」を発揮するらしいということがわかったそうです。
脳内でオキシトシンが上昇すると、見知らぬ他人と何らかの形で相互作用することに対して自然に感じる不安を低下させるというのです。

もうひとつ面白いことを発見しました。

オキシトシンが放出されるのは、実はあることが関わる時だけだというのです。
つまり、人が他人と社会的接触を持ったときにだけ放出されるというのです。

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ポジティブな社会シグナルや相互に他人と影響しあうことにより、スイッチが"オフ"から"オン"状態に切り替わり、この"オン"状態が続くと人間の脳は「この相手は『私と手を組んでも大丈夫ですよ』『信頼しても大丈夫ですよ』と示す」ことになると判断し、そのことによって、オキシトシンが放出されるというのです。

このオキシトシンは「濃度が上昇すること」に意味があり、信頼を勝ち取るのであって、「濃度の絶対値」が信頼を得るのではない。ということがわかったそうです。

実験結果から、極度に人を信頼しないという人のオキシトシンを調べてみると、オキシトシン濃度が異常なまでに高いこともわかったようです。

信頼のおけない人たちは、他人の苦しみに無関心で何とも思わないような反社会性人格障害者に似たような性格があったというのです。

「人を信頼する」という基盤を得るためには、安全な環境で大切に育てられていて、第3者から信頼されたときにオキシトシンの放出が刺激される経験をつみ、その信頼に応えるようになることで、信頼気質が出来上がっていくのだといいます。

オレオレ詐欺の被害がいまだ増加傾向にある背後には、「信頼の瓶詰め」というオキシトシンの上昇を巧みに利用した知能犯罪の匂いがしてしまうのは、私だけでしょうか。

幼少時から他人を信頼することのオキシトシン上昇訓練を受けた人にとって、抱擁ホルモンのなせるワザを利用されたとしても、どうやってそれを拒否できるのだろうか。

 ☆☆★

もしかしたら冒頭で書いたヨーゼフさんは、9個のアミノ酸からできた小さいタンパク質の分子オキシトシンを、あるいは「脳内マリファナ」という内因性カンナビノイドが、ある特定の環境になると細胞膜の成分から素早く合成され、細胞のあらゆるところに放出されるということを、あの時代に既に知っていて大衆心理を誘導しながら、そこを刺激していたのかもしれません!!
人を信頼させる天才と考えれば、変に納得がいきます。

天才に与えられた知識の泉からは、実はとんでもないものがあふれ出てくるかもしれないのです。

恐るべし「プロパガンダの天才・・ヨーゼフ」!