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深みを増す日々に、ただ微笑みを。6
〜前回のあらすじ〜
新曲、完成。


「木漏れ日にツキル」がリリースされた。
予想通りの賛否両論大爆発。
「暗い」「音が悪い」「月かなしブルーの方がいい」「もうジェネは聴かない」と、まあ色々な声が聞こえてくる。
人が反応してくれなければ、想像も膨らまない。
僕が「想像を超える感覚に辿り着いたよー」と叫んでも、最終的なジャッジは僕以外の人達。
もちろん、「かっこいいじゃん」と言ってくれる人もいた。
どちらの意見もありがたく飲み込んで、リリースツアー開始。
予定調和への不信感、音楽への疑問、葛藤、苛立ちの奥にあるだろう答えを探す為の時間にしたかったとは言え、今振り返ると何とも攻撃的なツアーだったなと思う。
その結果、間違っていたのは僕だった。
誰のせいでもなく、僕の感覚が鈍っていた事が答えだった。
時間の流れは本当に怖い、まずは手に届くものに感謝しないといけないはずなのにね。
このタイミングで思い出せて良かった、本当に良いツアーだったと思う。

そのツアー中、福岡公演にてとある出来事がひとつ。
このツアーでは、前に書いた「月」と言う新曲を披露していたのだが、結局ライブでやっても何故かしっくりこない状態が続いていた。
この日のライブは非常に調子が良く、何度か「俺、空を飛べるかも」と思ったほどに、声も音も遠くまで飛んでいる感覚があった。
そして、新曲を歌う直前の事。
正直、僕もなぜそうなったのか細かくは覚えていない。
ただ、「あれ、羽が生えそうかも。この曲」と思っていたら「新曲です、羽」って口が動いてますけどー、カウントでイントロスタートみたいな感じだったかな、たぶん。
運命だったのかな、きっとね。

そして、この曲に本当に羽が生えてしまったのか、その後の僕に素晴らしい景色を見せてくれる事になる。
それはまた次回に。


やばい、明日は発売日。
うおー、急がねば。
by sekennosukima | 2010-01-19 08:28
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