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5月2日(水)武蔵野音大オペラ「魔笛」
先月からせっかく真面目に書いていましたが、ミランがCLに続いてスクデットまで逃してしまい、また空白期間が続いてしまいました。また今日から心を入れ替えて書こうと思います。

ゴールデンウィークのことになりますが、武蔵野音大江古田校舎のベートーヴェンホールで「魔笛」が上演されました。Wキャストによる2公演ずつが行われましたが、私が行ったのはAキャストの2回目、5月2日の公演でした。

最初に申し上げますが、素晴らしい公演でした。「魔笛」は数限りないほど見ていますが、日本国内で上演された「魔笛」としては、新国や二期会よりも素晴らしく、今まで1番良かったと思います。

まず、パミーナの藤原歌劇団が誇るプリマドンナの砂川涼子。出産による1年くらいのブランクがありましたが、見事復活し、さらにヴァージョンアップした感じです。人並み外れた大きな声を持っている訳ではありませんが、透明感が非常に高く磨き抜かれた美声に素晴らしいフレージングのテクニックなどが合わさり、現在、日本最高のソプラノ歌手と言えるのではないでしょうか。パミーナというのは、なかなか評価されるのが難しい微妙な役どころなのですが、彼女の素晴らしい表現力によって、非常に魅力的な役となっていました。

夜の女王の佐藤美枝子。チャイコフスキーに優勝した後も活躍が続いていますが、そのコロラトゥーラのテクニックはいささかも衰えることなく、アジリタのテクニックは無敵です。2つの夜の女王のアリアを完璧にこなし、万雷の拍手を浴びていました。

パパゲーノは谷友博。飛び抜けた声を持っているわけではありませんが、安定感のある歌唱に卓越した演技力。パパゲーノ役はまさにはまり役です。

タミーノは樋口達哉。このブログでも何度も触れてきましたが、二期会のエース・テノールで、男声ユニット「ザ・ジェイド」等いろいろなジャンルで活躍しています。リッカルドやレンスキー、ピンカートン等々、素晴らしい役を数々見てきましたが、モーツァルトはあまり得意ではないようで、1幕冒頭、大蛇に追われて出てきた時に、「あれれ、調子が悪いのかな?」と思ったほどです。しかし、それなりにちゃんとまとめていて存在感は出せていました。

ザラストロは豊島雄一。公演前、彼のスケールの大きな良く通る声は非常に魅力的ですが、バリトンなのでバスの役は大丈夫かな?と思っていましたが、さすがにキチンと歌っていました。しかし、やはりAよりも下の声はやはり少し厳しく、ちゃんと出てはいますが、館内中に響かせるところまでいっていませんでした。

それに対して弁者の三戸大久。彼の声はバスバリトンだと思いますが、実に魅力的で良く響く中低音を持っています。ザラストロにバスがキャスティング出来ないのであれば、彼がザラストロをやれば良かったのではないでしょうか?いずれにしても上記のビッグネームたちに比べるとまだまだ名前が知られていませんが、これからの活躍が大いに期待されます。

パパゲーナの赤星啓子も良かったです。この類の役をやらせたら本当に上手い!終演後、本人に会いましたが、相変わらずお若くて学生時代と何も変わらない感じでした。

いずれにしても大学の後輩たちがこのような素晴らしいオペラを作り上げてくれるのは、本当に嬉しいことです。彼らのさらなる活躍に期待しています。

それ以外にも、山口道子、小畑朱実、森永朝子といった普段はどこのオペラでも主役級の歌手たちが3人の侍女をやるという豪華なキャスティングですから、素晴らしいに決まっています。
# by hikari-kozuki | 2012-05-23 16:38 | Opera | Comments(0)
終戦
残り1節を残し、今朝のゲームでミランがデルビーでインテルに負け、ユーヴェが勝ったため、今シーズンのスクデットはユーヴェに決定してしまいました。終盤のユーヴェはスクデットに相応しいチームだったと思いますが、ミランが自滅してしまった感もあるので、残念でなりません。

