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日生劇場ファミリーフェスティヴァル2011
2013年に開場50周年を迎える日生劇場ですが、50年前から積極的に独自の活動を続けており、日本におけるオペラ普及の一翼を担ってきました。

1963年のベルリン・ドイツ・オペラの「フィデリオ」の来日公演は、オペラ史の金字塔となりました。その後も三木稔作品等の日本オペラの普及にも大きく寄与し、自主公演でもありきたりのメジャーな演目でなく、滅多に上演されないような作品も意欲的に取り上げてきました。青少年向けの日生劇場オペラ教室や、舞台関係者の裏方として普段陽の当らないところで活躍されて方々向けの日生バックステージ賞など、オペラを始めとする舞台芸術への貢献は非常に大きいものです。

さてその日生劇場ですが、毎年夏休みにファミリーフェスティヴァルという子供も一緒に楽しめるようなプログラムを用意してくれています。子供も楽しめる良質な演奏会を探していらっしゃる方には最適です。今年のプログラムは下記の通りです。

*ミュージカル「三銃士」 7月21日、22日、23日、24日
人気急上昇中の颯太や体操のお兄さんとして有名な佐藤弘道など、非常に楽しみなキャストが組まれています。

*クラシックコンサート「アリスのおんがく旅行」 7月30日、31日
2007年以来毎年続けられているシリーズで今年のテーマは「音楽史」。構成と進行役のウサギはバリトンの宮本益光、アリス役のソプラノの鵜木絵里との掛け合いも絶妙です。

*ミュージカル人形劇「しゃぼんだまのくびかざり」 8月6日、7日
寺村輝夫作の「ぼくは王さま」シリーズのミュージカル人形劇です。

*バレエ「コッペリア」 8月26日、27日、28日
「コッペリア」じゃ有名なバレエで、東京シティバレエ団の人気作品です。


私もぜひ娘たちを連れて行こうと思っています。

詳細は以下のURLで。
http://www.nissaytheatre.or.jp/
by hikari-kozuki | 2011-06-27 13:23 | Concert | Comments(0)
6月22日(水)サントリーホール「六本木男声合唱団」定期演奏会
六男は、毎年サントリーホールで定期演奏会を行っていますが、昨日の定期演奏会は、ちょうど第10回と節目の演奏会となりました。ちょうど2年前の2009年6月22日は我らが副団長、眞木準さんが亡くなってしまった日なので、眞木さんへの追悼の思いも込め、一生懸命歌いました。

昨夜のプログラムは、三枝成彰作曲の「最後の手紙」。
第二次世界大戦で亡くなった人たちが残した手紙の数々を集めたものです。手紙を書いたのはフランス、日本、アメリカ、ブルガリア、ポーランド、イタリア、中国、イギリス、朝鮮(韓国)、ソビエト、ドイツ、トルコと世界中の方々。故郷で待つ家族や恋人に宛てた手紙の数々のリアリティは現代の我々の心を激しく揺さぶり、戦争の悲惨さ、平和の素晴らしさを同時に訴えかけてきます。

この曲は昨年のサントリーホールの定期演奏会でも歌いましたが、昨年はコンサートの何日か前に楽譜が上がってきた曲もあったので、今年の方が完成度が格段に上がりました。それに最近入団して来る方たちは、若い方が多く、合唱経験者が多いので、実力自体も上がっているのは間違いありません。それにしても、六男もこんなに難しい曲を歌えるようになったと思うと感慨深いものがありました。

三枝作品の中でも間違いなく最高傑作の1つであることは、作曲者本人が自信を持って言っていましたが、私も曲の完成度は、「レクイエム」や「天涯」よりも上だと思います。しかし、ひたすらに戦争の悲惨さを13曲も歌い上げ、しかも1時間半という演奏時間は歌っている本人たちもかなりの苦行となります(笑)。昨日もリハ、GP、本番と一体何時間立っていたことでしょう。私よりも年齢が上の諸先輩方もさぞ大変だった思います。

