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スズキトモユ
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2006年 11月 29日
現代社会を、そしてマンガをキーワードで読み解くコミダス。 ということで連続更新(なぜ?)。 今回のキーワードは「トリビュート」。『ブラックジャックALIVE』でも『超こち亀』でも『かりあげくんトリビュート』でもなく、なぜ今『えの素』なんだ? でも、やっぱり天才だよね、な、『えの素トリビュート』を取り上げました! 『えの素トリビュート』(榎本俊二/講談社)本能の赴くままに行動しまくるファンキー親子、前田郷介とその息子、前田みちろうを中心としたゆかいな仲間たち(=変態)がチンコとウンコを全開にお送りする超快作『えの素』他薦傑作集プラス、吉田戦車、小田扉、鶴田謙二、山下和美、寺田克也、岩館真理子らが大参戦! 果ては萩尾望都、メビウスまで、『えの素』ワールドの暴走は止まらない! トリビュート! マンガとトリビュート企画の相性はよろしい。トリビュート企画で成功しそうなものって、音楽とマンガくらいじゃないですかね。これはメディアの特性に起因していて……なんてもっともらしい物言いですが、歌声や音、画など、構成パーツのほんの一部分を抜き出しても、それが何だと理解できること、そして個人的なメディアであること。このふたつが重要なんじゃないかと思っております。 芹沢直樹、たがみよしひさ、柴田昌弘から、青池保子、高口里純、北見けんいちまでが手塚治虫の名作を競作した『ブラックジャックALIVE』、許斐剛、矢吹健太朗、松井優征ら現役ジャンプ作家から水島新司、望月三起也、さいとう・たかを、里中満智子らマンガ界の大御所が顔を揃えた連載三十周年記念『超こち亀』、雑誌企画ながら豪華なラインナップであった『かりあげくんトリビュート』まで、いままでにもトリビュート企画は数ありました。 で、今回とりあげるのは『えの素トリビュート』。功労賞的な意味合いもなく、ただ純粋に『えの素』という傑作に対するトリビュート企画であります。そしてそれは榎本俊二の才能を再認識させるものでもありました。まともにやったらこの天才には勝てません。天才に対するトリビュート(捧げもの)という意味においては、まさにトリビュートの名に相応しい好企画といえましょう。 さて、『えの素』トリビュート。 『えの素』を御存じないかたにその魅力をどうお伝えすればよいのでしょうか。あまりにもあんまりな画ばかりなんで、引用画像の掲載が可能なのかも(Exciteブックス的な)わかりません。どうすればいいのか正直頭を抱えますが、とにかく言えることは、原始的なリピドーの迸り、物語展開の理屈じゃなさ、ウンコ、チンコ、そして生と死を描いたあらゆる表現の頂点に『えの素』が立っていることは間違いのないことです。このジャンルでは適うもの無し。ここにあるのは死屍累々たる敗北の記録であります。オットセイにロールユーしてる『やる気まんまん』横山プロダクションくらい下品に腰が据わってないと戦えません。(下品の表現方法について上野顕太郎は反省すべし)上條淳士など、Tシャツデザインに逃げております。 「がんばったけどかないません」面子の中、驚いたのが耕野裕子と萩尾望都。『えの素』エッセンスを完全再現したうえで榎本家ネタノンフィクションを描いてる耕野裕子はさすが実の奥方、萩尾望都ワールドに『えの素』空間を現出せしめた萩尾望都はいささか器がでかすぎると思われました。 『えの素トリビュート』をきっかけに、『えの素』未読などという不勉強極まる輩は反省しまくったうえで入手すべく尽力すること。でも売ってないんだ……と思ったら、Amazonほか、まだ普通に買えるじゃん! とにかく買うこと、読むこと。 イエーイ!!(バッバッ) ロールミー! ロールユー! #
by tomoyu_suzuki
| 2006-11-29 10:47
| トリビュート
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Comments(71)
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