メイド・イン・カッシーナ展 公式ブログ
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カッシーナ社の家具100点を、1000㎡もの会場に一堂にそろえ、技術とデザインが融合した歴史的な名作を、一気に鑑賞できるのがこの
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子ども視点で楽しんだ、メイド・イン・カッシーナ
 ゴールデンウィークの真ん中、5月3日。「メイド・イン・カッシーナ」展会場の入り口に、なにやらキッズたちが集まっています。そう、今日は特別イベント「子ども向けガイデッド・ツアー」があるのです。
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 先着順で決まった5組10人の子どもたち。実は、小学校高学年とか中学生とか、もう少し大きい子たちがくるのかしら? と思っていたら、案外とおちびちゃんばかり。つまり先入観が一切ない、柔らかな頭ばかりがそろったわけです。

 案内役の森田お兄さん(カッシーナ・イクスシー森田氏)とさあ出発!「カッシーナはイタリアの家具の会社で、みんなのおじいちゃんより年上なんだよ。今日はいろんな家具を見ていこうね」

 手づくりの子ども向けパンフレットに11問の質問があり、これを解きながら進んでいく仕掛けです。
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 この日は子どもたちのあふれる好奇心をとめることのないよう、必要な場合は家具の一部に触ることもできました(注意:このガイドツアーにだけ特別に許可されました。通常は触ることはできません)。「アート?家具?」を実感する瞬間です。

 カッシーナの家具は、暮らしの中でアート的な存在でありながらも、やはり人間が主役。触って、使われて、機能する。そんな「本質」を子どもたちが見せてくれたのです。

 まずは、子どもたちに家具の素材になじんでもらいます。木組みのところでは「みんなのお友だちに親切なひと、怒りっぽいひと、強いひとがいるように、木にもいろんな性格や色があるんだよ。どこにどんな木を使うか、性格をちゃんとわかって使っています」。木のサンプルを触って確かめます。
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 次に革。ここでは革のサンプルが配られます。「みんなの手や足の皮膚よりも、強くてかたいね。たくさん座ってもいいように、強い部分を選んでいます。牛さんが生きているときにできた傷は上手に隠してあるんだよ」。

 天下の「LC2」も、子どもたちの前では「バラバラに分解」。
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 名作だ、デザインだという前に、その仕組みが楽しい! なるほど、こんな風になっているのね。フレームとクッションの構造とバランスを大人も楽しんだ一瞬です。

 そして超軽量チェア「スーパーレジェーラ」。「メロンと同じくらい軽い」という事実にビックリ! 果敢な男子が一人、椅子を持ち上げます。そう、子どもでも軽々と持ち上げられてしまうことが実証されました。
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 「タングラム」は子どもにとってはエキサイティングなテーブルでしょう。パズルのような幾何学構造になっていて、この天面がばらばらになるのです。組み替えれば、ネコや蝶、花や魚、山、貴、舟、雲になるなんて。本当はやってみたかったけれど、そこは我慢です。でもこのテーブルがそんなに童心にあふれていたなんて、私も知りませんでした。

 そして名作「キャブ」。ここではちょっと素材のお勉強です。薄いのに堅くて強い椅子。森田お兄さんが「牛さんの皮のどの部分を使うと思う?」と聞くと、あたま!おなか!さまざまな声。こたえは「肩」でした。よく動かすところの皮は強くて厚くなる。そこを利用しているのだそうです。

 「トラモント・ア・ニューヨーク」は、子どもにとっては、とてもわかりやすいソファでしょう。「何に見える?」というお兄さんの問いには「マンション」「マンション」「マンション」「N.Y行ったことあるよ!」と次々と上がる声… おお!さすが現代っ子です。ニューヨークのスカイクレーパーの間から夕日が沈む。そんな風景を家具にしています。
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 「サンソンテーブル」がどうやってできているか。森田お兄さんの説明が秀逸でした。

「3人のひとが牛乳、メロンソーダ、トマトジュースをそれぞれ持っています。いっせいのせ、でそれぞれ流し込みます。勢いよく流す人もいれば、ゆっくり入れる人もいます。その具合で3つの色の大きさや形が変わるんだよ」。

 なるほど、大人にもその説明がわかりやすいです!

 最後はちょっと算数の時間。「このオスピテテーブル、どこかが動きます。どこがどうなるかな?」。みんなテーブルの下をのぞきこんで、うんうん考えます。
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 このテーブルは天面の一部が伸ばせて大きくなったり、小さくなったり。大人の目には「伸長式テーブル」ということになりますが、子どもに取っては、ちょっとロボットみたいに見えているようです。

 終了後、参加した子がインタビューに応じてくれました!どの説明もかぶりつきで熱心に見ていた、かいと君(小3)とななみちゃん(小1)の兄弟です。
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 かいと君、一番心に残ったのは「テッラ」という椅子。透明樹脂製の椅子のフォルムに、砂が流し込まれているものです。「この中でアリを飼ったらおもしろいよ!」と、ユニークな発想。本当にそうだね。ななみちゃんも「ソファがうごいて面白かった」。座れるとよかったね!

 ちなみに二人とも絵が大好きで、すでにパリのルーブル美術館に行ったこともあるそうです。すっご〜い。

 みんなへのおみやげはカッシーナのロゴ入りのノートと色エンピツ。「早く帰って、何か書きたいな!」と二人はニコニコ。今日、見て、感じたこと、忘れないうちに自由に描いてくださいね。未来のデザイナーへの第一歩かも?!

取材/本間美紀
by madeincassina | 2009-05-08 15:23 | 本間美紀
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