指揮の大友直人先生、コーラスマスターの初谷敬史先生、ピアニストの岩井美貴さんと三枝ゆにさん、パートリーダーの皆さん、ひたすらわがままな団員を支えてくれた事務局のあいちゃん、道面さん、若葉ちゃん、オケの東京交響楽団の皆さん、ナレーションの露木茂さん、演出の辰巳琢郎さん、すべての方々に感謝しています。それからプログラムの広告にご協力いただいたオーストリア航空さんとオーストリア造幣局さん、本当にありがとうございました。

さあ、次の大きな本番は、11月末のスイス・ジュネーヴ公演です。赤十字の大会期間中にヴィクトリアホールでスイス・ロマンド管弦楽団との共演が予定されています。この大きな目標に向かって私も頑張らなければなりません。
by hikari-kozuki | 2011-06-23 16:40 | Concert | Comments(0)
6月18(土)大田区民アプリコ小ホール ゴッターニ コンサート8 
週末の土曜日蒲田の大田区民ホールアプリコ小ホールのコンサートへ行ってきました。Gottani(ゴッターニ)というアマチュアのおじさまたちのグループのリサイタルです。

ゴッターニというのは、おそらくごった煮をイタリア語風に言ったものでしょう。本来、Gottaというのはイタリア語で痛風のことですが、まさか、痛風の集まりなんて名前はありえないでしょうから(笑)。男性4名と女性1名の計5名が、田中先生という芸大出身のバスの方に歌を習い、その発表会がこのコンサートなのです。全員が古希以上というのに元気に人前で歌を歌われる姿には感動を覚えました。皆さんまだまだお元気で、歌い回しなどパヴァロッティばりのところもありました。ご本人たちはいたって真剣で、歌う曲は、カンツォーネにオペラのアリア等、堂々の直球勝負で、プロのオペラ歌手でもなかなか歌わないような難曲にも挑戦していました。

バスの松延さん、テノールの籠浦さん、野末さんの3名様は、弊社の弊社のオペラツアーにご参加頂き、イタリアを周遊して以来のお付き合いで、時々楽しいお酒も飲んだりしています。ヴェネツィアのゴンドラに乗りながら、自分たちでカンツォーネを絶唱していらっしゃったことを今でも良く覚えています。もう1人の男性の藤田さんはバリトンで、1度お酒をご一緒したことがありますが、なかなかダンディな方です。紅1点の堀内さんは最近ご病気をされたとのことですが、まだまだお若く、これからも歌い続けて下さい。

歌の先生は田中一正さんという方で、3曲ほど歌って頂きましたが、まだまだ立派な声でとても古希とは思えない張りのある声でした。ただ、ちょっとMCの時の話が長すぎます(笑)。ピアノ伴奏の鈴木先生は唯一とても若い女性の方でしたが、皆さんの歌を優しくサポートをして下さり、微笑ましかったです。男声4部で黒人霊歌を何曲か披露して頂きましたが、全部ピアノで伴奏を入れていたので、次回はぜひアカペラで男声の渋いハーモニーを聞かせて下さい!


METやスカラの話をしたと思えば、このように非常にローカルな演奏会も紹介したりして、それがこのブログの良いところかも知れませんね。
by hikari-kozuki | 2011-06-20 12:33 | Concert | Comments(0)
スカラ座オープニング「ドン・ジョヴァンニ」2011.12.7
世の中に本当にスペシャルなコンサート、オペラというものは数ありますが、その最高峰はずばりミラノ・スカラ座のシーズン・オープニングのプレミエ公演でしょう。

世界中の王侯・貴族、政治家、映画俳優、大企業の社長、歌手、スポーツ選手たち、要するにセレブたちが一堂に会し、オペラを楽しむのです。開演前や休憩のホワイエは、私でも知っている欧米の有名人たちがあちこちで会話を楽しんでいて、まさに別世界。

