皆様こんにちわ。
青年宣伝マンです。
年が明けてから中年宣伝マンと会ってないのですが、そこかしこでウワサを耳にします。やれ「朝のミーティングだと必ず顔がむくんでる」とか、「昨日も酒臭かった」とか、どうやら2006年も相変わらずの痛飲生活をしているようです。きっと今日もどこかで「
ウコンのチカラ」を摂取しながら、連日の午前様を反省していることでしょう(でも夜には忘れてる)。
それでは
集中連載:映画「ロード・オブ・ウォー」宣伝の“ウラ側”!(第六回)です。今回がこの連載の最終回です(連載の過去記事:
第一回/
第二回/第三回/
第四回/
第五回)。
本作の監督アンドリュー・ニコルが「アメリカン・ビジネス」という邦題に難色を示しているという事で、善後策を練るべく緊急ミーティングが召集されました。
本国とやりとりしていた担当者さんによると、ニコル曰く「別にアメリカを批判するためだけの映画じゃない」「これでは作品の意図が誤解される」etc…との事。う~ん、ビミョーなトコです。
もちろんニコル監督は別にヘンにゴネたりしていたわけではないんですね。彼はとてもグッド・ガイですし、こちら側の意図は充分に理解してくれていました。でもクリエイターとして、表現者として、デリケートなニュアンスの部分なのでしょう。
我々としてもその直後に
ニコル監督の来日が控えており、彼に気持ちよく各媒体さんの取材に応じてもらいたかった事もあり、この緊急ミーティングはそのまま、邦題の再検討ミーティングへと移行。
数時間に及んだ喧々諤々の末、最終候補として挙げられたのが
「ロード・オブ・ウォー 史上最強の武器商人と呼ばれた男」でした。
ニコルの意向もまんま反映しながら、作品の内容をサブタイトルで端的に説明したこの邦題。結果、ニコル監督的にもノー問題で、劇場さんやビデオ発売元さんも事情を理解してもらい、やっと正式な決定となりました。
で、この邦題に、以前ご紹介した
通称「青空」バージョンのビジュアルを併せ、最終的なブラッシュアップを重ねて完成したのが、皆様お馴染みのコレです。
邦題の検討スタートから正式決定までに費やした時間は約2ヶ月間。公開初日まであと8週間というタイミングでの決着でした(グッタリ)。
ちなみにこの時期に発売された一部の月刊誌ではタイトルの差替えなど余裕で間に合わず、「アメリカン・ビジネス」のまま紹介されちゃってるのもありました。ボクが覚えているのだと「TV Bros」とかそうでしたね。
と、いろいろあった本作ですが、ひとまず
今週末1/13(金)をもってロードショー期間も終了となります。
が、しかし! 明日の夜、本作の締めとして、六本木某所で最大最凶のイベントが残っています。それは宣伝関係者一同が集まっての
「ロード・オブ・ウォー」打ち上げ飲み会…。
賢明な読者の方々はすでにお察しの事と存じますが、中年宣伝マンのモチベーションたるや恐ろしいほどに高く、昨夜も「打ち上げの店まだ決まってないの~!?」としつこく電話してくるほど。その電話を切ったあと、ボクの脳裏には、いまから遡ること2年半前にやった「
二重スパイ」という作品での悪夢の打ち上げが脳裏に甦ってきました…。
この作品が韓国映画だった事になぞらえ、麻布の怪しすぎる韓国料理屋(中年宣伝マンのチョイス)の座敷部屋で行った会でした。ここで史上最高レベルに泥酔した中年宣伝マンは、その混濁した意識と千鳥足が災いし、まだ誰も箸をつけていない高額料理「アンコウのキムチ炒め」に足を突っ込んでしまうという、考えられない暴挙に! 見かねて手を貸すボクに「だ~い~じょう~ぶぅ~」と言い放ち、トロ味の利いたキムチまみれの靴下のまま徘徊し、座敷一帯を激しく汚染。結局そのままの状態で靴を履いて帰っていきました。
ボクが店員なら通報しますね。確実に。
そしてその日の自宅マンションでの様子を描いたのが、じつは以前このブログで掲載した
このイラスト。さらに翌朝、掃除のオバサンに発見されるや死体に間違われ、ドえらい騒ぎになったという、もはや人としてあまりにも問題ありすぎる前科がございます(すべて実話)。
と、そんな地獄絵図の再現になること必至の明日の打ち上げですが、その模様はこのブログにて、ひそかに完全レポートいたします。
お楽しみに!