今シーズンのミランがV2を逃してしまい、CLはベスト8、コッパイタリアがベスト4に留まってしまった原因を考えてみました。
やはり最大の原因は、怪我人があまりに多かったことでしょうか。パトを始めとして怪我人が続出してしまいました。シーズンを通してほぼフルに活躍できたのは、イブラとノチェリーノ、あとはロビーニョくらいでしょうか。パトはシーズンのほとんどを怪我で棒に振ってしまいました。ミラネッロにも問題がある気がします。カッサーノやガットゥーゾのように怪我ではなく、サッカーとは関係のない病気を発症してしまったのも痛かったです。そして何といっても1番痛かったのは、DFの要、チアゴ・シウバを大事な終盤に欠いてしまったことです。チアゴ・シウバの怪我とほぼ同時期にネスタが戻ってきましたが、やはり往年に比べると力の衰えは隠せません。CLカンプノウのバルサ戦、今朝のインテル戦、共に決勝ゴールは、ネスタが相手に与えてしまったPKによるものです。ピルロがユーヴェに誘っているという話もありますが、もう1年ミランで今年の雪辱を何とか果たしてほしいものです。

あとは序盤のスタートダッシュでやや躓いてしまったこと。レフェリーの笛にも恵まれませんでした。ユーヴェ戦のブッフォンが掻きだしたムンタリの幻のゴール、前述のバルサ2回戦のネスタのPKも納得出来ません。他にも笛に恵まれないシーンがたくさんありました。スクデットに関しては、CLでバルサに負けてから急にモチベーションが落ちてしまった気がします。本来であれば、CL敗退後はスクデット1本に絞れるので、体力的にも楽になるはずなのですが。

アッレグリの采配は概ね良かったと思います。
ほぼ得点王獲得のイブラヒモビッチは、シーズンを通して活躍をしてくれましたが、ここ1番の大事な試合で決め切れなかった印象もあります。ノチェリーノ、エルシャーラウィーはここまでやってくれるとは思いませんでした。ボネーラも昨年までは本当にダメダメな選手でしたが、飛躍的な進化を遂げてくれました。ボアテンクは出た時は素晴らしいのですが、やや怪我が多すぎます。アバーテにはもう一皮剥けて欲しいと思います。

今から9月まで寂しいですが、EURO2012ポーランド・ウクライナ大会で、ノチェリーノ、カッサーノ、アバーテらがアッズーリに招集されるでしょうから、イタリア代表を応援します。あとはロンドンオリンピックで日本代表も応援しなければなりませんね。

いずれにしても、9月の新生ミランに期待しています。
# by hikari-kozuki | 2012-05-07 13:33 | Football | Comments(0)
弊社オペラツアー
今日は、弊社主催のオペラツアーの告知をさせて頂きます。

弊社では、約半年ぶりにオペラツアーの企画を致しました。6月~8月にかけて全部で3コース、いずれも興味深い演目が満載の内容となっております。
ここでは、簡単に紹介させて頂きます。

Aコース 6月18日(月)~27日(水) ヨーロッパ4大歌劇場豪華周遊 528,000円
 ロンドン、パリ、ミラノ、ウィーン 8泊10日間
*ロンドンのコヴェントガーデン、パリのオペラ座(ガルニエ)とバスティーユ歌劇場、ミラノのスカラ座、ウィーン国立歌劇場を1つのツアーですべてご覧頂くと言う豪華なコースです。特にロンドンのアラーニャ&ゲオルギューの「ボエーム」、パリのフレミングらによる「アラベッラ」、ミラノのデッセイの「マノン」とアルヴァレス、ヌッチの「ルイザ・ミラー」、ウィーンのダムラウ&ベツァーラの「ルチア」は見逃せません。

Bコース 7月4日(水)~13日(金) 初夏の北イタリア周遊ハイライト 458,000円
 ミラノ、ヴェローナ、ミラノ 8泊10日間
*ミラノ・スカラ座、ヴェネツィア・フェニーチェ劇場というイタリアを代表するオペラハウスとヴェローナ音楽祭を組み合わせたコースです。各都市3泊を基本として滞在型のコースですので、ゆったりと珠玉のオペラの数々をご堪能頂けます。

Cコース 8月8日(水)~17日(金) ヴェローナ野外音楽祭とザルツブルク音楽祭ハイライト  
 518,000円
 ヴェローナ、ザルツブルク 8泊10日間
*ヨーロッパの夏の音楽祭と言えば、やはりザルツブルクとヴェローナです。ヴェローナでは、もっともスペクタクルな舞台効果が栄える「アイーダ」と「カルメン」。質、量ともに世界一のザルツブルク音楽祭では、今年のハイライトと言われている演目をすべて網羅する贅沢な内容となっています。特にネトレプコ&ベツァーラの「ボエーム」、コジェナー&カウフマンの「カルメン」、ドミンゴの「タメルラーノ」、モーツァルト歌手たちに豪華な「魔笛」、そして「魔笛」の後日談、ヴィンター作曲の「迷宮」という興味深いものです。