この日は毎年12月7日と決まっていますが、これはミラノの守護聖人サンタンブロージョのお祭りの日で、ミラノの祝日なのです。スカラ座の前は、マスコミ、警官、野次馬で人が溢れ、車は特別な車以外、かなり遠くで降ろされて歩かなければなりません。入口には赤の絨毯が敷き詰められ、さながらアカデミー賞の授賞式のようです。その絨毯の上をきらびやかに着飾った紳士淑女がオペラハウスに入って行くのです。昔は一部の特権階級に抗議する過激な連中が卵を投げつけるなんてこともあったそうですが、今は、警官や警備が非常に厳しいので、近づくこともできません。

もちろんチケットも超プラチナチケットです。一応、売りには出ますが、普通に買うことはまったく不可能です。ウィーンの1月1日のニューイヤーコンサート、バイロイト音楽祭のリングなど、入手困難なチケットは他にもありますが、その中でも1番難しいのがこのスカラ座のオープニングと言われています。

昨日、ガランチャの時にも少しだけ申し上げましたが、スカラ座の2011年-2012年シーズンのオープニングは、2011年12月7日の「ドン・ジョヴァンニ」なのです。もちろんキャストも超一流です。指揮はもちろん首席指揮者のダニエル・バレンボイム。ドン・ジョヴァンニにペーター・マッテイ、ドンナ・アンナにアンナ・ネトレプコ、レポレッロにブリン・ターフェル、オッターヴィオにジュゼッペ・フィリアノーティ、等々。ここにエルヴィラにガランチャという予定だったのですが、残念ながら妊娠によるキャンセルでまだ代役は発表されていません。しかし、エルヴィラの裏のキャストがバルバラ・フリットリなので、彼女が歌ってくれるのではないでしょうか?

ムーティの時代には弊社(ラテーザ)でも何度もこのスカラ座オープニングのツアーを催行していましたが、今年は久々に「ドン・ジョヴァンニ」のツアーを催行するつもりです。ご興味のある方はぜひご参加下さい!
by hikari-kozuki | 2011-06-17 10:51 | Opera | Comments(0)
エリーナ・ガランチャ妊娠!
エリーナ・ガランチャが、現在、世界最高のメッツォ・ソプラノの1人であるということに異議のある方はおそらくいらっしゃらないでしょう。そのガランチャが妊娠をしてしまったという情報をキャッチしました。本来、喜ばなければならないのにちょっと残念という何とも複雑な心境です。

今年のミラノ・スカラ座のオープニングは「ドン・ジョヴァンニ」なのですが、つい先日までは、HPにはエルヴィラにガランチャがアサインされていたのですが、先ほどそのHPを見たところ、2012年2月まで妊娠によってすべてのスケジュールをキャンセルすると書いてあります。そういえば2011-2012シーズンのMETのオープニングがドニゼッティの「アンナ・ボレーナ」でネトレプコとの共演が話題になっていたのを思い出し、METのHPをチェックしましたら、やはりガランチャの名前はなく、代わりにエカテリーナ・グバノヴァの名前がありました。グバノヴァは現在来日中のMETでも、ボロディアのキャンセルにによって来日し、「ドン・カルロ」のエボリを歌っています。

さて、ガランチャですが、1976年にラトヴィアの首都リーガ生まれ。のびやかな美声と豊かな声量を持ち、メッツォらしい低音から高音のアジリタまで自由自在のテクニックを持ち、ソプラノを歌うことも出来、抜群の演技力とエキゾチックな美貌を持っているのですから人気が出ない方がおかしいくらいです。あと10年は彼女の時代が続くと思っていましたので、母子ともに無事な出産を祈っています。実は彼女、まったく無名の時代の2003年に、新国立劇場の「ホフマン物語」の二クラウス役で来日し、私も驚いたことを良く覚えています。

