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カッシーナがつくった…。一体なんの展覧会なのか。その名前を知らない人はちょっと迷うかもしれません。カッシーナ社はイタリアの家具メーカー。とはいっても展覧会が開かれるくらいだから、もちろんただのメーカーではありません。
![]() ©Cesare Chimenti 家具とインテリアの専門誌の編集部時代(『室内』)に、まず覚えろと言われたブランドが「カッシーナ」でした。そのデザイナーと作品を知れば、欧州の家具のデザイン史と技術を大きくつかむことができると。当時は訳もわからず必死にレイアウト用の写真を並べていたものです。 その後、たびたびのヨーロッパ取材で、暮らしの中で家具をアートのように愛で、受け継ぐものとして扱う―家具とのそんなつきあい方はイタリアではあたり前ということを知るようになりました。 宮殿や教会のための華麗な装飾美術と、クラフトマンシップが一体となって発達したイタリアは、世界の家具大国の一つ。その中心地ミラノでは国際家具見本市が開かれ、その期間中、街中で家具や500以上のデザインのイベントがあり、世界からの来客はもちろん、一般市民で大にぎわい。イタリアではごくふつうの人でも、いかに家具に関心が高いか、盛り上がる空気から体感できます。 そんなミラノでの街中でも、他と違う凛とした空気を持つブランドが、カッシーナ。真っ赤なシンボルカラーに力強い書体で示した「Cassina」のロゴは、イタリア人なら誰でも知っている、国民的な家具ブランドなのです。 ![]() (2008年4月撮影 Cassina ミラノショールーム) 今回の展覧会、これはカッシーナだからできたこと、かもしれません。 歴史的な建築家から各時代のデザイン流派の代表的な前衛アーティストの流れを汲んだデザイナー、スターデザイナーと呼ばれる面々。たとえば、ル・コルビュジエ、フランク・ロイド・ライトといった建築家やフィリップ・スタルクまで。これだけバラエティにとんだデザインを、「かたちにして」、さらに日用品としての実用性を保つには、木、金属、革などカッシーナの職人の技術と機知が不可欠でした。 指先で持ち上げられそうな、超軽量椅子。長方形ではない不可思議なかたちのテーブル。ウィンクしてくる椅子。お辞儀するように背が曲がるソファ。デザイナーから驚くべきテーマを与えられて、実現するのがカッシーナ。家具はアートになり、世にも美しい実用品になるのです。 そんな家具が約100点、日本初公開のものもふくめて、勢揃い。すでに日本の一般家庭でも使われている名作もあれば、商業的には日の目を見なかった実験的な作品も登場します。その背後にアートとしての楽しみや、生活文化の面白さも、きっと感じられるはずです。 このサイトでは、そんな展示作品の中から代表的な名作をピックアップ。デザインの流れを、その当時の日本のできごとと絡めながら紹介。家具誕生までのエピソードが読めます。デザイナーのプロフィールからは、その人柄やデザイン哲学を知ることも。 行く前に見れば、一体どんな家具なのか? 実物を見るまでの予習もできるし、もちろん見てから気になった、心に残った作品は後からチェック。そんな好奇心をサポートするこのサイトは必見! 一生のおつきあいになる家具と出会うきっかけにもなるかもしれない、「メイド・イン・カッシーナ」展。本ブログではその楽しみ方を、5人の専門家が独自の視点でつづります。どうぞよろしくおつきあいください! 取材/本間美紀 #
by madeincassina
| 2009-04-06 11:31
| 本間美紀
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