Aコースはすでに催行が決定しております。
また、全コース私が添乗員として同行させて頂きますので、ご参加をお待ち致しております。

詳細は弊社HPにもアップされておりますので、ぜひご覧ください。
http://www.lattesa.co.jp/opera-tours.php
# by hikari-kozuki | 2012-05-01 12:13 | Others | Comments(0)
4月15日(日)山田町中央公民館 「いざ起て!岩手人」
カキの養殖で有名な岩手県山田町は、3.11の東日本大震災で甚大な被害を受けてしまいました。六男では、4月15日に総勢69名で、被災者の皆さんのために応援の歌を歌って来ました。
早朝の新幹線で盛岡まで行き、そこからバスで3時間ほどかけて山田町へ向かったのですが、途中、太平洋沿岸の宮古市に出たあたりからの風景は酷いもので、改めて被害の大きさを再認識させられました。

当日の会場であった中央公民館は高台にあるため、建物はそのまま残っているのですが、その高台から見る沿岸部の風景は、一面の更地の上に建物の土台だけがむき出しになって残っている感じで、終戦後の焼け野原を想像させるようなものでした。そして、地元の方に、これは建物の上の部分が全部流されてしまったということでしょうか?と聞くと、そのあたりは、すべて火災によって焼けおちてしまったとのことでした。津波による水害だけではなく、そんな被害もあったとは全然知りませんでした。

さて、その高台に残った中央公民館での公演ですが、我々が開演の1時間くらい前に到着すると、すでに入口には長蛇の列が出来ていて驚きました。さらに後から副町長さんから聞いた話では、当日のチケットは(もちろん無料ですが)、売り出し30分で無くなってしまったとのことでした。

演奏会は、地元の盛岡メンネルコール、松園シルバーダックスの方々との共演でしたが、我々は、ファウストの兵士の合唱、緑の森よ、手に手を取り合い、ウボイ、からたちの花、希望海、天涯の8番という7曲を歌い、共演の方々とは、アンコールとして「いざ起て戦人よ」と「ふるさと」の2曲を一緒に歌いました。いずれの曲も被災された方々の魂のために心を込めて歌ったため、最後の方は感極まってしまい、歌いながら涙が出てきてしまいました。会場でも涙を流していらっしゃる方がたくさんいらっしゃって、本当に来て良かったと思いました。
# by hikari-kozuki | 2012-04-27 12:34 | Concert | Comments(0)
4月13日(金)東京カテドラル JCDA主催「イエスの生涯」
JCDAとは、Japan Choral Directors Associationの略で、日本合唱指揮者協会のことです。合唱指揮のスペシャリストの方々による団体ですが、「教会シリーズ」というコンサートを10年以上前から定期的に開いてきましたが、開催時期によって季節季節のキリスト教のテーマを持った合唱曲による演奏会という珍しいものです。今回はそのシリーズの10回目ということで、イエスの生涯を時代順にたどることを目的として、「イエスの生涯」というタイトルでした。

まず驚いたのは、出演した6つの合唱団、すべてが抜群に上手なことです。東京カテドラルは、六男でも毎年お世話になっているので、響き方は十分知っていますが、ワンワンと響き過ぎるので、上手いか下手なのかも良く分からないことがあります。しかし、今回出演した合唱団の方々は、このような会場に慣れていることもあるのかも知れませんが、響きがクリアーで、ハーモニーも実に美しいのです。1つ1つ紹介したいくらいですが、ここでは名前だけを列記しておきます。

ENSENBLE PLEIADE(男声合唱団)
アンサンブル リモーネ(女声合唱団)
混声合唱団 鈴優会(混声合唱団)
N.F.レディースシンガーズ&東京トルヴェール(女声合唱団)
Collegium Cantorum YOKOHAMA(混声合唱団)
Combinir di Corista(混声合唱団)

ほとんどがアマチュアの音楽愛好家たちによる合唱団だと思われますが、響きの統一感や純度の高いハーモニーはプロの合唱団よりも上かも知れません。改めて日本の合唱のレヴェルの高さを認識させられました。また、このコンサートには弊社も後援企業として、広告を出させて頂きました。
# by hikari-kozuki | 2012-04-26 17:10 | Concert | Comments(0)






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