さてご主人にも少しだけ触れておきましょう。1971年ロンドン生まれのジブラルタル人指揮者、カレル・マーク・チチョンという人です。ラトヴィア国立交響楽団やグラーツ交響楽団の首席指揮者ののち、2012年シーズンからは、ザールブリュッケンのドイツ放送フィルの首席指揮者になる予定です。そこそこの活躍は見せていますが、どうもグルベローヴァのご主人ハイダーの匂いがするのは私だけでしょうか。
by hikari-kozuki | 2011-06-16 15:39 | Opera | Comments(1)
ヴィンチェンツォ・ラ・スコラ急死!
実はこのニュース、お恥ずかしいことですが、つい先日まで知りませんでした。渋谷のタワーレコードのCD売り場で知ったのですが、亡くなったのは何と2ヶ月も前の4月14日とのこと。日本ではほとんどニュースにもならなかったように思います。死因は心臓麻痺とのことですが、トルコのメルシンというところでオペラのマスタークラスを教えていたそうです。

1958年にシチリア島のパレルモに生まれ、アリゴ・ポーラ、カルロ・ベルゴンツィに師事し1983年にパルマで「ドン・パスクアーレ」のエルネストでデビュー。スカラ座では「愛の妙薬」のネモリーノで、METでは「ボエーム」のロドルフォでデビューを果たしました。日本が大好きで、何度も来日しましたが、特にフィレンツェの「ルチア」のエドガルドが素晴らしかったです。これらの役で分かるように、明るい美声のリリコ・レッジェーロでしたが、徐々にスピント、ドラマティコの諸役を歌うようになり、「アイーダ」のラダメス、「トスカ」のカヴァラドッシ、「トゥーランドット」のカラフなどを歌うようになっていきました。

スピントのものに挑戦していくレッジェーロなテノールは世界中に幾らでもいますが、彼が凄いのは、これらスピントの役とレッジェーロの役を並行して歌い続けていたことです。簡単に言ってしまうと、自分が歌いたい役はどんな役でも受けてしまっていたのでしょう。彼の主戦場は絶対にリリコ・レッジェーロあたりの諸役だったので、私はとても心配していました。案の定、2000年代に入ると明らかに喉が不調のことが多くなり、ドンドン出番も減ってきてしまっていました。

全盛期は、ロベルト・アラーニャ、ホセ・クーラ、マルセロ・アルヴァレス、ジュゼッペ・サッバッティーニなど同世代の歌手たちとポスト3大テノールの1人としても注目を浴び、世界中の一流歌劇場で大活躍していたので残念でなりません。

一緒に食事をしたこともありますが、寿司が好きで、いかにも陽気なシチリアーノらしく、人懐っこい笑顔と厚い胸板が印象的でした。あまりにも早すぎる死に言葉が見つかりません。ご冥福を祈ります。
by hikari-kozuki | 2011-06-14 17:38 | Opera | Comments(0)
MET来日公演の出演者たちのドタキャンについて
先週末の愛知県芸からMETの来日高音が始まりました。まだ私のところに情報は入ってきていませんが、今回の公演は、前代未聞なほどのキャンセルが出てしまいました。
まず、指揮のレヴァイン。最近の彼は本当に体が悪いようなので、これは仕方ありません。代わりにファビオ・ルイージが「ボエーム」と「ドン・カルロ」を振ることになりました。このあたりの演目は彼にとって得意中の得意なので、安心して聞けると思います。そして、「ドン・カルロ」のエボリにアサインされていたメッツォのオリガ・ボロディナ。彼女も健康の問題でキャンセルということですが、真相はわかりません。そして、今世界のオペラハウスを席巻しているテノールのヨナス・カウフマン。彼は「ドン・カルロ」のタイトルロールを歌うはずだったのですが、原発が怖いという理由でキャンセルになってしまったのです。ここまでは5月中旬に発表されていました。

しかし、来日直前の5月末になって、「ボエーム」のミミを歌うはずだった現在、世界一の歌姫と言われるアンナ・ネトレプコが同じく原発を理由にキャンセルになってしまいました。さらには、「ボエーム」のロドルフォ、「ルチア」のエドガルドにアサインされていたテノールのジョセフ・カレーヤまでキャンセルになってしまったのです。ただこの2人は今までずっと来日を表明しており、直前のドタキャンには不信感が募ります。本当に来る気があったのでしょうか?

特にアンナ・ネトレプコは日本中のファンが楽しみにしていただけにがっかりされた方も多いことでしょう。妊娠によってザルツブルク音楽祭の「ロメオとジュリエット」がキャンセルされたのは仕方ないですが、彼女はキャンセルが多すぎると思います。私自身、何度も彼女のキャンセルに遭遇してきました。ちょっと暗めの美声、天性の容姿、抜群の歌唱力と演技力で、ここ数年世界中のオペラハウスから引っ張りだこになっていた彼女ですが、喉や体には相当無理な負担をかけ続けていたのではないでしょうか?こうなると実質的には10年くらいしか全盛期がなかったマリア・カラスを思い出さずにはいられませんが、まだ若いのですからそうならないことを祈っています。

さて天下のMETですので、すぐに代役を発表しました。相当ドタバタがあったようですが、何とか形にはなったと思います。まず、「ドン・カルロ」でエリザベッタを歌うまずだったバルバラ・フリットリをアンナの代役として「ボエーム」のミミに回したのです。そして、ロドルフォのカレーヤの代役はマルセロ・アルヴァレス。昨日のトロヴァトーレでも書きましたが、脂の乗った素晴らしいテノールですので、はっきり言ってカレーヤよりもはるかに良いと思います。しかし、バルバラとマルセロの「ボエーム」というと去年のトリノの来日公演とまったく同じキャストになってしまったので、日本のファンとしては新鮮味がなくなってしまったかも知れません。しかし、アンナが落ちてしまった今、これしか方法がなかったのでしょう。

1番酷いのは「ドン・カルロ」です。カウフマン、ボロディナが落ちてしまった上に、バルバラまで「ボエーム」に取られてしまったのですから。主役級で残ったのはロドリーゴのディミトリ・ホロストフスキーとフィリッポ2世のルネ・パーペだけになってしまいました。バルバラの代役は若いロシア人ソプラノのマリーナ・ポプラフスカヤ。カウフマンの代役は、韓国のテノール、ヨンフン・リー。エボリの代役はエカテリーナ・グバノヴァというメンバー。もちろん普通のオペラハウスでは悪いキャストではありませんが、スター揃いの素晴らしいキャスティングに惹かれてチケットを買った人たちのショックははかり知れません。

「ルチア」は被害が最小だったと言えるでしょう。カレーヤの代役として、ローランド・ヴィラゾンとアレクセリ・ドルゴフがアサインされましたが、ヴィラゾンは一時期の不調から立ち直り、術後の経過も順調なので、かなり期待できます。それに、指揮のノセダ、タイトルロールのディアナ・ダムラウもそのままですし、エンリーコのルチッチ、ライモンドのアブドラザコフも実力派です。当初は「ルチア」が1番地味なキャストかも?と言われましたが、ここに至っては、「ルチア」のチケットを買った方が正解だったかもしれません。


ショックを受けた方々も決して少なくないでしょうが、METが世界屈指の実力を誇るオペラハウスであることは疑いのない事実です。合唱団やオーケストラが我々の期待を裏切ることはないでしょう。払い戻しもまったくないそうなので、気持ちを切り替えて、楽しまないと損ですよ!
by hikari-kozuki | 2011-06-08 13:28 | Opera | Comments(0)
4月20日メトロポリタン歌劇場「トロヴァトーレ」
ちょうどMETの来日公演が始まりましたが、またMETのレポートに戻ります。4月20日は「トロヴァトーレ」を見ました。

当夜は20時開演だったのですが、諸事情があって、15分ほど開演時間に遅れてしまったのです。しかも今回のプロダクションは、休憩が2幕、3幕の間の1回だけということで、3幕まで入れないことになってしまいました...。入口では、左の奥にモニターがあるのでそこでで見て下さい、と言われそこへ向かいました。当然、ホワイエにあるモニターのことだと思ってそこのソファーに座ろうとすると、係の人にもっと奥だと言われるのです。さらに奥へ進むと、この中で見るようにと、部屋に案内されました。そこは、2~300人くらい収容出来る映画館のようなところで、正面の大きなモニターでは、今METで上演されているオペラがLive中継で同時に上映されているのです。その部屋では、遅刻した人たちだけでなく、METのスタッフの人たちも入れ替わり立ち替わり出入りをしていました。ともかく、廊下の小さなモニターで見るのではなく、METライブニューイングを映画で見るような快適さで1、2幕を見ることができました。音も決して悪くなく、臨場感たっぷりでした。ただ、カメラは固定されていて全体を俯瞰するアングルだけなので、本当の映画のようにはいきませんが、それは贅沢というものです(笑)。

さてキャストですが、まず演出はスコットランド人の気鋭、デイヴィッド・マクヴィカー。大時代がかった舞台を得意としているので、METの巨大な空間にも良く合っていて、聴衆にも受け入れられているようでした。指揮はウィーン国立歌劇場などで活躍しているテノールのファビオ・アルミリアートの弟のマルコ・アルミリアート。ヴェルディのオペラを十八番をしているので、手慣れたものです。

レオノーラは、アメリカ人のソプラノ、ソンドラ・ラドヴァノフスキー。ヴェルディの中後期の重量級の諸役を得意とし、エリザベッタ、アイーダ、エレナ公女などですっかりMETでも常連になっている。少し暗めの声でアクートも強く、コロラトゥーラのテクニックも持っているので貴重な歌手だとは思いますが、私は声的な魅力はあまり感じません。テノールはマルセロ・アルヴァレス。説明は要らないでしょう。METでもとても人気がありますし、今もMETの来日公演で「ボエーム」のロドルフォを歌うために日本にいるはずです。このマンリーコ役はここ数年歌い続けている役なので、私も何度が聞いていますが、この日が1番良かったと思います。3幕フィナーレのかの有名な「見よ、恐ろしい炎を!」では、原調のC-durのまま歌い切り、しかも最後のハイCは、素晴らしい美声でかなり伸ばしてくれました。ここ4、5年、本当に素晴らしい歌唱はなかなか聞けていませんでしたが、当夜はかなり調子が良かったようです。ルーナは、ロシア人バリトンのドミトリー・ホロストフスキー。彼も説明は要らないでしょうが、METの来日公演で「ドン・カルロ」のロドリーゴを歌いに来ています。主役クラスが次々にキャンセルになってしまい、レオノーラのバルバラ・フリットリまで「ボエーム」に取られてしまい、「ドン・カルロ」は悲惨なことになってしまっていますが、たとえ孤軍奮闘でもホロストフスキーはやってくれるでしょう!もちろん当夜のルーナも良かったです。彼はちょっとニヒル悪役が良く似合います。そしてアズチェーナのドローラ・ザジック。アメリカ人のヴェテランのメッツォ・ソプラノで、もうすぐ還暦という齢のはずですが、声の衰えはまったく感じず、むしろドンドン進化しているような気がします。劇場内に響き渡るドラマティックな声は、それだけで聴衆を圧倒していました。声の破壊力でここまで驚かされたのは、ゲーナ・ディミトローヴァ以来だったかも知れません。来日公演のボロディナのキャンセルで、エボリを彼女に歌った欲しかった!
by hikari-kozuki | 2011-06-07 13:37 | Opera | Comments(0)
6.4~6.5六男合宿
昨日、一昨日と熱海で六男の合宿がありました。土曜日の朝から日曜日の夕方まで、6月22日(木)の定期演奏会で歌う三枝成彰作曲「最後の手紙」の練習で合唱漬けになっていました。

この曲は、我々が歌ってきた三枝作品の合唱曲「レクイエム」「天涯」などと比較しても、遥かに難易度が高く、もはやアマチュアの合唱団が歌えるようなレヴェルの曲ではありません。昨年の定期演奏会で初演を行いましたが、必ずしも満足のいくような出来ではありませんでした。しかし、今度はかなり完成度も上がってきている自信がありますので、昨年聞いて頂いた方にも、ぜひもう1度聞いて欲しいと思います。それにこの曲は1回通して聞いて「これはいい!」というような曲ではなく、何度も聞いて良さが少しずつ分かってくるような曲だと思うのです。我々歌う側の人間としても、最初はあまりの難しさにとても曲の良さを理解するような状況ではありませんでしたが、今は自信を持って素晴らしい曲です!と言えます。

それにしても六男も今年で12年ですが、本当に上手くなりました。2003年に初めて海外公演を行いウィーンの楽友協会やベルリンのコンツェルトハウスで演奏会を行った時と比べ、同じ合唱団とは信じられないようなレベルになりました。もちろん1人1人の日頃からのたゆまぬ努力と練習に練習を重ねた結果でしょう。楽譜があまり読めない方たちも多いようですが、練習CDを擦り切れるほど聞き(CDは擦り切れませんが)、耳から覚えたようです。

6月22日(水)サントリーホール大ホール、19時開演ですので、ぜひご来場ください!最後の一音が消えた後、深い感動が体中を駆け巡ることを保証致します。
by hikari-kozuki | 2011-06-06 18:21 | Others | Comments(0)
6月1日サントリーホール 六男&イェール大学ジョイントコンサート
このブログでも告知させて頂きましたが、昨夜は、サントリーホールのブルー・ローズ(小ホール)で六本木男声合唱団とイェール大学のグリークラブ、アリーキャッツとのジョイントコンサートがありました。私の関係者も大勢の方にご来場頂き、ありがとうございました!

手前味噌かも知れませんが、コンサートは大成功だったと思います。

昨夜のプログラムは次の通りでした。
1部 アリーキャッツ レパートリー曲
2部 アリーキャッツ&ザ・エンハーモニックス ジョイントコンサート
3部 六男 「最後の手紙」より4番と9番
クロージング ティンサグヌ花、村祭り
アンコール等

ザ・エンハーモニックスというのは、六男の中で今回のコンサートのために特別編成された各パート4名ずつによるスペシャルユニットで、私もバリトンの1人として歌ったのです。アリーキャッツの20歳前後の若者と我々おじさんメンバーとで果たして上手くいくのか非常に心配していましたが、なかなかきれいなハーモニーが作れたのではないかと思っています。ザ・エンハーモニックスのメンバーの方々は各自が必死に個人練習をしたと聞いています。でも、本番はとても良かったと思いますよ。本当にお疲れさまでした。

それにしてもアリーキャッツですが、非常に完成度の高い素晴らしいグループでした。声のトーンがとても良く揃っていて、ハーモニーの透明感も高く、代わる代わるソロを務めていましたが1人1人の実力も大したものです。舞台上で飛んだり跳ねたり身振り手振りやアクションも楽しく、満席のお客様たちもとても喜んで下さっていたようです。

さて、次は6月22日(水)のサントリーホール大ホールでの定期演奏会「最後の手紙」です。今週末には熱海で1泊2日の合宿も行われますが、気合いを入れていきます。
by hikari-kozuki | 2011-06-02 18:06 | Concert | Comments(0)






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